マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

超短編時代劇小説 「豊臣への秘密指令」の三回目

2012年02月12日 06時50分29秒 | 小説
「のお、藤吉郎?」
「殿、なんでしょうか」

秀吉は突然信長に呼ばれた。いつのように信長は上機嫌である。
「善光寺の秘仏を知っちょるか?」
「いえ、まったく」、
実は彼は善光寺の秘仏のことは知っていたが、それは顔にも出せない。
「実はの、善光寺の秘仏をどうしても手に入れたいんじゃよ。」
「殿、私にお命じいただければ、さっそくここへお持ちしますが・・・」
「ははは、そんな簡単なものじゃないぞ。この秘仏をめぐって上杉と武田が死闘を繰り広げてるんじゃ。」
「って言いますと、両者が戦っているのはまさにその秘仏が目的なわけで…?」
「そうなんじゃ。実は善光寺の秘仏には日本建国の秘密が隠されている。それでな、朝廷は絶対に幕府の手に渡らぬよう全国の奉公衆に指令が出ているそうなのじゃ。」
「なんですか、その建国の秘密とは?」
「うん、わしも勉強が嫌いだったから歴史はあまり知らんのじゃが、どうも善光寺の善光とは最後の百済王、禅広のことで、彼は倭王であり難波に都を築き一大王国の王として君臨しておったんじゃそうな。でな、例の大化の改新と呼ばれる革命の時、神武の東征があり、天智天皇が大阪へ攻め込んできたのだ。禅広は白村江の戦いに敗れ、近鉄線で奈良へ逃げ、そこも追われ、近鉄特急で名古屋へ入り、そこも危うくなり、豊橋から飯田線で飯田へ入り、その後こっそりと長野まで逃げ込んだんじゃな。
彼は死ぬ時に天智天皇がいかに卑劣な手段で倭国を滅ぼしたのかを手紙に書き、秘仏の中に仕込んだそうじゃ。で、その内容があまりにもひどいので、現在の朝廷はその事実を隠すため、どうしてもその秘仏を手に入れ、事実を抹殺したいらしいのじゃ。しかし、幕府は逆にそれを手に入れ朝廷を脅迫したいと望んだんだな。」
「え?どっかで聞いたことがあるような・・・・。そう言えば、ツタンカーメンの墓にはユダヤ人が出エジプトの時、新型インフルエンザをばらまき、エジプト人の大量虐殺をおこなった事実が書き残され、その事情を書き残したパピルスが密かに世に出たとか。で、フセイン大統領がクエートに侵攻したのは実はそこにそれがあったからで、クエートの宮殿でそれを手に入れたそうですがな。」
「おーお、それがイラク戦争の原因だというわけだな。」
「その通りでごじゃります。ブッシュはどうしてもそれが欲しかったって・・・」

