乙女高原フィールドノート

山梨県の北部,秩父山塊のふところにある小さな高原「乙女高原」(山梨市)での自然観察記。

危うしミツバチ

2008年09月23日 | 昆虫
昨年から草原のダケカンバの洞に巣を構えているニホンミツバチを観察しています。この日はどういうわけか,巣の出入り口付近に100頭ものミツバチが集結していました。はじめは分封(新しい女王が部下を引き連れて,新天地を目指して巣立っていくこと)かな?と思いましたが,しばらくすると,キイロスズメバチがミツバチの巣のまわりをウロウロと飛び始めました。
 ミツバチたちはスズメバチを警戒していたのです。近づくと,一斉にブンッと翅をふるわせ,威嚇していました。でも,スズメバチに飛びかかるようなことはしませんでした。
 そのうち,スズメバチが巣に攻撃をしかけるかな?と思いましたが,いつまで待ってもしません。むしろ,巣に出入りするミツバチをとても気にしているようでした。と,飛んでいるミツバチを空中でキャッチしたかと思うと,そのまま飛び去っていきました。30分,巣の前で粘りましたが,そんな光景を2度見ました。スズメバチは巣に出入りするミツバチを捕らえようと,巣の前で張っていたのです。
(2008年9月23日 観察)
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