マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

世界最終戦略とは・・・

2009年11月25日 09時02分45秒 | ひとりごと
きのう、奴隷さんからのコメントで鳩山氏の憲法草案に次のような話が・・・「主権の委譲」の条項は、前文の国家目標が達成され、アジア経済共同体が実現した暁には、通貨の発行権その他の国家主権の一部を国際機構に委譲しようというものだ。第二項は、国連(あるいはアジア太平洋地域の集団安全保障機構)が、集団的安全保障活動の一環として、国際警察軍的な行動を行う場合、日本の軍事組織の指揮権を国際機構に積極的に委ねようという意思表示だ。いずれもEU諸国ではすでに根付いている。
これが鳩山首相のアジア共同体構想だと言う事らしい。

はっきり言って、私はこれには賛成できない。あまりにも危険だからだ。
先日読んだ本、「ゾルゲとの約束を果たす」のなかに、ゾルゲの前に逮捕され死刑になった尾崎秀実の供述調書がある。その中に同じようなことが書いてあるのだ。
「私の所謂「東亜新秩序社会」というのは、斯かる転換期に置いて、日本の国内の革命勢力が非常に弱いといえる現実と、斯かる重要なる転換は日本だけでは行ないがたいし、また行なっても安定しない。また、英米帝国主義国との敵対関係のなかでかくのごとき転換をとげるには、ソ連及び、資本主義を離脱したる日本、ならびに中国共産党が完全にそのヘゲモニーを握った形のシナ、この三民族が緊密な提携援助を必要とし、この三民族の緊密な結合を中核としてまず東亜民族共同体の確立を目指すのであります。・・・・・また、シナは孫文主義でも差し障りなく、日本も過渡的に日本の特殊性を保存した社会主義共同体でも差し支えなく・・・とにかく、東亜諸民族の解放を条件とするものです。さらに、英米仏蘭から解放されたインド、ビルマ、タイ、蘭印、仏印、フィリピン等は各々民族共同体として日ソ支産民族共同体との政治的経済的文化的提携に入り、過渡的には各民族の独立と東亜的互助連環にもっとも都合よき政治形態を一応採択しても構わない・・・・云々」

長文なのでこのくらいにするが、これらは石原莞爾の世界最終戦略と何ら変わることがないように思われる。
結局のところ、英米が一番恐れている政治形態がこの東アジア共同体構想であることは間違いなく、同時に皮肉なことに、英国ワン・ワールドの描く第一段階とも一致する。つまり、この戦略は紙一重なのである。

いろいろな想定が可能であるが、オバマ氏はなんとしてもこの共同体に入らないと自国が孤立すると考え、天皇陛下に礼を尽くし、中国へゴマをすりに行ったと考えるのが妥当ではないか。

でも、心配するには及ばない。鳩山政権はそれほど長くはない。彼は重要な玉であり、あまり傷つけるわけには行かないのだ。CIAの策謀で小沢が代表を退いてしまったが、鳩山は早々に退き、代理人が引き受けることになるのではないだろうか。その前に東京地●●捜部=CIAとの戦いに決着を付けなければならない。

日航の企業年金は注目の的

2009年11月24日 06時15分13秒 | ひとりごと
日本航空の企業年金の行方を固唾をのんで見守っている人たちは多いはずである。もちろん私もその一人だ。仮に、退職者の三分の二という高いハードルを越えて給付削減が認められないと、政府は強制的に給付を減らせる法律を作ると決めている。
退職者にそれを認めさせるのは非常に困難であるが、否決したところで、仮に企業がなくなれば減額ではすまないことは誰にでもわかることだ。

私がこの件に興味を持つのは、私が入っている健康保険組合の厚生年金基金がすでに破綻状態で、解散することすらままならないからである。この年金基金というのは、いわゆる年金の三階建て部分で、今回の日航の企業年金と同じことである。
この基金を国へ返上するには決められた運用利率をつけて返すわけだが、もはやそれは夢のような話で、解散するにも各組合企業が損失を補填しなければならないのである。

一番簡単?なのは、現在、給付を受けている退職者の給付を減らし、今払い込んでいる組合員の掛け金を増やすしかないのである。それにしても、今給付を受けている人たちの三分の二の賛成が必要なのである。

つまり、日航の年金問題は全国に1500ある健康保険組合にとって、まさに自分のことなのである。

民主党は、おそらく政権を担当する条件として、この既得権である退職者の年金を減額するという大きな試練を受け入れざるを得なかったのだろう。

私は、これは致し方ないことであると思う。自分もあと何年かでもらえるはずだったが、おそらくもらえないことは覚悟していた。今の政権を恨んでも仕方がない。ほとんどの責任者はすでに年金をもらって墓の中である。そもそも成り立つはずもない年金システムなのである。すべては夢だったのだ。日航のOBたちよ、反対しなさい。そうすれば政府は法律を作って減額するはずだ。その法案は全国の健康保険組合に天下っている厚生省の役人の職場を守るのである。
我々はもうあきらめているからどうにでもするがいい。

へそくりは、いる?

