マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

まったく、今の若い子ときたら・・・

2012年02月26日 07時56分04秒 | ひとりごと
カフェの店員さんに21歳のメグちゃんがいる。その彼女が「マヨちゃーん、この本借りてるよ。すっごくおもしろいね。」って言う。みたら「闇の世界史」である。「うそー・・・?」
かなり昔、何度か読み直した名著で、特にフランス革命の時のイルミナティーとフリーメーソンの話が記憶に残っている。ただ、もうほとんど忘れてしまったが・・。いわゆる陰謀論の入門書で、翻訳は太田龍さんだったかな。

メグちゃんは、「ねえ、イルミナティーとフリーメーソンってどう違うの?」、思わずうなってしまう。「あの・・・、そうだね、フリーメーソンは間違いなく実在するけど、イルミは実在するかは知らないよ。」
「あのさー、ディズニーランドのお城の最上階がホテルになっていて、世界の超VIPだけが泊まれるんだって?」と横から口をはさんだのがメグちゃんの姉さんのヨシミちゃん、「ええ?そんなこと知らないよ。でも、ありそうな話だね。でも、よくそんなこと知ってるね。」
「マヨちゃん、そんなこと今の若い子みんな知ってるよ、いわゆる都市伝説ってのかな・・・・。あのさ、民主党の本部の上にフリーメーソンのマークがあるとかさ・・・・エーと、コンパスと定規と・・・あと何だっけ?マヨちゃん知ってる?」とヨシミ。
「うーん、なんだっけ?さーて、目ん玉だったっけ?」
「いやだなー、大人のくせに何も知らないんだ・・・・。」、なんて馬鹿にされてしまった。どうなってるんだ、今どきの若いもんは!なんでこんな小娘と陰謀論を話さなけりゃいけないんだよ。ぶつぶつ・・・。
まあ、携帯ゲームで数万円を払うはめになったメグちゃんである。ちょっと心配だけど、変な遊びに夢中になるよりはこちらの方がましかな…。

ただ、この種の陰謀論的な本はある程度社会でもまれ、何か世の中は思ってたのとちがうぞ?と悩む中年になってから読むべきで、まだ基本的な社会経験(いわゆる免疫かな・・・)がないうちにこの種の陰謀論を知るのはやや危険である。まだ若いのに、マヨちゃんみたいになったら苦労するよ。
まずは国家検定済みの歴史を学び、そして司馬遼太郎の歴史本を読み、最後にその種の本を読むのが正しい順序である。違うかな・・・・・・???

さて、なぜか「空飛ぶタイヤ」という本を夫婦で回し読みをしている。これは池井戸潤さんという作家の本で、「下町ロケット」を書いた人でもある。共通するコンセプトは大企業の理不尽な横暴と戦う町工場の社長の物語である。大型トレーラーの脱輪事故で死亡事故を引き起こした運送屋さんの社長が、大手自動車会社の欠陥隠しを暴露するのだ。「運命の人」と同じく、現実にあった事件を題材にフィクションとして仕上げたものだが、やはり現実との区別が難しいところが問題ではある。
小説ではこの自動車会社は最終的に日本の大手メーカーに吸収されるが、実際の三菱自動車もこの事件以降、株価も業績も低迷、三菱グループから見放され、外資に身売りされる日を待っている状況だろう。
いわゆる企業コンプライアンスという、良くわからない思想が大企業をはじめ世界の会社に浸透しつつある。社内に検察OBが幅を利かせ、内にも外にも敵だらけ。あーいやだ、大企業に勤めてなくて良かった。え?入れなかったんだろ?、まあ、そうなんだけど・・・いずれにしてもマヨちゃんは大企業におとなしく収まる玉じゃないよ。つよがりかな?

ところで、五億円ジャンボ宝くじが発売されてるのかな?キムタクのへたくそなダジャレの宣伝を見るたびに胸糞の悪い思いがする。
「マヨちゃんは宝くじ買わないの?」、「買わないよ・・」
「えー?なんで?」
「あのね、宝くじって買った時点でその55%どっかへ取られちゃうんだよ。馬鹿げてると思わない?パチンコや競馬だってそんなにひどくないんだ。冷静に考えれば、宝くじを買う人はほんと、おめでたい人だね。」
「マヨちゃんって夢のない人ね・・・」
「そうだね、夢っていってもね・・・金でしょ?どうでもいいや・・・」

