HGUCザクⅡF2型、今回でとりあえずの最終回です。
ザクマシンガンの新旧比較。HGUCグフにもMMP-78ザクマシンガンが付属していましたが、F2ザクに付属するものはグフのマシンガンの流用ではなく、新設計のものになっています。写真上がグフ、下がF2ザクに付属するマシンガンです。F2のマシンガンは全長がやや短くなっていますが、バレルジャケットやグレネードランチャー砲身が太くなり、設定画のプロポーションに近くなっています。スコープやフォアグリップが可動するのもうれしいですねぇ(グフ付属マシンガンのフォアグリップは、差し替え式で使用状態を再現するようになっていました。その代わり、ドラムマガジンの裏をふさぐパーツが付いているという美点があります)。
HGUCグフ付属のMMP-78は、グフ本体とは別のランナーになっており、HGUCドムトローペン・サンドブラウンに付属している追加武装ランナーとともに「HGUCジオン軍武器セット」として発売されそうな雰囲気があったのですが、結局実現しないまま現在に至っています。いろんな事情で現在は武器セットの商品化は難しいんでしょうねぇ…。
実は前回の記事を書いた時点で完成していたのですが、記事が異常に長くなりそうなので、2回に分けることにしました。
マーキングやウェザリングについては後で考えることにして、今は最新ザクキットの造形美を楽しむことにしました。
あ~、格好良い!!
斜め上からの視点で。周囲に比較対照物が無いと、1/100スケールと見間違えるほどの密度感があります。
中隊長機の羽根飾り付きヘッドに交換して…。
HGUCザクからバズーカを拝借。
持たせることは可能ですが、バズーカのグリップとF2の武器持ち手のフィット感はイマイチです。格好良く肩に担がせるためには、グリップ周辺を加工した方が良さそうです。
HGUCザクとの比較。写真のHGUCザクはF2ザクに近い雰囲気にするための改造を行なったものですが、比べてみるとぜんぜんF2っぽくなっていませんねぇ(汗)。
HGUCザクⅡ改との比較。ザクⅡ改はパーツ分割や可動ギミックが優れたキットでしたが、四肢の細さが目立ちますねぇ。F2と比べると、なおさら…。
HGUCザクⅡF2型は「HGUCザク最高傑作」と呼ぶにふさわしい、素晴らしい出来のキットだと思います。今後発売されるキットが、このキットと同等の水準(またはそれ以上)になるかもしれないと思うと、ワクワクしてきます♪ このキット最大の弱点は、あまりに出来が良すぎるため、HGUCドムトローペンやHGUCゲルググマリーネがどうしても見劣りしてしまうことなのではないでしょうか(汗)。
このHGUCザクⅡF2型を見ながら、こんな事を妄想してしまいました。
「もし、タイムマシンがあったら…」
…198×年の、ある夕方。小さな商店街の片隅で、しょんぼりしている少年が一人。そこに近付く怪しげな中年男…
「よお、ガンプラ少年! いや、今のお前はガンプラ少年じゃないなぁ、『初めてガンプラを買おうとして買い損ねた少年』かな」
「……おっちゃん、誰?」
「誰って? う~ん、『通りすがりのガンプラ中年』とでも名乗っておこうか」
「知らない人としゃべったらアカンって、学校の先生が…」
「まあ、固いこと言うなや(笑)。 お前は俺のこと知らんけど、俺はお前のこと、よーく知ってるで♪ 実は、しょんぼりしてる理由も知ってる。さっき、そこの店で買おうとしたジムのプラモを上級生に横取りされたんやろ? まあ、上級生には勝てないわなぁ…」
「なんで、知ってるの?」
「うん、それはな…。今から言うことは、内緒やで! 誰にも言うたらアカンで! ちょっとこの場所は他の人が通るなぁ。あそこの屋上駐車場に行こうか」
平屋建ての小さなマーケットの屋上駐車場に上がる二人。
「実はな、俺は未来から来た人間やねん」
「へえ~」
「ちょっとぐらい驚けよ! リアクション薄いなぁ(汗)。まあ、さっきのジムのことはガッカリするな。今は売り切れでなかなかガンプラ買えないやろうけど、そのうちちゃんと買えるようになるから」
「買えるの?」
