もう5月末というのに、まだ今年はバスを釣っていない。さすがにマズイ。今日は何としても、という思いで出撃である。葛西へ仁を迎えに行き、それから潮来へと向かう。朝マズメ、北利根川からのスタートだ。
ルアーはスピナーベイト、アスロックをいつもより少しゆっくり目に巻く。杭、船、アシの際・・・丁寧に、丁寧に攻めていく。
アシの先端からサイドへとルアーが進む。と、ドバーンと水面が炸裂してスピナーベイトが引ったくられた。凄いバイトだ。おそらくルアへの突進の際に尾で跳ね上げられた水が水面を爆裂させるのだろう。20年前、八郎潟のアシ際で、同じような炸裂バイトがあり、40アップが釣れてきたが、今回はあれの比ではない。
フックアップの瞬間、反転した魚体によりドババーンと水飛沫が上がり、一気に沖へと突っ走った。ん? 一気に沖へ? ギュウウーーン。ラインが鳴く。バスじゃない! でも、ナマズのグワングワンした引きじゃないし・・・こんなに走るのは・・・もしかして超大型のシーバスか?
そう思った次の瞬間!
グワングワン、グワングワン!
ヒィー、ヒゲの引きだーーーッ!
無念、バスじゃなかった。シーバスでもなかった。ライギョでもなかった。ラインが体液でベットリ、そしてアスロックも破壊されるというガッカリの結末。ヒュージなヒゲでした。
気を取り直してポイント移動。バイブレーションポイントに行き、必殺の逮捕状を巻く。しかし、ノーバイト。与田浦に行き、水路の出口やオダ、ゴロゴロと石があるエリアなどを探るも無反応。
ローソンに立ち寄り、朝食のおにぎりを買う。焼き鮭ハラミ。昔、八郎潟で釣りをする前にはいつもコレを食べていた。そして、その後は爆釣。ローソンの焼き鮭ハラミは縁起物なのだ。これを食えば釣れる・・・はず。
セナ水路に行ってみた。水が悪い。それでも一応は釣りをしてみる。何も起こらない。
夜越川に移動。丁寧に探るも異常なし。異常は・・・ウッ、あれは?
水深10センチくらいのところに黒い影。真っ黒だ。バスの形をしている。
そっとダウンショットを目の前に落とした。パクッと食ってくれ!
しかし、バスの口は動かずに、スゥーッと泳ぎ去っていく。くそ、逃げたか。ん? ラインもスゥーッと動いていくゾ。いつの間にか食っていたんだ!
ドバババババ! 初バスは真っ黒なナイスサイズだった!
それにしても久しぶりのバス。持ち方も忘れていたのか、リリース後に見てみると親指がザックリと切れていた。それに今ひとつ満足感がない。何しろ浮いていたバスの目の前にルアーを入れたのに、気が付いたら食っていたなんて、正に釣ったのではなく釣れたバス。小さくても、狙い通りに釣ったバスというのが満足度を高めるのだ。
ポイントを変えながら探り続ける。そして、水路の中。ここ数年、あまり釣れていなかったエリア。そこで、ネコリグを投入。着底後、しばし止めると・・・コン!
食った! バシッとアワセると、バシャバシャバシャ。
20アップの小バス。しかし、今度は狙い通りの釣ったバス。さっきよりも満足度が高い。
これが本当の意味での初バスと言えるかも知れない。とにかく、これで心に余裕ができた。スピナーベイトに変えて、エリアを広く探っていく。リトリーブを丁寧に。するとすぐに結果が出た。水路の真ん中辺りでズドン!
これで今日は3匹目。今年の不調ぶりからすれば十分な釣果だ。腹も減ってきたし、純輝にでも行くか。
ただ、気温が上がって、暑くなってきたので、ラーメンはキツイ。そこでつけ麺にした。こっちもなかなか美味いね。
昼食後は再び水路に舞い戻る。仁がまだ釣っていないからだ。そこで一番有望なエリアを仁に任せ、このところあまり実績の上がっていない場所を探ってみる。
ネコを撃つが反応なく、昔は釣れたのにな〜などと思いながら、バッグの中のルアーを物色していると、ロッドがグイグイと引っ張られた。振り返ると、ラインがかなり走っている。いつの間にか食っていた。慌ててアワセる。が、すっぽ抜け。勿体ない。
またスピナーベイトを投げ始める。と、ズガーンと引ったくられた。やった、と思ったが、これはライギョ。40センチくらいと小ぶりだったので、一気にゴボウ抜きにしたらラインが切れた! ぐはっ。ラインが傷付いていたのか?
この切れたスピナーベイトは伝説のハーフスピン。超貴重品。ガックリだ。
仁も1匹釣れたようだし、ちょい早いけど帰るとするか。14時過ぎ、撤収。
■ヒットルアー
・OSP HPシャッドテール2.5in DS グリパン 40up×1
・OSP ドライブクローラー4.5inネコ モエビ 20up×1
・ティムコ ハーフスピン1/2oz T バス 30up×1