え?時代が無茶苦茶だって?まあ、小説ですから、少しぐらい我慢してね。

「まあ、どこの世界にも秘密はあるだろ。でだな・・・今はどうも上杉がそれを保護してるようじゃ。しかし、今川もそれを知って、事態は混沌としてきたんじゃ。」
「なるほど・・・・、で、殿、どうしましょうか。」
「いやいや、別に今どうのということではないぞ。今は目先のことで手いっぱいじゃでな。」
「はあ・・・」
「ところで、藤吉郎。」「はっ・・・」
「お前は松平家の家臣、世良田二郎三郎を知っておるな」
「ええ、昔駿府で出会い、あいさつを交わしたことがあります。」
「あいつは朝廷の奉公衆じゃ。密かに松平家に仕えておるが、実質はすでに松平の筆頭なのだ。いずれ松平の名を継ぐはずじゃ。」
「えー?なんと。」
「隠さずとも良い。お前だって奉公衆だと知っておるぞ。わしはそんなことは気にしていない。むしろ好都合なのじゃ。お前はわしの天下統一を手助けし、朝廷の権威を回復すれば両方ともウインウインではないか。」
「いやー、恐れ入りました。そこまでご存じでは何も言いますまい。おっしゃる通りにいたします。」
「うん、いいんじゃ。少なくとも天下統一は朝廷にも悪いことではないのだ。で、だな・・・・。」
藤吉郎は自分の身分を暴かれ額に汗が浮かんでいた。それを冷たい目で眺めながら信長は驚くべき指令を藤吉郎に告げる。
「実は、今川に対し将軍から上洛を促す命が下る。当然、彼らは尾張を通過することになる。」
「なんと、尾張を横断し京へ登るってか?」
「ふふん、これこそわしが天下を取るためのきっかけになろうぞ。」
「ででで・・・でも、あの今川ですよ・・・」
「うん、わかっておる。そこでお前に策を与えるのじゃ。」、信長はまるで神様になったように絶対の自信にあふれていた。
「松平と示し合わせれば今川を一気につぶせるじゃろう。お前は密かに世良田に会い密約を交せ。」
「はい、承知しました。で、どのような。」
「おそらく松平は今川が京へ登る時に先発隊として尾張を攻めるであろう。」
「それは間違いありますまい。」、「ところが松平は今川から独立したがっているのじゃ」、「そりゃあそうですが・・・・」
「で、だな。わしが地形を調べると、彼は大高城を攻め取り、そこで今川を迎えることになるだろう。」
「なるほど、たぶん・・・」
「で、じゃな。彼と話をつけ、お前が城内に兵を潜ませるのじゃ。」
「でも、世良田は乗りますか?」
「だからじゃ、お前も奉公衆だったら朝廷を動かせるじゃろ。つまり、松平がわしに加担するよう密書をかいてもらえ」
「はあ、ただ世良田とはちょっと筋が違うのですが…」
「ほー?違うのか・・・・?」
「奴は新田のお種、私とはちょっと種類が・・・・」
「まあ、いいじゃないか、目的が同じなら大丈夫だろうが…。」
「まあ、そうですな。八(蜂須賀)に頼み、関白に連絡を取りましょう。」
「うん、うまく頼め。ついでに百済観音を手に入れる為と言えば、朝廷は喜んで密書を書いてくれるだろう。」
「さすが、殿。頭がよろしいですな。」

まあ、これが桶狭間合戦の内幕である。2万の大軍にたった2千の軍勢で奇跡を起したように言われるが、早い話、松平が裏切ったのだ。歴史書は勝者の歴史であり、秀吉と徳川が書き残した歴史書に真実が残されることがなかっただけのことだ。
ついでに言うと、秀吉は征夷大将軍にはならず関白を望んだ。それに対し、家康は武官として征夷大将軍になった。お種の筋とはそのようなことで、秀吉の方が格が上だったのである。そして秀頼にはお種がなかったということだ。

問題の秘仏だが、信長が手に入れたものを秀吉が手に入れ、最後に家康が保護し、最終的に天海によって善光寺に納められた。現在我々が見ることが出来るのはそれのレプリカであり、ご本尊は誰も目にすることはない。
なぜならこの秘仏こそ日本の国体を揺るがす火種になりかねないものであり、仏教勢力が未だに日本を支配するのはこの秘仏を保管しているからである。そしてどこに隠されているのか、絶対に明らかにしないのである。
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超短編時代劇小説 「豊臣への秘密指令」の二回目

2011年12月04日 12時02分31秒 | 小説
先日韓流ドラマ「王と妃」を見終わり、しばらくは休憩しゆっくりしようと思っている。そして久しぶりにゆったりとくつろいでいたら何故か創作意欲がわいてきて、あっという間に短編小説が出来てしまった。かといってこれで完成ではなく、大きな小説の一部分としてである。
秀吉のエピソードを思いつくまま順不同で書きつけ、後につなぎ合わせてそこそこの小説になればいいと思っている。

小説「豊臣への秘密指令」の二回目「出あい」

秀吉、と言っても当時は日吉丸と名乗っていたが、その正体は草である。
出身は尾張の中村郷。今は名古屋市中村区である。いまでは人口密集地だが、当時はまだまだのどかな農村地帯であった。