お金が欲しい欲しいと言いながら、宝くじはみすみすその大半を利権を持つ人たちに差し出しているということを知っているのだろうか。国民は馬鹿だね。

やばい!本当のことを言うと嫌われる・・・・

2012年02月22日 16時35分28秒 | ひとりごと
世の中は複雑系である。本当のことを言うと嫌われるのだ。こう見えても私は営業マンだった。(今も多少の営業はしているが・・・)若いころお客さんを訪問した時、その店があまりにも汚かったので、「少し掃除をされたらどうですか?」なんて言ったもんだから、すっかり相手を怒らせてしまったことがある。だいたい人のご機嫌をとることが苦手なたちで、そんなことは日常茶飯事、どれだけ損をしてきたことか・・・。
まあ、そんなことはどうでもよい。少し前の中日新聞(東京では東京新聞になるらしい)の夕刊に「河村市長 南京事件なかった」との見出しで囲み記事が載っている。なんでも、姉妹都市の南京市の共産党委員が市役所を訪れた際に「通常の戦闘行為はあったが、(大量虐殺)事件はなかったのではないか。」と述べ、「真実を明らかにするために、討論会を南京で開催してほしい。」と述べたという。
河村たかしの父は南京で終戦を迎えたが、現地の人からラーメンの作り方を教わるなどのもてなしを受けた。事件があったなら日本人に優しくできるものか、と大量虐殺に懐疑的な考えを示した、とある。
別に虐殺を否定したわけではなく、調べましょうよと提案したのだから見だしは少々オーバーではないのか、しかし、この問題がただで済むはずはない。
案の定、南京市は早速名古屋市との交流を停止したという。

今回の河村さんの発言は南京と姉妹都市を結んでいる以上、わだかまりを持つわけにはいかないという彼らしい勇気ある発言である。さらに、名城公園の近くの広大な国有地を中国が購入し、領事館を作りたいという話があり、市長が難色を示していることも絡んでいるのだろう。南京市との友好を深めようとしても、常に「南京虐殺」を持ち出されるのが河村さんにとってしゃくにさわっているのだ。
この際、はっきりしましょうということだ。当たり前すぎて、怒る中国側がおかしいのである。「ほんとうに30万人が虐殺されたのか両方で話し合いをしましょう。」のどこが悪い、これが民主国家の鉄則でしょうが。

ただし、サンフランシスコ条約で戦時賠償を免れる代わりに東京裁判の結果を受け入れることを認めた日本国家の立場は微妙なものになる。
靖国神社にA級戦犯が合祀された以上、天皇が参拝できなくなったのは、まさにそのせいではないのか。南京事件があったかなかったかではなく、虐殺の責任を取らされ松井石根は処刑された。これがあったという証明なのだ。しかし、病気で寝ていた松井将軍が処刑され、陣頭指揮を取り南京へ入城した朝香宮が免責されるのはどうしたものか…。まあ、いいや。つまり、中国は言うまでもなく真実を知っていてあえて30万人の虐殺を叫ぶ。日本人はいつまでたってもこの「虐殺」の印籠にひれ伏すのだろうか。

ドイツはホロコーストで600万人のユダヤ人を殺したという。この件は否定はおろか、議論することすらタブーなのである。真実はどうなのだ?
イランの大統領は「ホロコーストはなかった」と叫んだばっかしに、今や国家存亡の危機にある。
南京事件も、今なら証言出来る人は居るはずである。今それをしないと将来にわたり歴史的事実として固定されてしまうのだぞ。
はっきり言って、これは日中友好の妨げでしかない。本当に中国が日本と友好関係を望むのなら、真実と向き合う必要があるのではないか。

え?マヨちゃんは南京事件をどう思っているのか?
たぶん河村さんに近いけど、虐殺自体はあった、けれど一、ニ万人規模だったと思っている。多くの外人記者の目撃証言があり、虐殺自体は否定できない。しかし、30万はありえない数字ではないだろうか、というのが私の立場ですよ。