2009年11月23日 05時23分42秒 | ひとりごと
ずいぶん昔、私がサラリーマンで、電算機を担当していた頃、ある店長(取締役だ)が私のところへ来て、「俺たちはよ、儲けるのが仕事だでよ、色々やらなかんだわ。ほんでよ、表の一億円よりも、自由に使える百万円が欲しいだわさ・・・・」とぼやいていた。
ようは、ゆかたの加工で、一反で10枚のゆかたが出来るはずが11枚できてしまった時のコンピューター処理のやり方を問い合わせた時の事である。その出目である一枚は「聞くな!」という事だった。

結局、お客との接待は経費で落とせても、部下へのちょっとした配慮、例えばお茶代、食事代、いわゆる小額で領収書の取りにくいものなどが馬鹿にならないのだ。
また、その当時の中小企業の幹部達には例外なく愛人がいて、その人たちへのお手当ては経費で落とせないし、給料から払うには自分の女房さまの目を盗む必要がある。そんな意味で、零細な下請けとつるんで、裏金作りをするのであった。もちろんたいした金額ではない。
脱線しますが、やり手のご主人をお持ちの奥様(そんなにいるとは思いませんが・・・)、絶対に毎日亭主の財布の中身はチェックしてください。これが家族の平和を守る方法です。・・・これは、余分な話しを・・・。

昨日テレビで、小泉時代、鳩山氏がした官房機密費に関する質問に小泉が「機密費というのは、秘密だから機密費というんです。」と答え、鳩山が唖然として突っ込めなかった場面をやっていた。まあ、本音といえば本音で、小泉氏らしい迷答弁だった。
名古屋市の役人は裏金作りに精をだし、事務代と称して出入り業者に金を蓄えていたことが明らかになっているし、以前、現役警官が警察での架空領収書での裏金作りの告発をしていた事をお伝えしたことがある。
我が家のパリ様も、下らないものを買った時、マヨちゃんが非難すると、「いいもん、自分のお金からだすから・・・・」と開き直る。

結局、みんな自分が自由になる金が欲しいんだよね。ましてや国家を運営する以上、使途を明らかに出来ない、いわゆる機密費は認めてやらなくちゃならないだろう。もちろんそれは使い道の問題ではなく、金額の程度問題なのである。
前回の選挙直後、自民党の元幹事長が二億五千万の官房機密費を引き出したが、それを突っ込まれた河村氏のインタビューが実に見ていて笑えた。
まあ、いいじゃないか、武士の情けだ。もう二度と引き出せない事だし・・・。少なくとも彼が愛人のために出費したとは考えられないし・・・。


ただだから消されても文句言うな?

2009年11月22日 07時20分40秒 | ひとりごと
ただで利用し、あるいは人のサーバーを使ってただでブログをやって、消されて騒ぐのはおかしいではないか、との意見が飯山さんの談話室に書き込んであった。確かに私はFC2のHPとして「日本の捏造歴史研究所」(これは月間200円払う。)、そしてOCNで「マヨのぼやき」を、エキサイトで「シバちゃんのため息」、最近はgooで「マヨの本音」をいずれも無料で利用している。
無料だからといって、消されたり、書き換えられても文句を言うなという事であれば根本的な問題である。そんなものではないと考えている。
ただだから気楽に使っている面はもちろんある。有料であるならこれほどいくつもブログを持つことはない、ただだからこそ他人に公開するのもすべてがボランティア精神でできるのである。金を払うものは守られ、ただの場合は文句を言うなという世界だったら、これほどブログが広がる事はなかっただろう。ただとはいえ、皆、金に代えがたい努力をしているのだ。
また、勝手に書き換えられたり、掲示板の記事が消えるというのは明らかに犯罪行為であり、無料、有料という問題ではない。削除するにしても、事前に警告なり連絡をするのがあたりまえであり、いきなりの削除は権力の乱用である。