小さいころ百姓のせがれとして生きていたころのこと、八と名乗る武者が野良仕事をしていた日吉丸に声をかける。

「日吉丸どの、実は大事な話がございます。」
「なんだや、おいらに用事かや?」
「私、八と申します。お見知り置きを・・・」
「ふん、八さんきゃ?」
「実はあなた様はこれから広い世界へ出かけていただくことになります。それが運命なのです。」
「運命?なんで・・・」
「今は百姓のせがれと言う立場ですが、本当は重要な役目を背負って行かれる大事なお方なのですぞ。」
「おいらがか?」
「ご両親には先ほど伝えてあります。今から私と旅に出ます。そのままで結構ですからさあ、行きましょうぞ」
「えーっ?そんなぁー、近所のミヨちゃんにお別れを告げなきゃー」
「そんな小さなことを気にしていては大事はなせませんぞ。道中においおい説明してゆきますが、私たちはこれから全国を巡ります。高いところからのご命令です。」
「高い所って?」
「今は言えません。ただ、この国を実際に支配している方からの指令であるとだけ。」

八は今でいうところのサンカである。全国にネットワークを持つその組織は職業別に分かれており、その性格も単純なものではなかった。ある時は職能組織として既得権を守るための労働組合のような動きをするし、穴太のように専門職として各地の大名から依頼され石組みの仕事を請け負う組織まである。八は主に船頭等を仕切る川仕事の手配師である。
馬引き、下駄の歯入れ、行商、竹かご売り、あらゆる仕事を経験し、夜には軍略、兵法、そして文字まであらゆる知識をたたきこまれる毎日だった。この経験が将来のためであることは言うまでもない。

日吉丸16歳である。故郷をあとにして8年の月日がながれていた。
「日吉さま、今日からは今川氏の城下で商売を始めていただきます。ここで私どもが段取りをしますので今川の殿様から信用を得られるように頑張ってください。」
日吉丸はすでに立派な若者である。浜松城下で酒屋の若旦那という触れ込みである。八は今川家のご用達を得られるようわいろを用意し、着々と計画を進めていた。
そんな時、、浜松城下に傀儡子の一団が通りかかる。日吉丸は物珍しさからその一団を見守っていた。その一団の中に一人の若者がいた。においとでもいうのだろうか、日吉丸はその若者に興味を覚えた。
傀儡子達は民衆の前で宣伝を始めるが、その若者はそこから少々距離を置いたところで一人で立っていた。
「おい、おまえ」日吉丸は小さな声で声をかける。
「なんでしょうか」、若者は落ち着いて答える。
「お前はこの一団の一員なのか?」
「いやー、私は小さいころこの芸人集団に預けられ全国を旅しているだけです。」
「名前は?」、「二郎三郎です。」
「出は?」、「新田庄世良田と聞かされましたが…」
「世良田から来たのか・・・」
「全国を旅し、当分はこの浜松に身を置く所存です。」
「なるほどな、私は日吉丸。尾張は中村の出よ。今川の様子を探り、その後は今急成長している織田家に仕えようとおもっている。おぬしも一緒に尾張へ行く気はないか?」
「織田ですか・・・、私は武田家か松平家に注目してますが…。」
「なるほどな、それもいいかも。なにかおぬしには自分に似た匂いを感じるのだ。将来、仮に出あうことが会ったら、うまくやりたいものよな。」
運命の出会いとはあるものだ。まさかこの出会いが因縁の豊臣対徳川の始まりであったとは・・・・。

それは両者ともすっかり忘れていたが、その後、小牧長久手の戦いの最中、秀吉も家康も同時にそれを思い出したのである。つまり、両者の戦闘は不思議なものだった。いわゆる同じ軍略で戦われるのだ。それはサンカ独特の戦略である。
これでは絶対に決着がつかない。
秀吉は感じた。この戦いはまるで自分と戦っている気がすると。あまりにも互角であり、先を読み合えば必ず相打ちになるのである。つまり、天才同士の戦いだからお互いが全滅するまで戦わざるを得なくなるのだ。
片方が和平を求めた時、二人は浜松で会ったあの時の若者であることを知った。そうとも、お互い似たもの同士で、お互いとも草だったのだ。うまく協力すれば良いではないかと…。