第二の自民党が出来る。

2012年02月18日 19時34分40秒 | ひとりごと
えーっと、まずぜひお伝えしておきたいことがあります。私は単なる「妄想の歴史」研究家であり、歴史学者でもなければ、歴史の専門家でもありません。したがって、世界中の歴史に関する様々な質問にお答えするような立場にはいません。umeちゃまをはじめ、いろいろな読者の皆さまから色々なご質問を受けますが、一生懸命それにお答えしようと努力しますが、知らないことはお答えできません。そして知っていても中途半端な知識しかない場合もやはりお答えできないでしょう。ましてや、最近はうどん屋という肉体労働の毎日で、ほとんど新しい知識を仕入れる暇もなく、寄る年波に、忘れるスピードは覚えるスピードの数倍に達しております。
嘗て読んだような気がしたり、間違いなく読んだと思っても、一体どの本の、どの部分にあったかも思い出せず、やはり還暦の成果は間違いなく出てきていると自覚しております。どうか、老人に対し優しい思いやりで接していただきたく、お願い申し上げる次第であります。
さて、本日、我がカフェの近くに事務所を構える県会議員と話をする機会がありました。彼、まだ40歳そこそこ、先日の愛知県議会の選挙で初当選した減税日本の議員です。
実は私が言いたいことがあり、先日事務所へ行ったのですが、あいにく留守で、今日先方からわざわざ訪ねてきたものです。
時間の関係で彼の議員になった経過などはあまり詳しく聞かなかったのですが、少なくとも政治家らしさはまったくない、ごく普通の元気の良い青年でした。
私が確認したかったのは橋下氏との提携に反対してくれるかどうか、そして大村氏が減税を棚上げにしている現状は、投票した人の民意にそむくことになるがどうだ、この二点である。
彼は橋下氏が光市の母子殺人事件の弁護団に対し懲戒請求を呼び掛けたことを知らなかった、その話を聞き、あわててメモをしていたから恐らくあとで調べると思うが、大事なことである、そのぐらいのことは知っていてほしかった。
彼は大村さんの政治塾と河村さんの塾と両方入らなければならないから大変だと笑っていたが、少なくとも大村さんは河村さんの人気に便乗して知事に当選したことは十分に承知しており、逆に言うなら維新の会と提携すれば河村さんと手を切ることも可能になるので、本音は・・・・十分にあり得るということのようだ。
河村さんは例の船中八策の半分以上で政策が異なり、よほどのことがない限り提携はないだろうとの見通しである。
減税に関しては、大村氏は任期中にやり遂げるつもりだとのことで、まだ行政改革は始まったばかりなのだそうだ。まあ、それは今後を見て行きましょう。
うどん屋の営業前の30分だけの話し合いだったのでそれ以上の話は出来なかった。ただ、近所なので今後も機会があれば「民意」を教えて差し上げよう。

さて、現在の政局は混とんとして明日がどうなるかすら見えていない。まさか亀井氏と石原氏が連携するなど悪い冗談とは思うが、これもそれもすべては小沢氏にかかっている。4月の末には判決が出るそうだが、無罪かどうかは五分五分である。いずれにしても判決と同時に政局は大きく動くはずだ。すべてはそれまでの準備期間である。
私の希望は小沢氏が新党を立ち上げ、その党に河村氏や大村氏が乗っかることである。
もはや民主党や自民党に期待する人は少ない。したがって第三極が重要になる。橋下のようなお笑いタレントに日本の将来を任せてたまるか。
今日の夕刊に維新の会が公明党と選挙協力することになったと書いてある。要は第二の自民党を作るつもりなのだ。

