おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その3。

2016-09-16 21:39:04 | 我思う、故に書くなりよ。
…もうちょっと余裕があるかと思ったが…母の認知症の進み具合がハンパではなくなってしまった。

まだ大騒ぎして…と、言うか、大騒ぎが続いている最中だけれども、大事なモノがまた、おおよそ失くなってしまった。

詳しく聞きだすと…窃盗事件もどきから毎日続いており、せっかく警察官が探し出してくれた貴重品の一切を、わずか5日で全部失った事になる…。

さすがに、こればかりは私もブチ切れたが…病気なんだからブチ切れても解決にならない。失ったものを捜索する方が先だからね…。

母にあれこれ聞いても、要領を得ないので、とりあえず出掛けたなら、出掛けた先を片っ端から聞き、そこへ問い合わせる事に集中する…。

幸い、挙動不審だったり、言語明瞭意味不明だったりな母の事を記憶してくれている窓口の方が多く、それこそ有益な情報を多く得られた。そして、母から聞いた話で事実なのは出掛けた先くらいなもので、何しに出掛けたか? 何をそこでしたか? に関しては、ほとんどがデタラメに近い事も判り、その際の母の様子もかなり詳しく知る事が出来た。もう母1人で出掛ける事を良しと出来ない状態になっている…。

まだ5日しか経ってもいないが…単なる物忘れどころの騒ぎじゃなくなってもいる。

ともかく、何かを片付ける都度、それが紛失してしまう。どうでもいいモノならそれはそれで構わないが、そうじゃないから必死に探しているのだが…全く見当も付かない。

近所の人の力も借りて、ようやく病院へ受診する手はずを整えたが、それすらも突然無かった事になってしまう。僅か数時間前の話の理解もままならず、モノが無い…盗んだろ? 盗むのを誰かに許したろ? 警察を呼ぶっ! の大騒ぎに戻ってしまう…。

ようやく、なだめて納得させたつかの間、またモノが無い…誰かが盗んだ…と。荒唐無稽な妄想がそこに加わり、とても聞いていられない話になってしまうが、根気良く説明して納得してもらう他に方法も無い…。

始末に負えないのは、一見、会話が成立しているかに思えるが、その理解度はほとんど無いことである。数分前に話したことすら、記憶に残っちゃいない。そうかと思えば、遥か遠い昔の思い出を詳しく話し出したり、なんら問題なく会話が成立している風にも思えるが、話がポンポンと飛び、聞いている方はいったい何の話なんだか判らない。

そこそこ進んでしまった認知症であろうかと思うが、なきゃ困るモノがゴッソリと突然と亡失してしまう実害は地味に困る…。

そうした中で…母が力説する「窃盗被害」のうち、印鑑の数々を室内から発見する事が出来た。ウサギ小屋みたいな小さな住宅ですら、広大なアマゾンのジャングルにも思えて来てしまう…。

あるモノはてんでバラバラにしまわれ、あるモノはまとめられており、整理する、あるいは整頓して片付けると読み解く事が出来る形で見付かったのは、うれしくもあり、悲しい。

さてと…それでも見付からなきゃ困るモノが未だに見付からない…。いったい、どこへ消えてんのやら…。

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