さて、話を戻そう。浜松で十分な成果を上げ、彼は今川家に酒を買ってもらう御用商人となっていた。十分な年月が経過し、日吉丸は十分に軍師としての知識と実力をすでに身につけている。八からは織田に出仕するよう指示された。日吉丸は考え込む。さて、どうやって織田家に仕えたものか・・・・。

名古屋の北区に蛇池公園という小さな公園がある。そこにあるのは有名な池なのだ。うつけと呼ばれる信長は小さいころここを遊び場所にしていた。家臣の子供たちを引き連れ池に石を投げたり、筏を浮かべてはしゃいでいた。
それを見ていた家臣は驚きおびえた。
「若様、おやめくだされ、この池には龍が住むといわれています。あまり遊びが過ぎますと龍が目を覚まし、大変なことが起きます。」
「オー、面白い。龍神ってか。見てやろうじゃないか。もし本当に龍がいたなら私はおとなしくしよう。しかし、仮にいなかったらどうするつもりだ?腹を切るか?」
若は本気だった。池の水をくみ出し、本当に龍がいるのか確かめようとした。多くの家臣が集められ、「さあ、くみ出せ!」との若の命令を受けたものの、誰もくみ出そうとはしない。何度かくみ出そうとしたものの、実は池の底は庄内川とつながっており、汲めどもくめども水が尽きることはないのである。
「誰か潜ってみる者はおらんのか?」
神様が住む池である。誰も名乗り出る者はいない。
「私めにお任せくださらんか?」
「うーん、おまえはだれか?」
「はい、日吉丸と申すただの百姓でございます。」
「ふん、おぬし、怖くないのか?」
「何をですか?」
「いや、龍がいるかもしれんのだぞ」
「若様はいないとおっしゃる。私は殿を信じます。」
「ふん、若いのになかなかしっかりしておるな。よい。お前が潜ってみろ。」
「はい、承知しました。仮にですね龍がいたらたぶん私は生きては帰れますまい。でも、殿がおっしゃるよう龍がいなかったら私を草履取りとしてでもお雇いいただけますか?」
「オー承知した。誰もやらんことをしようとするんだ。誰よりも大事にしてやるわ。」

日吉丸はふんどし一つになり、多くの家臣が見守る中池に飛び込んだ。
何度も何度も潜ったものの龍は現れなかった。そのうちに信長はしびれを切らし、「もういい。いないに決まっている。みんな、わかったであろう。迷信なんじゃ。もはや龍の存在を論議するでないぞ。」
「若、私へのお約束は?」
「おー、そうじゃったのー、約束じゃ。わしの草履取りでよかったかな?」
「はい。もちろんで。」

「しめしめ、うまく潜り込んだぞ。」日吉丸はまんまと信長に近づくことに成功した。草履取りとは言え、若の身近にいれば情報はすべて手に入る。八からはとりあえず信長に近づく者をチェックするようにとの指令である。
特に監視するべきはイエズス会と堺の商人である。

その中で一人、日吉丸にとって非常に気になる存在が利休であった。というのも、茶人として有名になるはるか前から利休は清州に出入りしていたのだ。それは草履取りである日吉丸だからこそ知りえた情報である。なにより利休には共通するに匂いがあったのだ。つまり、彼の正体は秀吉、家康と同様のサンカだというのがわかったからである。将来日吉丸と敵になるのか味方になるのか、その時点では判断がつきかねるのであった。

なにはともあれ、日吉丸が大きくデビューするのは例の一夜城、墨俣城を築く時である。

つづく



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超短編小説 「豊臣への秘密指令」

2011年12月03日 21時12分27秒 | 小説
還暦を前に、少々あせっている。つまりそれまでにいくつかの超短編小説を仕上げておきたいのだ。その中でどうしても書きたいのは秀吉である。

