おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その10。

2016-09-23 22:20:12 | 我思う、故に書くなりよ。
…出て来た…。

何が…って、私と私の彼女が盗み出したハズの、母の財布とか現金とか預金通帳とか健康保険証だのなんだの…。

少々肌寒くなり、夏物の寝具や衣類を片付けていた母が秋・冬物の寝具や衣類を出した際に、盗まれた当時の姿のまま出て来たと…。

んまぁ、誰も盗みに入ってもないし、オレ、泥棒じゃないし、彼女などいないし…当初から母自身がどこかへ片付けた挙句にその存在とその場所すらアタマの中から消失させてしまい、その全てをオレと存在する事すら奇跡に近いオレの彼女が盗みやがったと主張して譲らなかったモノである…。

正直なところ、もうちょい早いタイミングで出て来てくれたらかなり助かったのだが、このタイミングだと面倒なことにもあまり変わらないが…現金などは、ちょいと紛失しちゃった…って金額じゃなく、なんでまたこんな金額を持って歩いていたんだか意味不明でもあり、金額を知っていたらもっと本気で大騒ぎしなきゃならぬ額だったりした。

それとは別に、意味不明な金額を透明なジッパー付きビニール袋に小分けして入れてあったり、謎は多いんだが、今更母に尋ねた所でその真意も判らないだろう。なにか金額別に支払う予定があったのかどうかも定かじゃないが、口座から引き落とされる金額とも違う事が銀行の調べで判ってもおり、なんでだかマジで不明。

懸念されていた預金通帳の類も、多くの目撃者の通り、やはり透明なジッパー付き…ってのにまとめて入れられたままであった。そうした行動をお店や金融機関の方が覚えていてくれたのは、後から探す者としては大変にありがたい情報でもあった。これらは再発行だのなんだのしているので、既に意味もないが、一部は後処理が残っているので見付かった事でその処理も楽になる。

同じ保険証がわらわら出て来たのは驚いたし、なおさら謎を深めた…。

紛失したので再発行を本人が申し込み、受理していた事は昨日判ったことだが、あたかも何も紛失していないかの様に同じものがキレイにまとめられていた。消えて無くなったから再発行かと思ったのだが、そうした感じではない…。しかも、それはここ1ヶ月くらいで更新となった新しいタイプのもので、いかに短期間で紛失しまくっていたのかがわかる…。

んでまぁ、概ねこれらは失くしちゃたから、新しいのもらってお終い…ってものではなく、出て来たら返納しないといけないものである。どこでなくしたのかも全くの不明で、盗難とは考えられなかったが「遺失物」って事で警察にも届け出ているので、それも発見出来ましたからお騒がせしてすみません報告はしないといかん。

そんなこんなだったので、あちらこちらに…。

当の母は、盗まれたハズのモノが盗まれておらず、家の中から出て来た事にショックを受けていた様子だった。

まぁ、病気の症状としてのことだし、故意にそうするのも相当にムリもあるのだから、これらは全て致し方ないワケだけれど、散々に盗まれたと大騒ぎした挙句、近所の人にも言わなきゃいいのに「泥棒が入って盗まれた」だの言ってしまったワケだから、世間体をひどく気にする人間としてはショックも大きいのだろう。

…そうであっても、未だに「盗まれた…」って近所の知人には話をしているらしい…。病気とは恐ろしいものだ。

既に近隣の方には知らせたりなんだりで事情を知っている方も増えているので、大きな心配もないが、たまたま連休を利用して旅行で不在にしていた方がおり、そりゃ大変に驚かれた。

こちらが事情を解説しながら説明する前に母が「泥棒が入って盗まれた…」と言ってしまうから、目玉が飛び出そうに驚いた顔なんてのを超久しぶりに見てしまった。まぁ、普通、そんな話を聞いたら、警察を…ってのが普通なのだが、ウチの今回の一連の騒動に関してはちゃんと事情を説明して解説しないとならぬ。

…でないと、オレと存在しないオレの彼女な窃盗カップルが実在してしまう…。

あるいは、そこは回避出来ても、全くの無関係な第三者がそうした標的として攻撃される恐れも考えられるのだから、是が非でも説明と解説はしておかないとマズイ…。

まぁ、理解して頂き、協力も申し出て頂けたので感謝のほかに言葉もないが、事情を知らなかったら、やはり疑われるのは一緒に生活しているであろう人間ってことにもなるんだろうな…。

