写真の本を買った。面白いことは面白いが、正直、期待したほどではなかった。
昔読んだ東京23区物語か、通勤電車事情研究のような本と思ったが、23区物語ほどふざけておらず、事情研究ほど真面目でもない。ちょっと中途半端だ。ボクとしては23区物語のノリを期待したんだけど。
やはり時代の成せる業か。23区物語のような内容だと今では問題があるのだろう。何しろ田園調布駅の南口に住む人をホンコン田園調布(香港製のニセモノの田園調布人)と呼んで馬鹿にしていた。練馬には練馬大根の碑という致命的なものがあるとも書かれていた。
この本のために、ボクの23区に対するイメージは歪められてしまった。著者の泉麻人は責任を取ってほしいものだ。
今回の本はインパクト不足である。勝ち組負け組とふざけてはいるが、負け組が気分を害さぬよう、相当に配慮してある。そんなに気を使わず、もっとこき下ろしたらいいのに。
駅の格差の本も出ているようだから、ちょっとそっちも見てみようか。