おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その9。

2016-09-23 02:59:44 | 我思う、故に書くなりよ。
…昨日は母の誕生日でした…。

数日前にあれやこれやと書類に自署しなければいけなくなったので、誕生日が近いこと、その日付などはアタマにも入っており、そこそこスムーズにそうした情報は口から出ても来ていたので、当日は何を言うのか楽しみにもしていたのだが…。

朝からそこそこ機嫌も良く、何かが無くて大騒ぎする事もなく、至極平穏に過ごした様子である。

来客があったみたいで、近所と言えば近所だが、それほど近所でもなく、私も知らない方がみえていた。世間話をしていたみたいだが、どうやら自身の様子がおかしい事を話したみたいだ。

それでどーにかなるんだったら困るけれども、そうでもなくいわゆる「お茶話」「世間話」で終ったみたいだ。

誕生日だし、ひょっとしたら来年は無いかもしれないと思い、ケーキでもおやつがわりにしようかと、急いで買いに出た。母は少し寒くなった今日この頃に、秋物の服装を用意するとの事で家に残った。

ケーキらしいケーキでも買おうかと考えもしたが、そもそも我が家では家族の誕生日を祝うという慣習が無い。せいぜいで小学生の低学年の時に何度かそうした機会があったのを覚えているのみで、以降はそうした機会がほぼ無い家となった。

まぁ、そうした学年であれば友人・知人ってのが誕生日だと誕生会などに呼ばれたりもするわけで、そこは小学生ながらもあれこれ考えて楽しい思いもしてはきたが、自身の…となると催しは無いのである。幾度かそうした事を母に話した記憶もあるが、とてもイヤな顔をされた覚えしかない。父や妹の誕生日なども妹が小さかった頃に幾度かしていた程度の記憶しか無い。

そうしたこともあって、いかにも…な、ケーキは避け、お茶請け程度に食べられる地味なシフォンケーキを買って帰ったが…

「こんなケーキなんか買って来て…」

と、怒られる。まぁ、これも想定のウチなので、ことさら驚きはしないが、今日が母の誕生日であることを伝えると、少しは理解した様子もあったが、不承不承な様子であった。

今日と言う日を尋ねると、正しい日付をカレンダー見ながら答えることは出来る。母自身の誕生日を尋ねると、これも正しい生年月日を答えてくれたが、それらがリンクして、今日が自分の誕生日だという認識が無いのである…。

ケーキは美味しいと食べてくれたけれども、何か納得も満足もし得ない表情のままだった。

一般であれば、家族の誕生日くらいは記憶にメモリーされておくものだ…ってのも普通っちゃ普通なんだろうけれども、我が家では自身が自身の誕生日を記憶に留めている程度でしか無いんである。そんなこんなが普通では無いと知ったのは高校生の時かな。誕生日が祭日なのに幾人かの友人が祝ってくれて、とても嬉しかったのを記憶しているが、それまではそうした催し的なイベント的なものはほぼ無かった事を話すと、とても驚かれて逆にこっちが驚いたもんだ…。

介護認定の申請から音沙汰が無い。電話連絡が来ると聞いているが、今のところは無い。

ま、家庭訪問に専門家が来るわけだけれど、そうした人が何しに来るのかをまだ母には伝えていない。その辺をどうしたら良いモノか相談してから…って段階。いきなり現れて認知症がどーたらこーたら始まったらパニックになると予想している。ともかく、世間体を気にして生きてる人と言って過言じゃないくらいの人だから、そうした事が「恥ずかしい」って事なのだ。いくら原因は特定されていないが病気によって表れる症状だと言っても、耳にもアタマにも入らない。

認知症になってしまった…って事が恥ずかしくてたまらない事なのである。また、恥ずかしい事が広まってしまう事も恐れている。その割には世間話で自分から話しちゃうんだけれど…。

とにもかくにも、ここ数日の様子を見ている限りでは「そうした病気かもしれないが、軽度であって、そうしたサービスを受けるとか登録するとかって程じゃない…」と、自身では判断しているみたいである。それで問題が起きなければ良いが、このままの現状維持も難しい病気だし、放置すれば遠慮なく悪い方向へ確実に向かう病気である。

母が懇意にしている友人や知人には既に現状は伝わっている様子だから、それほど心配する事も無いのだが、事情を全く知らないと言う方とそうした病気の話しになった場合、変に勇気付けてしまう場合が出て来る。