今となっては「探し足りなかった…」と言う反省は否めない。

外出からの帰宅後に「ここに置いておいたら盗まれた…」と聞いた場所とは全くに関係の無い場所だったし、冬物の衣料や寝具は到底、日常生活の中での行動じゃ、頻繁に接触するモノでも無かっただけに簡単にしか捜索していなかった。とりあえず、現在使っている衣類、寝具を捜索はしたが、ダンボールや衣装箱などを開梱しなけりゃ判らないところへ片付けていたとは考えてもいなかった…。

母にしてみれば、なぜにそうしたところへ盗まれた時のままそっくり収まっていたのかはとても不思議なことだろう。おそらくは…母しか知りえない場所でもあり、そうして「片付けた」と言う記憶すら残っていないワケだから、何をどう考えても答えも出ては来ないし、盗まれていないのも事実なのだから。

失くされて困るものはあらかた私が管理しているので、これ以上に困る事もないのだが「片付け」って行動を制止する事が難しい状態である。小さな借家なので、そうそう片付けると言っても限りがあるのだけれど、夜な夜な何かしらを探すか片付けるかしており、動かさなくてもよろしい物が、頻繁に位置を変えていたりする。

自身で変えた事を記憶しておいてくれれば良いが、それがままならないと、朝目覚めて位置が変わっている事に驚き、パニックとなり、また泥棒が…って繰り返しになってしまう…。そして犯人は私とその一味とされる…。

これまでの中で、盗まれちゃ困るモノ…ってのを母と一緒に、お互いに共通して判る場所へしまって置いたモノですら、既にそこになく、私が捜索するにはゼロからのスタートとなってしまっている。まぁ、盗まれても困らないモノであれ、所有者が大事な物と言ってる以上は無下に消えて無くなっていいもんじゃ無いワケで、考えた挙句の策でもあったのだが、母の記憶をアテにし過ぎた方法でもあったしなぁ…。

こうにもなると…後見人制度ってのを利用して…って方法もあるが、本当に、本当に、母がそうした生活する上での行動がままならなくなる日まではそうしないつもりである。炊事や洗濯、清掃や買い物など、至極普通に、当たり前に行って来た全てを取り上げるのではなく、出来なくなった部分から…と、してあげたい。

んま、そうした話をするにも、どこまで覚えていてくれるかが謎だから、どーなるのかは判らないが…。

専門家によるサポートは、その申請が受理はされているみたいだが、具体化はまだな様子である。どうした形でスタートを切るのか知らないが、これとて今の母には脅威でしかなかろうと思う。薄々、本人もそうした不調が実際にわが身に起こっているコトは感じてもいるが、まだまだ軽度な問題で、誰にでも起きている程度の事で、なぜ大騒ぎになっているのかが理解出来ないだろう。そもそも、大騒ぎしている自身すら記憶に無かったりしてるのでねぇ…。

ま、こんなのは序の口で、本当の絶望なんてのはもっとひでぇ形で現れるんだろうと思う。そうならない為に、誰もが努力や研究もしているが、その進行を確実に抑え、元に戻すなんて方法はほぼ無い。世間一般で言われる、もっとひでぇ事は意外にも早くやってくるかもしれない。少しでもその日が来るのを遅く出来れば…とは思うが、それすらもなかなか難しいのだから。

認知症。TVとかで聞いた事はあるかと思う。どこかの誰かの話であった時が過ぎ、身近に存在する人間にそれが現れる時が来たりする。その恐ろしさってのは、存分には知られてもいない。人が壊れていく様を、隣りで見ていく事の恐ろしさはまだ多く語られてもいないと思う。

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母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その9。

2016-09-23 02:59:44 | 我思う、故に書くなりよ。
…昨日は母の誕生日でした…。

数日前にあれやこれやと書類に自署しなければいけなくなったので、誕生日が近いこと、その日付などはアタマにも入っており、そこそこスムーズにそうした情報は口から出ても来ていたので、当日は何を言うのか楽しみにもしていたのだが…。

朝からそこそこ機嫌も良く、何かが無くて大騒ぎする事もなく、至極平穏に過ごした様子である。

来客があったみたいで、近所と言えば近所だが、それほど近所でもなく、私も知らない方がみえていた。世間話をしていたみたいだが、どうやら自身の様子がおかしい事を話したみたいだ。