追加記事

奇兵隊さんからのコメントからネット版アサヒ芸能が面白いことがわかった。
要は、自民党の市議が雪崩を打って橋本の元に集まったのである。

超短編時代劇小説 「豊臣への秘密指令」の三回目

2012年02月12日 06時50分29秒 | 小説
「のお、藤吉郎?」
「殿、なんでしょうか」

秀吉は突然信長に呼ばれた。いつのように信長は上機嫌である。
「善光寺の秘仏を知っちょるか?」
「いえ、まったく」、
実は彼は善光寺の秘仏のことは知っていたが、それは顔にも出せない。
「実はの、善光寺の秘仏をどうしても手に入れたいんじゃよ。」
「殿、私にお命じいただければ、さっそくここへお持ちしますが・・・」
「ははは、そんな簡単なものじゃないぞ。この秘仏をめぐって上杉と武田が死闘を繰り広げてるんじゃ。」
「って言いますと、両者が戦っているのはまさにその秘仏が目的なわけで…?」
「そうなんじゃ。実は善光寺の秘仏には日本建国の秘密が隠されている。それでな、朝廷は絶対に幕府の手に渡らぬよう全国の奉公衆に指令が出ているそうなのじゃ。」
「なんですか、その建国の秘密とは?」
「うん、わしも勉強が嫌いだったから歴史はあまり知らんのじゃが、どうも善光寺の善光とは最後の百済王、禅広のことで、彼は倭王であり難波に都を築き一大王国の王として君臨しておったんじゃそうな。でな、例の大化の改新と呼ばれる革命の時、神武の東征があり、天智天皇が大阪へ攻め込んできたのだ。禅広は白村江の戦いに敗れ、近鉄線で奈良へ逃げ、そこも追われ、近鉄特急で名古屋へ入り、そこも危うくなり、豊橋から飯田線で飯田へ入り、その後こっそりと長野まで逃げ込んだんじゃな。
彼は死ぬ時に天智天皇がいかに卑劣な手段で倭国を滅ぼしたのかを手紙に書き、秘仏の中に仕込んだそうじゃ。で、その内容があまりにもひどいので、現在の朝廷はその事実を隠すため、どうしてもその秘仏を手に入れ、事実を抹殺したいらしいのじゃ。しかし、幕府は逆にそれを手に入れ朝廷を脅迫したいと望んだんだな。」
「え?どっかで聞いたことがあるような・・・・。そう言えば、ツタンカーメンの墓にはユダヤ人が出エジプトの時、新型インフルエンザをばらまき、エジプト人の大量虐殺をおこなった事実が書き残され、その事情を書き残したパピルスが密かに世に出たとか。で、フセイン大統領がクエートに侵攻したのは実はそこにそれがあったからで、クエートの宮殿でそれを手に入れたそうですがな。」
「おーお、それがイラク戦争の原因だというわけだな。」
「その通りでごじゃります。ブッシュはどうしてもそれが欲しかったって・・・」

え?時代が無茶苦茶だって?まあ、小説ですから、少しぐらい我慢してね。

「まあ、どこの世界にも秘密はあるだろ。でだな・・・今はどうも上杉がそれを保護してるようじゃ。しかし、今川もそれを知って、事態は混沌としてきたんじゃ。」
「なるほど・・・・、で、殿、どうしましょうか。」
「いやいや、別に今どうのということではないぞ。今は目先のことで手いっぱいじゃでな。」
「はあ・・・」
「ところで、藤吉郎。」「はっ・・・」
「お前は松平家の家臣、世良田二郎三郎を知っておるな」
「ええ、昔駿府で出会い、あいさつを交わしたことがあります。」
「あいつは朝廷の奉公衆じゃ。密かに松平家に仕えておるが、実質はすでに松平の筆頭なのだ。いずれ松平の名を継ぐはずじゃ。」
「えー?なんと。」
「隠さずとも良い。お前だって奉公衆だと知っておるぞ。わしはそんなことは気にしていない。むしろ好都合なのじゃ。お前はわしの天下統一を手助けし、朝廷の権威を回復すれば両方ともウインウインではないか。」
「いやー、恐れ入りました。そこまでご存じでは何も言いますまい。おっしゃる通りにいたします。」
「うん、いいんじゃ。少なくとも天下統一は朝廷にも悪いことではないのだ。で、だな・・・・。」
藤吉郎は自分の身分を暴かれ額に汗が浮かんでいた。それを冷たい目で眺めながら信長は驚くべき指令を藤吉郎に告げる。
「実は、今川に対し将軍から上洛を促す命が下る。当然、彼らは尾張を通過することになる。」
「なんと、尾張を横断し京へ登るってか?」
「ふふん、これこそわしが天下を取るためのきっかけになろうぞ。」
「ででで・・・でも、あの今川ですよ・・・」
「うん、わかっておる。そこでお前に策を与えるのじゃ。」、信長はまるで神様になったように絶対の自信にあふれていた。
「松平と示し合わせれば今川を一気につぶせるじゃろう。お前は密かに世良田に会い密約を交せ。」
「はい、承知しました。で、どのような。」
「おそらく松平は今川が京へ登る時に先発隊として尾張を攻めるであろう。」
「それは間違いありますまい。」、「ところが松平は今川から独立したがっているのじゃ」、「そりゃあそうですが・・・・」
「で、だな。わしが地形を調べると、彼は大高城を攻め取り、そこで今川を迎えることになるだろう。」
「なるほど、たぶん・・・」
「で、じゃな。彼と話をつけ、お前が城内に兵を潜ませるのじゃ。」
「でも、世良田は乗りますか?」
「だからじゃ、お前も奉公衆だったら朝廷を動かせるじゃろ。つまり、松平がわしに加担するよう密書をかいてもらえ」
「はあ、ただ世良田とはちょっと筋が違うのですが…」
「ほー?違うのか・・・・?」
「奴は新田のお種、私とはちょっと種類が・・・・」
「まあ、いいじゃないか、目的が同じなら大丈夫だろうが…。」
「まあ、そうですな。八(蜂須賀)に頼み、関白に連絡を取りましょう。」
「うん、うまく頼め。ついでに百済観音を手に入れる為と言えば、朝廷は喜んで密書を書いてくれるだろう。」
「さすが、殿。頭がよろしいですな。」

