毎年ヤマアカガエルが産卵に訪れる道路脇の「カエル池」。
夏から干上がっていましたが、底のちょっとじめじめしているところに、カエルが産卵していました。水分が十分ではなかったらしく、卵のゼラチン質が十分ふやけていません。卵も、産んだ親ガエルもかわいそうでした。
卵の脇にテンの糞がありました。テンが食べたのかもしれません。
林道の真ん中をヒキガエルが歩いていたので、車を急停止させ、観察しました。
きっと水場(産卵場所)に行く途中なのでしょうが、動きがとても緩慢です。上から見ると、なんだかやせ細っていて、かわいそうなくらい。
冬ごもりで体の中の栄養を消費してしまったのでしょうか。
道の真ん中では轢かれてしまうので、はじに持っていてやりました。全然抵抗しませんでした。やっぱり疲れてる?
乙女高原に向かう林道途中の池では、すでにヤマアカガエルが産卵した卵が成長して、おたまじゃくしになりかけていました。よく見ると、鰓(えら)を持っているものもいます。もう少し大きくなると、この鰓は、おたまの中に入ります。
乙女エリアで一番最初に産卵が観察された「カエル池」では、卵がオタマジャクシになっていました。
でも、よく見ると、オタマジャクシの「おたま」の両側に、なにやら枝分かれしたサンゴのような、木の枝のようなものが見えます。
これは「外鰓(がいさい)」と呼ばれるもので、カエルのオタマジャクシの場合、卵からオタマジャクシになるときに、短期間だけ見られるものです。
ちなみに「成熟した(?)」オタマジャクシになると、鰓は体の内側にできるので(内鰓といいます)、外からは見えなくなります。