それでどーにかなるんだったら困るけれども、そうでもなくいわゆる「お茶話」「世間話」で終ったみたいだ。

誕生日だし、ひょっとしたら来年は無いかもしれないと思い、ケーキでもおやつがわりにしようかと、急いで買いに出た。母は少し寒くなった今日この頃に、秋物の服装を用意するとの事で家に残った。

ケーキらしいケーキでも買おうかと考えもしたが、そもそも我が家では家族の誕生日を祝うという慣習が無い。せいぜいで小学生の低学年の時に何度かそうした機会があったのを覚えているのみで、以降はそうした機会がほぼ無い家となった。

まぁ、そうした学年であれば友人・知人ってのが誕生日だと誕生会などに呼ばれたりもするわけで、そこは小学生ながらもあれこれ考えて楽しい思いもしてはきたが、自身の…となると催しは無いのである。幾度かそうした事を母に話した記憶もあるが、とてもイヤな顔をされた覚えしかない。父や妹の誕生日なども妹が小さかった頃に幾度かしていた程度の記憶しか無い。

そうしたこともあって、いかにも…な、ケーキは避け、お茶請け程度に食べられる地味なシフォンケーキを買って帰ったが…

「こんなケーキなんか買って来て…」

と、怒られる。まぁ、これも想定のウチなので、ことさら驚きはしないが、今日が母の誕生日であることを伝えると、少しは理解した様子もあったが、不承不承な様子であった。

今日と言う日を尋ねると、正しい日付をカレンダー見ながら答えることは出来る。母自身の誕生日を尋ねると、これも正しい生年月日を答えてくれたが、それらがリンクして、今日が自分の誕生日だという認識が無いのである…。

ケーキは美味しいと食べてくれたけれども、何か納得も満足もし得ない表情のままだった。

一般であれば、家族の誕生日くらいは記憶にメモリーされておくものだ…ってのも普通っちゃ普通なんだろうけれども、我が家では自身が自身の誕生日を記憶に留めている程度でしか無いんである。そんなこんなが普通では無いと知ったのは高校生の時かな。誕生日が祭日なのに幾人かの友人が祝ってくれて、とても嬉しかったのを記憶しているが、それまではそうした催し的なイベント的なものはほぼ無かった事を話すと、とても驚かれて逆にこっちが驚いたもんだ…。

介護認定の申請から音沙汰が無い。電話連絡が来ると聞いているが、今のところは無い。

ま、家庭訪問に専門家が来るわけだけれど、そうした人が何しに来るのかをまだ母には伝えていない。その辺をどうしたら良いモノか相談してから…って段階。いきなり現れて認知症がどーたらこーたら始まったらパニックになると予想している。ともかく、世間体を気にして生きてる人と言って過言じゃないくらいの人だから、そうした事が「恥ずかしい」って事なのだ。いくら原因は特定されていないが病気によって表れる症状だと言っても、耳にもアタマにも入らない。

認知症になってしまった…って事が恥ずかしくてたまらない事なのである。また、恥ずかしい事が広まってしまう事も恐れている。その割には世間話で自分から話しちゃうんだけれど…。

とにもかくにも、ここ数日の様子を見ている限りでは「そうした病気かもしれないが、軽度であって、そうしたサービスを受けるとか登録するとかって程じゃない…」と、自身では判断しているみたいである。それで問題が起きなければ良いが、このままの現状維持も難しい病気だし、放置すれば遠慮なく悪い方向へ確実に向かう病気である。

母が懇意にしている友人や知人には既に現状は伝わっている様子だから、それほど心配する事も無いのだが、事情を全く知らないと言う方とそうした病気の話しになった場合、変に勇気付けてしまう場合が出て来る。

「歳なんだからそんなの当たり前」
「誰だっていずれそうにもなる」
「どこどこの誰さんだって同じだから心配ない」

んまぁ、確かに。概ね異論もないが、個人差も大きいわけで、変に勇気付けられるよりは軽く受け流して頂く方が都合が良いんであるけれどもね…。

ただ、ここ数日はなんとなく自分がおかしい…って感覚は持ち始めているみたいだ。新たにモノが無くなったり、これまでにモノが無くなった件に関しては相変わらず「窃盗犯」、母の言う所の「泥棒」って事に変化もないが、それ以外でおかしな事については、自分がおかしくなっている…ってのを自覚し始めた感じがある。

