ケーブルカーを中強羅で降りると、すぐに看板があった。ゆとりろ庵。今日泊まる宿である。嫁が全て計画したので、どんな宿なのか見当もつかない。ゆとり世代の宿かも知れず、一抹の不安があるが、本当にゆとりを持って過ごせる良い宿の可能性もある。いまは当たりを祈るばかりだ。
フロント横に浴衣コーナーがあって、好きな浴衣を着ることができる。
そこで、ちょっと傾いてみた。
早速、温泉に向かう。夕食後に貸切露天風呂を予約してあるので、まずは大浴場。入ってみて安心。そんなに熱くない。これなら長時間の湯浴みも可能だ。神経痛の湯治なのだから、しっかりと温めなければいけない。
そうして、火照った体には冷たい水が一番だ。この宿、脱衣所にウォーターサーバーが置いてあるのが素晴らしい。無料で旨い水をガンガン飲める。
風呂から出て、しばらくゴロゴロとダラけて過ごす。このまったりとした時間が最高だ。
そうしていると、夕食の時間がきたので、食堂へ出向く。
この夕食も期待以上だった。前菜から洒落ているだけでなく、品数が多い。少量ずつ多数の物を食べると、量の割に満腹感があるのも嬉しい。
この百合根まんじゅうというのが美味かった。手が込んでいるので、自分ではとても作れないが、この掛けられている餡もスプーンで掬って全部平らげたぜ。
高菜ご飯に焼きメバルのほぐし身のご飯は、これに出し汁を掛けてお茶漬けにする。デザートも特にフルーツのゼリーかけが美味かった。
この貸切露天風呂、それほど広くはないが、嫁と二人には十分だ。自販機で買った冷たい麦茶を飲んでのぼせるのを防ぎながら、のぼせるほどにガッツリと身体を温めた。
翌朝、神経痛が治っていなかったので、朝食の前に鎮痛剤を飲んだ。薬を飲むために、何か腹に入れなければならないので、やむを得ずプリンを食べた。やむを得ず食べたんだ。このプリン、フロントの横で売っていたモノ。シュークリームも売ってやがったぜ。
しばらくして薬が効いてきた頃に朝食の時間。朝食も夕食に劣らず美味かったよー!
総じてこの旅館、良かった。ロビーに24時間無料のコーヒーサーバーがあり、黒豆茶なども無料で飲めるのも素晴らしい。特に黒豆茶。これが美味くて何杯も飲んじゃった。
そして、宿を出て中強羅駅へ戻り、ケーブルカーに乗る。今回は箱根フリーパスを持っているから、ケーブルカー、鉄道、バスなどが乗り放題だ。
さあ、今日は何処に行こうかな?