現実

夢から覚めて現実に戻ると、やらねばならぬことが多かった。

まずは洗濯である。温泉で使用したタオルや水着、服などを洗濯する。強酸性の湯に浸かったので、すぐに洗っておく必要があるのだ。ただ、そのまま洗うと、洗濯槽が臭くなってしまう。先に手洗いで、硫黄分をある程度洗い流しておくほうが良い。

その上、体も臭い。硫黄の臭いが染み付いている。このまま寝ると、シーツやタオルケットまで臭いが移ってしまう。風呂に入って、できるだけ臭いを薄めておく。

そして、旅に持ち出した携帯の充電器、財布から抜いておいた定期やカードを戻したり、鞄の中のゴミを始末したり、残っていた焼き栗を食べたり……

そんなことをしていると、あっという間に就寝時間がきた。翌日からの仕事に備えて、寝ておかねばならない。何しろ疲れが溜まっている。

録画しておいた仮面ライダー鎧武だけ見て、眠りについた。

夢の終わり

遠征母艦の姿が見えなくなった。

今年も夢の終わり。

また、来年も夢見たいものだ。

焼き栗

最期の土産物は焼き栗。ホコホコして美味い栗だ。中国産の天津甘栗じゃないぞ。

さあて、ラストスパートで藤代へ帰るとするかな。

中郷

もうここまで帰って来た。中郷SA。旅も終わりが近い。

この旅が終わると、もう後は夏休みくらいしか楽しみがない。なんとなく寂しくなってきた。最期の食事、ソースカツ丼もイマイチだったし。

ああ、明日からは仕事か…。

さくらんぼ

さらに、さくらんぼソフトを食べる。

インスリンをたっぷりと打たないとな。

美味い

山から下りてきて、玉こんにゃくを食す。味が染みていて美味い。

その後、甘味処で天皇陛下にも献上されたという「円仁さん」をいただく。
うーむ。コイツは美味い。さすがに献上品だけのことはあるな。

山寺参拝

山寺を参拝。

「なんで、あんな恐い顔をしてるの？」

子供の声がした。お堂の中を覗くと、確かに恐い姥がいた。

傲慢

山寺で朝食。ざる蕎麦を食す。

しかし、そこは傲慢な男。
「ゲソ天……丼はないのか？」
と言い出し、メニューに無い天丼を要求。無理やり作らせていた。

ガイド

大露天風呂でグルメガイドを貰った。朝から営業している蕎麦屋やスイーツなど、ありがたい情報が載っている。

うむ。朝飯はどこにするかな？

朝風呂

朝風呂は雨をおして大露天風呂へ。ここも源泉掛け流し。肌にピリピリする強酸性の湯だ。

一番下流側にある湯船がぬるくて、のんびり入っているのに最適だった。雨も止んできたし、蔵王を諦めなくて良かったな。