今回は一時間で書き上げた「豊臣への秘密指令」を発表する。これは秀吉に関しどうしても書き残さなければならないいくつかの内の一つです。分かる人にしかわからない歴史です。

小説 「豊臣への秘密指令」


「殿、お上から宮中へ参るよう連絡がきておりますが・・・」
「ん?お上からか?」
秀吉は天皇からの命に怪訝な顔をした。
「何の用事かな?」
急ぎ身支度をし、急ぎ宮中へ向かった。

「はは、秀吉まかりこしましたが・・・」
「ん、ちこうよれ、苦しゅうないぞ」
「ははっ」
柄にもなく秀吉は緊張していた。
「先般おぬしから要望の出ていた豊臣の姓の件、関白となった以上、それに見合った身分が必要であろう。今日からは豊臣を名乗るがよい。当然じゃ。おぬしは私の奉公衆として良く働いてくれたが、自分のお種の秘密を知らんじゃろ。蜂須賀には教えてあったが、じつはフン族の末裔なのじゃよ。」
「え?なんと・・・。フン族ですと?」
「日吉丸の名前の意味を考えたことがあるか?日本の吉、すなわち魏じゃよ。日本の天皇家と北魏という国とは大いに関わりがあっての、おぬしは北魏王家、鮮卑拓跋族の血統をひいているのよ。つまり、フン族の臣、豊臣の姓はまさにまんまなのじゃよ。」
「え?では私は北魏?」
「まあ、長い年月が過ぎ、知らない人は知らないだろうが、皇室のお庭番は常にお種の管理をしている。日吉丸という名前は皇室のデーターベースに登録されており、お種度は承知しておる。貴種として名古屋の豪農に預けられていたのじゃよ。」
「では、私も皇族の一員になるので?」
「いや、それは違う。ただ、私とご先祖様を共有するということだ。つまり、私はフン族を奉公衆として使っていたスキタイ王家の血をひいている、あくまでフン族とは主従関係なのだ。」
「では、共有する先祖様とは?」
「簡単な話だよ。おぬしは義経の血をひいている。彼はフン族の血を持つ常盤と天皇家の血を受け継いだ源氏の合作じゃ。したがってスキタイ本部さえ認めれば広大な大陸を支配する権利も持っているのじゃ。」
「では、私はジンギスカンみたいに大帝国を支配出来るので・・・」
「そうじゃぞ、もはや百姓の木下藤吉郎ではなく、天下の豊臣秀吉なのじゃ。で、今日ここへ呼んだ理由を言おう。心して聞くのじゃ。」
「へへ・・・・・」
「大陸からの、実はスキタイ本部からの情報じゃが、現在モンゴルを追放した明国は風前の灯になっている。モンゴル王家がちょっと内紛を起し油断しているすきに明の建国を許してしまったが、今遼東近辺では反撃の準備が整いつつある。女真族を中核とした大清が徐々に南下しつつあるのじゃ。ただ、問題は朝鮮半島で、あの小中華、李王朝がなにかと邪魔をしているのじゃな。」
「李王朝ですか・・・・」
「李王家は軟弱で、相変わらず元老と外戚に牛耳られていて明国の柵封体制を維持しようとしている。先日も王家の秘密の使者から朝廷をなんとかしてほしいと依頼が来ておる。そこでじゃ、秀吉、おぬしちょっと半島へ出兵してくれんか?なに、朝廷内もばらばらで、権力争いに明け暮れた軍部も大した力はないようじゃ。王家とは内々に話はつけておくから、要は朝廷の親明派を追放してくれればそれでよいのだ。」
「はて、我が日本軍で大丈夫でしょうか?」
「ははは・・、おぬしは日本軍の強さを知らぬのか、この戦国時代で切磋琢磨された兵隊は世界でも有数の強さなのだよ。しかも、朝鮮は最新の鉄砲の威力を侮っている。あっという間に占領できるはずじゃ。」
「そうですか、井の中の蛙と言いますが、我が軍はそれほど強いのですか?」
「ははは、なぜ皇室が足利幕府をつぶしたのか理由がわからんのか?」
「えっ?今なんと?」
「井の中にいてはわからんかもしれんが、世界は今大きく動いておる。強力な一神教のイエズス会がアジア諸国を席巻しつつあるのじゃ。足利は明国との貿易にうつつを抜かし、肝心の国防をおろそかにしておる。そうこうしているうちに国内の隠れ一神教徒はこっそりと鉄砲を手に入れているではないか。そこで私たちは足利をつぶすことにした。そして国内を甲子園の高校野球のように競わせることでイエズス会がおいそれと手を出せないようにしたんじゃぞ。それにしても信長は危険な男じゃったわ。下手をするなら皇室までつぶされるところじゃった。幸い秀吉と光秀がうまく立ち回って未然に防いでくれたからよかったが、本当に危ないとこじゃった。」
「では、光秀も手の内だったので・・・」
「あれは奉公衆じゃよ。今も生きておるぞ、おぬしは滅ぼしたと思っておるだろうが、今は仏僧として徳川に仕えておる。天海という名前でな。」
「はー、そうでしたか。私は指令のまま動いていた手前、細かなことは気づきませんでした。まことに恐れ入ります。」
「皇室には世界から情報が来ておるのじゃ。大きな流れには逆らえんて。明国は長くはもたん。今朝鮮に出兵し、その勢いで明まで攻めのぼり、女真の先を越すなら、おぬしが大モンゴル帝国を建国すれ権利がある。スキタイ本部にはそのように連絡しておく。」
「わかりました。私は命令のまま行動するのみでございます。李王朝を服従させ、あっという間に明国を平らげ、私はもう歳ですので明国は天皇に差し上げましょう。」