正直、その事がいいのか悪いのか定かじゃないが、そうであれば会話も割かしスムーズに進むし、大騒ぎにならずに終える事も出来ている。こちらとしてはその場は楽だ。だけれども、そうした記憶が翌日、そしてそれ以降へ持ち越される保証などどこにもない。

根掘り葉掘り聞き出したわけではないが、昨日の出来事は半分程度であれば、概ね間違ってもいない風である。ほぼ重要でもない事しか会話もしていないから、半分以下であっても支障は無いけれども、こちらとしては是が非でも覚えていて頂きたい事などは、これまでと同じ程度に記憶はされていなかったりする。

…さて…。

未だ見付からないモノもあって、それらを捜索しているワケだけれど、一向に見付かる気配すら無い…。まぁ、再発行だのなんだので取り戻せたモノはどうだっていいのだが、新たに無くちゃいけないもの、あって然るべきものが見付からない状態であり、これらがまた、比較的最近、母自身で再発行を依頼し、なんとこさ届いていたものであったがために…

「恐れ入りますが、今一度、入念にお探し頂きたく…」

って事なのである。そうした書類だのなんだのを発行する機関だの企業だのにしてみれば、そう簡単に無くされたからと言ってポンポン再発行出来るものでもないのである。うっかりどこかへしまい忘れたとか、落したとかと言う類の持ち物では無い事を考えると、母自身が一応は目を通したのだけれども、意味が判らなかったために廃棄してしまった可能性が高い。本人にはそうした記憶が微かながらに残っているような話も幾度かしていたが、その時期が定かでない。

これら書類の名義人も母なので、代理として私が出来るコトは少ないし、面倒だし、また母に自署してもらわなきゃならなくなるのだが、自署も心もとない感じだし、一字一句の指差し確認ですら危ういわけだから、可能な限りで早急になんとかしないといけないんだが…。

…母さん、あなたのあの書類、どこへいったんでせうね…。ええ。夏前に届いていたハズの後期高齢者医療被保険者証ですよ…

…ま、これは再発行して頂けたが、実は夏あたりに届いたモノはあっさりと紛失されており、再発行は2度目だという。再発行を自身が出向いて手続きし、受領しているのだが、そのあたりの記憶が全く無い。身分証明書の代わりになるものが必要なはずだから、何かしら持って行ったんだろうと思うけれど、それも詳しくは判らんし。

思い当たるフシ…ってのを私の記憶でたどると…

新しい炊飯器を量販店で買って来た時期と合致する。奇妙なのは、外箱もないし、説明書もメーカーの保証書も無い。大手のメーカー製だし、レシートで保証書代わりにはなるものの、説明書が無いのも変な話だ。どうしたのか尋ねると、要らないからお店の人に頼んで処分してもらったという。使い方も判っているし…との話だった。

ところが…一向に新しい炊飯器を使うそぶりが無い。無いのだが、ご飯がうまく炊けないと、古い方の炊飯器への愚痴をこぼすばかりなのである。炊飯器の機能が複雑になったワケじゃなく、付いているボタンも似た様なボタンしか付いていないが、実は使い方が判らないんである…。だけれど、若干のデザイン的な違いだけの古い方は使えている。

そもそも、美味しくご飯が炊けない…ってポイントが水加減なのであって、実はそこそこ美味しく炊けていた。母にしてみれば、少々硬めに炊き上がっていたかもしれないが、コンビニ弁当のご飯と同程度には炊けていたのである…。おにぎりとか造ればなかなか美味しいだろう程度のお米は炊けていたのだが。

あれこれと情報を集めていくと、7月中旬には母の記憶の欠落の度合いに変化が現れたみたいだ。そうした変化と認知症を結び付けられなかったのは私自身なのだが、まさかこうにもなるとは考えてもなかったからなぁ。受診や通院を勧めても無駄だったそれまでの経過もあったし、当人がそうした事を恐れてあれこれと何かしら生活に取り入れて来たのも見ているので。

…と、なると…財布だのなんだのはもしかしたら…少々、思い当たるルートが浮かんできた…。探してみるか…。




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