天狗の札をもらうため、神奈川県足柄の大雄山最乗寺へ行くことにした。
実は最乗寺で身体健全の祈祷札を毎年貰っていたのだが、去年はボクではなく、嫁の名前で札を貰った。嫁が手術を控えていたからだ。嫁の手術は成功して、病も癒えたのだが、札を貰わなかったせいか、ボクの方はこの有様である。なので、今年はそれぞれに札を貰うつもりなのだ。
また北千住からロマンスカーに乗る。
去年まではクルマで向かっていたのだが、今は運転がおぼつかない。短時間の運転ならともかく、足柄までの遠征は不安がある。向こうで体調が悪くなって、戻れなくなったら大変だからだ。ちょっと前までは電車でも無理だったが、ここ何日か、少しは痛みが治まってきたので、電車でいってみようと相成ったのだ。
ロマンスカーで小田原まで行って、大雄山線に乗り換える。
大雄山線の小田原駅。ここにも、すでに大雄山最乗寺の天狗が出現。この天狗が最乗寺の守り神、道了尊なのだ。
大雄山線で25分ほど。大雄山駅に到着。
ここでも天狗の文字がすぐ目に入る。大雄山天狗茶屋。この店は大雄山駅前、仁王門前、小田原駅にあり、天狗系の饅頭などを売っている。帰りに寄って買うとしよう。
最乗寺へは、大雄山駅前からバスで約10分というところ。バス停にすら天狗の団扇のマークが書いてある。まさに天狗に支配されたエリアだ。
終点の道了尊でバスを降りて参道を登っていく。この階段、脚に不安があるボクにはかなりキツイ。
その脚の状態だが、痛みはそれほどでもない。ただ、脚の付け根が腫れている。この腫れが酷い時は、椅子に座るだけでも痛みがある。
最乗寺は超巨大な敷地を持つ曹洞宗の寺で、大本山の總持寺、永平寺に次ぐ曹洞宗第三の寺だ。寺を守るために道了尊が天狗に化身して足柄山へ飛び去ったという伝説があり、曹洞宗なのに、天狗を祀っている珍しい寺である。なので、天狗の神通力で祈祷札の効き目も強いのかも知れない。
まずは総受付に行き、祈祷札の依頼をする。祈祷札が出来上がるまでには時間がかかるので、最初に受付を済ませることが肝要だ。受付を済ませ、出来上がるまでの時間を利用して、去年の札を納めに行くのだ。
また、本堂で参拝、大香炉で線香をあげ、御守りや天狗の団扇などを見て回った。
そうこうする内に、祈祷札が出来上がった。今年はボクと嫁の分、2枚の祈祷札を受け取った。祈願は「当病平癒」「家内安全」「交通安全」である。中でも天狗パワーにお願いしたいのは当病平癒、このリウマチみたいな痛みを治してくれー!
帰りは三門下のバス停の所にある茶屋に立ち寄った。 十八丁目売店という店だ。この昭和感が堪らない。寒いので、味噌おでんを頼んだ。このおでん、美味い。特に味噌が。自家製味噌で、この味噌も売っているそうだ。
クルマで来ていれば、この味噌を買ったと思うが、電車だと味噌のように重いものには手が出ない。いま肩が痛くて、重いものが持てないから尚更だ。来年、天狗パワーで肩が治ったら、またクルマで来るから、その時は味噌を買って帰ろう。
頼むぜ〜、天狗さん!