まあ、これが桶狭間合戦の内幕である。2万の大軍にたった2千の軍勢で奇跡を起したように言われるが、早い話、松平が裏切ったのだ。歴史書は勝者の歴史であり、秀吉と徳川が書き残した歴史書に真実が残されることがなかっただけのことだ。
ついでに言うと、秀吉は征夷大将軍にはならず関白を望んだ。それに対し、家康は武官として征夷大将軍になった。お種の筋とはそのようなことで、秀吉の方が格が上だったのである。そして秀頼にはお種がなかったということだ。

問題の秘仏だが、信長が手に入れたものを秀吉が手に入れ、最後に家康が保護し、最終的に天海によって善光寺に納められた。現在我々が見ることが出来るのはそれのレプリカであり、ご本尊は誰も目にすることはない。
なぜならこの秘仏こそ日本の国体を揺るがす火種になりかねないものであり、仏教勢力が未だに日本を支配するのはこの秘仏を保管しているからである。そしてどこに隠されているのか、絶対に明らかにしないのである。

知る権利が死んだ日

2012年02月11日 07時16分53秒 | ひとりごと
うれしいな・・・、今日は土曜日なのに祝日。つまり今日はお休みなのだ。サラリーマンにとっては一日損した気分かもしれないが、私は大喜び、久しぶりに連休だ。しめしめ・・・。今日は久しぶりに読書でもしようかな。で、何の祝日?建国記念日ではなく建国記念の日です。「の」が入ると意味がちょっと変わる。日本語って面白い。


皆さんはTBSドラマ「運命の人」を見ているだろうか。
このドラマの元となる西山事件とは、沖縄返還交渉時に米国と密約が交わされ、その密約の国家機密文章を毎日新聞の西山記者が手に入れ、国会で当時の野党である横路議員が密約の存在を暴露したことに始まるのだ。
当時の私は政治にはまったく興味のない大学生時代だったが、私の母は多いに怒り、毎日新聞を断り、中日新聞に切り替えた覚えがある。何を怒ったのかははっきりしている。つまり、外交機密文書を手に入れるために外務省女性職員に近づき、「ひそかに情を通じ、これを利用して」手に入れた手段が卑劣だったと報道(週刊新潮が中心)されたからである。
まさに「報道の自由」がどこかへ飛び、「取材のためなら何をしても良いか?」の議論に摩り替えられたのだ。毎日新聞はこのことで世間から非難の嵐を受け、経営不振に陥り現在に至っている。また、国家機密を暴くことは違法なことだとはっきり裁判所が認めたのである。西山記者が世間に問うたのは密約の中身であり、国民の知る権利だったはずなのだが・・・・。

つい最近、岡田副首相は密約の存在を認め、西山記者に詫びたいと記者会見で発言した。今さらではあるが、佐藤首相にノーベル平和賞を渡したいが為、国民の知る権利はこのとき死んだのである。黙祷・・・・・。

まあ、その事件の顛末はwikiなどにも詳しく論じてあるので、ここで論じる必要はない。問題は、ドラマでも重要な役割を果たしている上司の政治部部長が実は三宅久之で、ライバル会社の政治記者がナベツネだったことである。別に調べる気はなかったんだけど、、ナベツネさんがドラマの内容が気に入らず山崎豊子に取材協力した西山記者を非難していると聞いたからである。でも、どう考えてもやぶ蛇じゃないか?

この事件、ナベツネ(朝日新聞の記者)、三宅(毎日政治部長)、後藤田、福田、角栄、大平、中曽根・・・などなど、当時の実力者が顔をそろえ、いまさらながら西山記者の起こした事件の波紋の大きさが偲ばれるのである。
さて、このことで私が思ったのは、なぜナベツネや三宅がマスコミ界でいつでも威張っていられるのかの理由である。若いころ二人とも正義感の強い記者魂にあふれた国民の知る権利の代理人だったはずである。それがどうして・・・・?
要は、毒まんじゅうを食らったんだろね。とてもおいしかったってか?