このような宮中での話があった後、秀吉は老体に鞭打ち、無謀とも思われる朝鮮出兵を決める。

秀吉が晩年正気ではなかったと書かれているが、大モンゴル帝国を滅ぼした明国と、モンゴルに降伏した属国高麗を滅ぼした李王朝はいずれにしてもフン族にとってはいずれ滅ぼさざるを得ない国だったのである。義経がジンギスカーンだった事を認めようとしない歴史学界が秀吉の朝鮮出兵を狂気とするのはまあ、当然であろう。

先日のNHKの大河ドラマ「江」?だっけ、やはり学会の望むとおり、秀吉は気がふれたかのごとく描かれていたが、なんとかの一つ覚えだろう。
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後書きです

2010年04月29日 06時13分04秒 | 小説
「マヨ博士の伝奇考」というのを一週間かけて書いてみました。いかがでしたでしょうか。
今までになく長編?だったのでやや疲れました。今はあまり物事を考えたくないですね。(といいながらもシバちゃんの方で超短編小説を書いたけど・・・・)その点でも本職の作家たちはすごいなと思います。もちろん十分な時間を掛け、綿密にストーリを組み、資料を山ほど用意して・・・・仕事とはいえ、緻密な人たちなんだろうね。そして頭の中の容量も十分あるんだろう。
私の場合はそんな緻密さのかけらもなく、ひたすらいろいろな事象を書き連ねていくだけだから、途中で脱線したり、結論がわからなくなりかけたりと、誠に不細工な話であります。いいんです自覚しています。別にこれで飯を食うつもりもないし、ただ、私の考えをわかってもらうための手段に過ぎないのだから。
今回の小説はいくつかの妄想と、いくつかの真実とを組み合わせ、小説だからこそ許されるところをフルに利用させていただきました。

この小説の最初に宗像教授のパクリであると断ったけれど、あの本もやはりいくつかの真実と著者の妄想を組み合わせている。そういう意味で今回の小説は書いていて今までになく新鮮で実に楽しかった。読者の方が面白かったかはわかりませんが・・・・。
いろいろな無関係と思われる出来事をできる限り関連させることは歴史を学ぶ上で絶対に必要な作業であると思います。こじ付けといわれようが、偶然に起きる事はめったにないのだから、何かが起きたとき、当然何らかの目的なり、帰結があるはずで、それらを関連付けてはじめて世の中の深層を理解できるようになるのではないだろうか。間違う事を恐れてはならない、真実といわれる事のほとんどはウソなのだから。みんなが知っている事はほとんどが間違っているのだ。
今回の小説も笑って読んでいただければ幸いであるし、そして書かれていることが真実でないことを願うばかりであります。
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マヨ博士の伝奇考「アーク編」の7