「うん。今日はたまたま手に取ったジムを買い損ねたけど、お前はジムよりもグフとかザクの方が好きやろ? そこで、お前にプレゼントをあげよう。これや!」
「ザク!? でも、○○君が持ってるザクとぜんぜん違う!?」
「さっきも言うたけど、おっちゃんは30年ぐらい先の未来から来た人間や! これは『ガンプラ30周年』の年に発売された最新の1/144ザクや! 21世紀のガンプラやで♪ ほれ、見てみ。未来のガンプラは接着剤も塗料も使わないで作れるんや。これなんか、眼の部分だけ俺が改造したけど、ニッパーとナイフと紙ヤスリ使って組み立てただけやで。ザクマシンガンをしっかり両手で構えられるし、足首もちゃんと動く。腰も動くし眼も動くで!」
「うわぁ、カッコエエなぁ…。 でも、ひざとひじと足の甲の色間違えてるし…」
「ああ、これはな、このデザインのザクはこの色分けで合ってるねん(汗)」
「おっちゃん、ガンプラって30年後でも続いてるって、ホンマやの?」
「うん。ここから先の話も、絶対に誰にも言うなよ! 今から数年後に、『ガンダム』の続編がテレビ放映されるから。その後、ガンダムシリーズは何本も作られる。ガンダムはアムロが乗ってたアレだけじゃなくなるんや。信じられんやろうけど、『ガンダム』という名のモビルスーツはいっぱい出てくるで! もちろんガンプラもずっと出続ける。それからな、『ガンダム』30周年の年には、東京に実物大のガンダムの像が展示される。お前はそれを見に行くことになるんや」
「…すごい!!」
「すごいやろ♪ まあ、これ以上しゃべったら歴史が変わってしまうかもしれんから、この辺でやめとくわ。そういうことやから、がっかりしないで頑張りや! あ、そのザクは誰にも見付からないように隠しておけよ。お前の部屋の壁にプラスチックの丸いフタがあって、そのフタを外したら壁に穴が開いてるのは知ってるやろ? エアコン、じゃなくてクーラーのホースが入る穴が。その穴に隠しておくとええわ。
それからな、あと何年かしたら、お前は親からプラモ作りを禁止される。でも、本当にプラモ作りが好きやったら、こっそり見付からないように続けろ! ニッパーの音も接着剤のニオイもさせずにプラモを作る方法を考えるんや! お前の『秘密工場』を作れ!」
「は、はい…」
「ほな、おっちゃんは帰るわ。また会おう! いや、会えるわけではないけどな…(汗)」
「あ、そうそう、さっきの話で分かると思うけど、『ノストラダムスの大予言』は当たらへんから! 1999年を過ぎても人類は滅ぶことはないから! それからもう一つ、30年後でも石油はなくなってないからな! 余計な心配しなくても大丈夫やで~!! ほな、元気でな~!!」
……そういうことを妄想してしまうほど、かつてのガンプラ少年にとっては夢のようなキットだと思いますよ、このF2ザクは♪
ザクマシンガンの新旧比較。HGUCグフにもMMP-78ザクマシンガンが付属していましたが、F2ザクに付属するものはグフのマシンガンの流用ではなく、新設計のものになっています。写真上がグフ、下がF2ザクに付属するマシンガンです。F2のマシンガンは全長がやや短くなっていますが、バレルジャケットやグレネードランチャー砲身が太くなり、設定画のプロポーションに近くなっています。スコープやフォアグリップが可動するのもうれしいですねぇ(グフ付属マシンガンのフォアグリップは、差し替え式で使用状態を再現するようになっていました。その代わり、ドラムマガジンの裏をふさぐパーツが付いているという美点があります)。
HGUCグフ付属のMMP-78は、グフ本体とは別のランナーになっており、HGUCドムトローペン・サンドブラウンに付属している追加武装ランナーとともに「HGUCジオン軍武器セット」として発売されそうな雰囲気があったのですが、結局実現しないまま現在に至っています。いろんな事情で現在は武器セットの商品化は難しいんでしょうねぇ…。
実は前回の記事を書いた時点で完成していたのですが、記事が異常に長くなりそうなので、2回に分けることにしました。
マーキングやウェザリングについては後で考えることにして、今は最新ザクキットの造形美を楽しむことにしました。
あ~、格好良い!!
