恐竜

先日、スカパーを視ていると、恐竜戦隊ジューレンジャーというのをやっていた。
少し覚えがあるタイトルだ。どうも、僕が玩具業界で働いていた最後の時期に、予告が流れていた戦隊らしい。しかし、実際に映像を見たことはなく、オープニングも初めて目にした。
衝撃的だった。
恐竜戦隊なのに、五人の内の二人しか恐竜をモチーフにしていないのである。
マンモスやサーベルタイガーなど、一応は古代の生物を使ってはいるが、せめて過半数の三人は恐竜をモチーフにしてもらいたかったところだ。恐竜戦隊なのだから。

そして、物語が始まると、吹き出してしまった。
話の中で、原因不明の病におかされた子供が入院していた。いつまで生きられるか分からないというその子供を励ましに、ヒーローはやって来た。そして、本を開いて、子供に言うのだ。
「君も恐竜のように強くならないと」。
おいおい、死滅した生物を例えに使うのは、マズイんじゃないか。案の定、子供に言い返されていた。
「だって恐竜は絶滅しちゃったじゃないか！ 強くったって死んじゃうんだ！」
言葉を失うヒーロー。
もう少し考えて喋れよな。