2010年04月27日 06時08分48秒 | 小説
「やっぱしうまいなー、マヨカフェのコーヒーは・・・、さすがだな、このブラジルの苦味、マンデリンの酸味・・・上手いでいかんわ。」。「あら、博士、てまえ味噌?」、「当たり前だろうが、自分でほめなきゃ、誰がほめる?」
「はいはい、おいしいですよ。で、日本は資源がいっぱい埋まっているという話の続きですよね。」
「そうそう、そこからじゃな。だから、日本は本来もっと採掘すればいいのに、政府は金が出そうなところを全部国立公園にしたり、国定公園にしてしまったんじゃ。」
「それってどうして?」、「たぶんじゃが、そこに聖櫃が隠してあると考えたのかな・・・?」、「だって、埋まってるところを知っていたら別に全部保護する必要はないじゃん。」、「いやいや、本当は場所がわからないということかもしれんじゃろ。」、「あっ、そうかそれもありか・・・」
「つまり、日本の中にそれを探している部族と、隠している部族が水面下で戦っていたんじゃな。まあ、詳しい分析は今後の課題じゃが、ひとつはっきりしている事がある。」、「それって、なに?」
「つまり、西武の堤氏は長野オリンピックのときずいぶん長野県の土地を買占め、怪しげな行動をしていたじゃろ。」、「そういえば、長野の松代には天皇家のための大規模な防空壕があるって話もあるし、何かと怪しいわね・・・」
「だから、私が考えたのは堤はこっそりと聖櫃を探していて、それを阻止しようとした勢力が堤を失脚させたんじゃないのかな。結果、彼はすべてを失ってしまったんじゃが。堤家はもともと皇室にうまく取り入り、皇族の財産を預かっていたのだぞ、どうして急に失脚したのかな?」、「そういえば、そうね。」

「ところで最近JR東海がリニア新幹線の計画を発表したわな、どうだ?偶然と思うか?」、「どうなの、そのルートに何かがあるの?」、「さあ、ルートが完璧に決まっているのかまでは私は知らんが、何がしかのヒントがあり、最終的には国土のレントゲン撮影をしないとわからんじゃないのか?」、「レントゲンですか?」
「そうじゃよ、東京から長野県にかけてレントゲンで調べればピンポイントで位置がわかる。つまり、そこを掘れば聖櫃があるんじゃろ。ただし、浅間山の火山があったりしてなかなか難しいんじゃよ。」
「で、どうやって調べるの?」
「そこじゃよ、昨日どうしてJ-PARCを見学したと思う?」
「えー?まさか・・・・」
「もちろん確信はないがな、私はそれが地球のレントゲンを取るためじゃないのかと疑ったんじゃよ。もちろん、金鉱を探したり、いろんな資源を探すのも目的なのかもしれんが・・・・」
「じゃあ、天皇家がそれをやろうとしてるの?」
「そうとは限らんぞ、逆かもしれんだろ?」
「だから・・・それをおしえてちょ」
「ははは、そうはいかんて、実は私にもわからんのだよ。」
「なんだー、つまんない・・・・。ところでさあ、パピルスを天皇が手に入れたわけでしょ。結局どうなるのよ?」
「うっ!厳しい質問じゃな・・・・」
マヨ博士は急にタバコに火をつけた。灰皿には火をつけたタバコがあるにもかかわらず・・・。
「なあ、友子君、今日は疲れたから、また明日にしようじゃないか。それじゃあな。」といって外へ出て行ってしまった。
「ねえ、マヨ博士、つづきはあしたよ・・・」
「おお、わかったよ。」、「まったく、都合が悪くなるとすぐ逃げ出すんだから・・・・」

つづく

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