さて、この記事を書いていたらサムライさんから、週刊朝日のスクープ記事、「鳩山、北朝鮮へ電撃訪問」は外務省のリークで、逆に鳩山訪朝を妨害する悪質な内部情報漏洩だろうとのメールをいただいた。
私も先日、その線、つまり、鳩山のサプライズ効果を半減させるためのディス・インフォーメーションの可能性は示唆しておいたが、やはりそのようである。
やれやれ、いずれにしても情報というのは表裏よく考えて見ないとあぶないね。リークというのは意図的なリーク、つまり事前に国民の反応を探る時と、今回のように水を差す意味とがある。
仮に、12月に鳩山の訪朝がなくなるとしたら、妨害のための意図的なリークが功を奏した事になる。

野中さんを見直してしまう

2009年11月21日 10時29分42秒 | ひとりごと
今日は土曜日、あと半日働けば連休だ、やれやれ、お祭りのおかげで休みなし営業だった。少々お疲れ気味・・・・。さっきDVDの「ラストエンペラー」が着いたから、明日はゆっくりそれを見よう。そして、その原作である「紫禁城のたそがれ・・・(上下巻)」も読みたいし・・・・。連休は助かるな。

さて、昨日、どこかのサイトでほめてあった「差別と日本人」(野中広務・辛淑玉の対談)角川・税別724円・・・とは、在日とは、なぜ差別は続くのか? という帯の付いた本を買ってきてもらい、早速読むことにした。
内容はまだ途中なので後日にするが、正直を言うと、私は、この野中さんや、鈴木宗男、綿貫、亀井・・・みんな自民党時代は非常に嫌いな政治家たちだった。強持てで、権力を振りかざし、彼ら自体が国家権力そのもののように見えたものである。しかし、現在では鈴木氏や亀井氏などは表情も穏やかで、発言も実に的確に思え、あの頃のあの人たちは一体なんだったんだろうと考え込んでしまうのである。
野中さんも今、この本で説明を受けてみると、やはりマスコミが描いていた野中像とははっきり違っている。なぜ彼は小泉に引導を渡され、政界から引退する羽目になったのかはわからないが、少なくとも鈴木・野中の両巨頭がいる限り、一連の小泉改悪がやりにくかったことだけは間違いない。つまり、抵抗勢力が正しい人たちとは言わないが、自民党の良識でもあったのだろう。

さて、差別の代表である在日とという、タブーの真っ只中にいる二人の遠慮のない対談は、まさに日本人が一度は読んでおくべき重大な示唆を含んでいる。
私を在日と決め付けブログでレッテル貼りをする人もいるが、私は別になんとも思わない。私がそれを否定すれば相手の思う壺だし、論評すること自体、差別を生み出しかねない。
そのレッテルを貼った人も、そしてそれを読んでそう決め付ける人も、今に自分の心に潜む差別願望に気づき寂しい思いをするに違いないのだ。人にレッテルを貼り、自分はそうではないと優越感に浸るのだろうか、誠に寂しい根性である。

私は子供の頃から腕白坊主で、いつも生傷が絶えない問題児だった。しかし、我々の子供時代、弱いものいじめは絶対にしてはならないといわれて育った。「強きをくじき、弱きを助ける」のが男なのだ。日本は、少なくとも昭和の時代は、大きいものは節度を守り、弱きものに配慮する国だった気がする。自分たちの領域を定め、細かいことは小さな会社に残してくれたのである。
ライオンですら満腹になれば敵を襲わないし、他の動物達に少しは獲物を残しておいてくれるのだ。現代の弱肉強食時代は、まさに野獣のようといえば野獣が怒り出すほど弱いものいじめがひどい。親の総取りはだめだよ・・・・・。

「日本軍に入った朝鮮人が、一度も日本の土地を踏んだこともないのに、シベリアへ抑留され、興安丸に乗せられ舞鶴に着いたとき、功労のあった日本軍人として待遇されると思ったら国籍条項でその待遇には何の裏づけもなかった。」
同じ条件の日本人は恩給として8千万ぐらいはもらえただろうという。

こんな話がいっぱい詰まった本なので、あまり楽しくはないが、日頃から差別発言のお好きな人たちにぜひ読んでいただき、反省を促すものであります。それにしても野中さんという人を見直してしまった。