斜め上からの視点で。周囲に比較対照物が無いと、1/100スケールと見間違えるほどの密度感があります。
中隊長機の羽根飾り付きヘッドに交換して…。
HGUCザクからバズーカを拝借。
持たせることは可能ですが、バズーカのグリップとF2の武器持ち手のフィット感はイマイチです。格好良く肩に担がせるためには、グリップ周辺を加工した方が良さそうです。
HGUCザクとの比較。写真のHGUCザクはF2ザクに近い雰囲気にするための改造を行なったものですが、比べてみるとぜんぜんF2っぽくなっていませんねぇ(汗)。
HGUCザクⅡ改との比較。ザクⅡ改はパーツ分割や可動ギミックが優れたキットでしたが、四肢の細さが目立ちますねぇ。F2と比べると、なおさら…。
HGUCザクⅡF2型は「HGUCザク最高傑作」と呼ぶにふさわしい、素晴らしい出来のキットだと思います。今後発売されるキットが、このキットと同等の水準(またはそれ以上)になるかもしれないと思うと、ワクワクしてきます♪ このキット最大の弱点は、あまりに出来が良すぎるため、HGUCドムトローペンやHGUCゲルググマリーネがどうしても見劣りしてしまうことなのではないでしょうか(汗)。
このHGUCザクⅡF2型を見ながら、こんな事を妄想してしまいました。
「もし、タイムマシンがあったら…」
…198×年の、ある夕方。小さな商店街の片隅で、しょんぼりしている少年が一人。そこに近付く怪しげな中年男…
「よお、ガンプラ少年! いや、今のお前はガンプラ少年じゃないなぁ、『初めてガンプラを買おうとして買い損ねた少年』かな」
「……おっちゃん、誰?」
「誰って? う~ん、『通りすがりのガンプラ中年』とでも名乗っておこうか」
「知らない人としゃべったらアカンって、学校の先生が…」
「まあ、固いこと言うなや(笑)。 お前は俺のこと知らんけど、俺はお前のこと、よーく知ってるで♪ 実は、しょんぼりしてる理由も知ってる。さっき、そこの店で買おうとしたジムのプラモを上級生に横取りされたんやろ? まあ、上級生には勝てないわなぁ…」
「なんで、知ってるの?」
「うん、それはな…。今から言うことは、内緒やで! 誰にも言うたらアカンで! ちょっとこの場所は他の人が通るなぁ。あそこの屋上駐車場に行こうか」
平屋建ての小さなマーケットの屋上駐車場に上がる二人。
「実はな、俺は未来から来た人間やねん」
「へえ~」
「ちょっとぐらい驚けよ! リアクション薄いなぁ(汗)。まあ、さっきのジムのことはガッカリするな。今は売り切れでなかなかガンプラ買えないやろうけど、そのうちちゃんと買えるようになるから」
「買えるの?」
「うん。今日はたまたま手に取ったジムを買い損ねたけど、お前はジムよりもグフとかザクの方が好きやろ? そこで、お前にプレゼントをあげよう。これや!」
「ザク!? でも、○○君が持ってるザクとぜんぜん違う!?」
「さっきも言うたけど、おっちゃんは30年ぐらい先の未来から来た人間や! これは『ガンプラ30周年』の年に発売された最新の1/144ザクや! 21世紀のガンプラやで♪ ほれ、見てみ。未来のガンプラは接着剤も塗料も使わないで作れるんや。これなんか、眼の部分だけ俺が改造したけど、ニッパーとナイフと紙ヤスリ使って組み立てただけやで。ザクマシンガンをしっかり両手で構えられるし、足首もちゃんと動く。腰も動くし眼も動くで!」
「うわぁ、カッコエエなぁ…。 でも、ひざとひじと足の甲の色間違えてるし…」
「ああ、これはな、このデザインのザクはこの色分けで合ってるねん(汗)」
「おっちゃん、ガンプラって30年後でも続いてるって、ホンマやの?」
「うん。ここから先の話も、絶対に誰にも言うなよ! 今から数年後に、『ガンダム』の続編がテレビ放映されるから。その後、ガンダムシリーズは何本も作られる。ガンダムはアムロが乗ってたアレだけじゃなくなるんや。信じられんやろうけど、『ガンダム』という名のモビルスーツはいっぱい出てくるで! もちろんガンプラもずっと出続ける。それからな、『ガンダム』30周年の年には、東京に実物大のガンダムの像が展示される。お前はそれを見に行くことになるんや」