「歳なんだからそんなの当たり前」
「誰だっていずれそうにもなる」
「どこどこの誰さんだって同じだから心配ない」

んまぁ、確かに。概ね異論もないが、個人差も大きいわけで、変に勇気付けられるよりは軽く受け流して頂く方が都合が良いんであるけれどもね…。

ただ、ここ数日はなんとなく自分がおかしい…って感覚は持ち始めているみたいだ。新たにモノが無くなったり、これまでにモノが無くなった件に関しては相変わらず「窃盗犯」、母の言う所の「泥棒」って事に変化もないが、それ以外でおかしな事については、自分がおかしくなっている…ってのを自覚し始めた感じがある。

正直、その事がいいのか悪いのか定かじゃないが、そうであれば会話も割かしスムーズに進むし、大騒ぎにならずに終える事も出来ている。こちらとしてはその場は楽だ。だけれども、そうした記憶が翌日、そしてそれ以降へ持ち越される保証などどこにもない。

根掘り葉掘り聞き出したわけではないが、昨日の出来事は半分程度であれば、概ね間違ってもいない風である。ほぼ重要でもない事しか会話もしていないから、半分以下であっても支障は無いけれども、こちらとしては是が非でも覚えていて頂きたい事などは、これまでと同じ程度に記憶はされていなかったりする。

…さて…。

未だ見付からないモノもあって、それらを捜索しているワケだけれど、一向に見付かる気配すら無い…。まぁ、再発行だのなんだので取り戻せたモノはどうだっていいのだが、新たに無くちゃいけないもの、あって然るべきものが見付からない状態であり、これらがまた、比較的最近、母自身で再発行を依頼し、なんとこさ届いていたものであったがために…

「恐れ入りますが、今一度、入念にお探し頂きたく…」

って事なのである。そうした書類だのなんだのを発行する機関だの企業だのにしてみれば、そう簡単に無くされたからと言ってポンポン再発行出来るものでもないのである。うっかりどこかへしまい忘れたとか、落したとかと言う類の持ち物では無い事を考えると、母自身が一応は目を通したのだけれども、意味が判らなかったために廃棄してしまった可能性が高い。本人にはそうした記憶が微かながらに残っているような話も幾度かしていたが、その時期が定かでない。

これら書類の名義人も母なので、代理として私が出来るコトは少ないし、面倒だし、また母に自署してもらわなきゃならなくなるのだが、自署も心もとない感じだし、一字一句の指差し確認ですら危ういわけだから、可能な限りで早急になんとかしないといけないんだが…。

…母さん、あなたのあの書類、どこへいったんでせうね…。ええ。夏前に届いていたハズの後期高齢者医療被保険者証ですよ…

…ま、これは再発行して頂けたが、実は夏あたりに届いたモノはあっさりと紛失されており、再発行は2度目だという。再発行を自身が出向いて手続きし、受領しているのだが、そのあたりの記憶が全く無い。身分証明書の代わりになるものが必要なはずだから、何かしら持って行ったんだろうと思うけれど、それも詳しくは判らんし。

思い当たるフシ…ってのを私の記憶でたどると…

新しい炊飯器を量販店で買って来た時期と合致する。奇妙なのは、外箱もないし、説明書もメーカーの保証書も無い。大手のメーカー製だし、レシートで保証書代わりにはなるものの、説明書が無いのも変な話だ。どうしたのか尋ねると、要らないからお店の人に頼んで処分してもらったという。使い方も判っているし…との話だった。

ところが…一向に新しい炊飯器を使うそぶりが無い。無いのだが、ご飯がうまく炊けないと、古い方の炊飯器への愚痴をこぼすばかりなのである。炊飯器の機能が複雑になったワケじゃなく、付いているボタンも似た様なボタンしか付いていないが、実は使い方が判らないんである…。だけれど、若干のデザイン的な違いだけの古い方は使えている。

そもそも、美味しくご飯が炊けない…ってポイントが水加減なのであって、実はそこそこ美味しく炊けていた。母にしてみれば、少々硬めに炊き上がっていたかもしれないが、コンビニ弁当のご飯と同程度には炊けていたのである…。おにぎりとか造ればなかなか美味しいだろう程度のお米は炊けていたのだが。

あれこれと情報を集めていくと、7月中旬には母の記憶の欠落の度合いに変化が現れたみたいだ。そうした変化と認知症を結び付けられなかったのは私自身なのだが、まさかこうにもなるとは考えてもなかったからなぁ。受診や通院を勧めても無駄だったそれまでの経過もあったし、当人がそうした事を恐れてあれこれと何かしら生活に取り入れて来たのも見ているので。

…と、なると…財布だのなんだのはもしかしたら…少々、思い当たるルートが浮かんできた…。探してみるか…。





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