「…すごい!!」
「すごいやろ♪ まあ、これ以上しゃべったら歴史が変わってしまうかもしれんから、この辺でやめとくわ。そういうことやから、がっかりしないで頑張りや! あ、そのザクは誰にも見付からないように隠しておけよ。お前の部屋の壁にプラスチックの丸いフタがあって、そのフタを外したら壁に穴が開いてるのは知ってるやろ? エアコン、じゃなくてクーラーのホースが入る穴が。その穴に隠しておくとええわ。
それからな、あと何年かしたら、お前は親からプラモ作りを禁止される。でも、本当にプラモ作りが好きやったら、こっそり見付からないように続けろ! ニッパーの音も接着剤のニオイもさせずにプラモを作る方法を考えるんや! お前の『秘密工場』を作れ!」
「は、はい…」
「ほな、おっちゃんは帰るわ。また会おう! いや、会えるわけではないけどな…(汗)」
「あ、そうそう、さっきの話で分かると思うけど、『ノストラダムスの大予言』は当たらへんから! 1999年を過ぎても人類は滅ぶことはないから! それからもう一つ、30年後でも石油はなくなってないからな! 余計な心配しなくても大丈夫やで~!! ほな、元気でな~!!」
……そういうことを妄想してしまうほど、かつてのガンプラ少年にとっては夢のようなキットだと思いますよ、このF2ザクは♪
昔から続いている物ってやっぱり良いですね。
ガンダムはこれからも続いて行って欲しいです。
自分がオジサンになる頃にはもっと凄いガンプラが出そうですからね!
でもその前にUC見ないと……(汗)
劇場版00の前売り券も買わないとなぁ……。
ターンエーを持っていったら、「ガンダム?ドム?髭なんてありえない」と信じてもらえないでしょうね。
なにせあの頃は「モビルフォース ガンガル」なんてものがありましたしw。
OOはカッコいいと思うかもしれませんが、「やっぱりガンダムじゃないよね・・コレ」という素直すぎる話になりそう。
素直にMGガンダム2.0かザク2.0の方が無難そう。
確かに今のザクならかめっち少年のハートを射止めそうですね!…逆に当時のガンプラの出来に嫉妬するかも?
というより…下手にUC系のプラモを渡すとニセモノ扱いされそうな(デザイン的に…)
過去に戻って、最新のプラモを見せたり、素組のままコンテストに出したり…
ガンプラ好きなら誰もがやってみたいことだと思います。
ラインナップ、クオリティ共に、過去には考えられなかったほど進化してる証なんでしょうね。
私は平成ガンダムを見て育ちましたが、完全変形するMGのVガンダムを過去の自分に自慢してやりたいです。
最もひねくれ坊主だったので、ポリキャップがほとんどないとか、DXトイの方が手首が収納できるとか、文句ばっかりで素直にMGを誉められないかもしれませんがw
考えてみれば、あのガンプラブーム全盛の時代に少年だった連中が、今、そのプラモデルを最前線で創っているんですよね。
そういう意味では、商業的だけではない「こんなプラモを手にしたい!」という想いが、製作者側の気持ちの何処かに込められているんじゃないでしょうか?
それがカタチとなって、我々の手に届く。
そうであるなら、こんなに素晴らしい出来事はないんですよね。
良作が出るといつも感じるんです。
「“あの頃”の自分にも見せてやりたい!!」って♪
これはうっかり買いたくなってしまいます。
30年前の自分に「1/1 のガンダムが東京に立つよ」と言っても
多分あやしいオジザンだと思われてしまうでしょうね。(汗)
そう考えるとバンダイさんはスゴイことをしてます。
「これが1/12スケール、コクピットプラモだ」
個人的にコクピットプラモもあったらいいな~
と思っただけです。
透明球体パーツの中にシートとかモニターとかハロとか(妄想)
かめっチさんの妄想話にとても胸が熱くなったのですが、他の方も熱くなったようで安心してます(失礼だぞ、俺!)
もしかしたら未来のBANDAIが完全変形(手首とサーベル収納)の1/144Vガンダムやコクピットを作ってくれるかもしれませんね。
それまでに今までジャンクにしてしまったキット達にリベンジしよう、と思います。