おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その4。

2016-09-17 20:14:49 | 我思う、故に書くなりよ。
…やっとと言うか、とうとう…と、言うか…。

母を認知症目的で病院へ連れて行くことが出来た。

まぁ、そうした目的で…って話だと、頑なに拒否されるワケなので、たまたま何かの検査の予定を入れている…って事で、そこが認知症受け入れ医療機関って事にもなっているので、ついでに…と。

これには近所の方の説得もあったがために…ってのが付く。家族だけではやはり頑なに拒否拒絶だったと思う。ちょいと不安だから、一緒に病院へ行ってみない? って事を、認知症らしき人に言ってみても、断固拒否されるのも定番だろうと思うけどね。

んでまぁ、医療機関に着き、受付で事情を説明すると…そもそも今日の予定など無く、健診的なものは来月に予定はされている…って事だった。

てなワケで…普通に飛び込みで…って状況になってしまったが、医師に相談できるチャンスが訪れただけでもありがたい…。

ところが…。

診察に際し、私から母の状況を細かく説明し、医師もそれは理解して頂けた様子だが…長谷川式と呼ばれる簡易テストを行うと…極めて軽度な…って事になってしまった。まぁ、傍から見ている限りは、ちゃんとパスしているし、パス出来なかった部分は確かに少ない。

私としては、今日のこの日までに起きた数々の出来事と今だ続いている出来事から考えると、極めて軽度な…とは到底思えず、大丈夫かよ…と、大きな疑問を抱いたワケだけれども、受け入れ医療機関にはなっているものの、専門医では無いワケだし、医師の判断でもあるのだから、そこは受け入れる他にない。

ただ、症状を軽減する投薬については、あれこれと調べて頂き、時間を掛けて薬を決めて頂けた。

この投薬でそうにもなれば、母本人も楽だろうと思うのだけれど、その様子は相変わらずで、言語明瞭意味不明な会話にはなるし、荒唐無稽な豊か過ぎて洒落にならない発想を披露している事に何ら変わりが無い。

そうこうしつつ…失って困るモノの捜索と、マジで失った場合に備えて、遺失物の届出とかアレコレに奔走する。

連休が始まってしまったので、大きく動く事も出来ないが、早めに進めておける部分は進めておかなければならない。

まぁ、マジで…って場合は、そのほとんどが「再発行」って事になるのだが、本人確認の出来る書類ってのをほぼ失ってしまっているので、運転免許等を持っていない母は、絶望からのスタートになってしまうのだ。

家族であれば代理人届けやら…って事も一部は可能だけれども、そうでないモノも含まれているので非常にやっかいなのである…。

なにかの拍子に、ゴソっと出て来てくれたら手続きも楽なのだが、ゴソっと…も、ちまちま…とも出て来ていない。

…ゴソっと出て来るといえば…今日になり、母の奇行の一端が明らかになったこともあって、非常に驚いたりもしたのだが、そうした事が母の記憶には全く残っておらず、残っていないのに、自身の生活品がそうした状態で発見された事について…

「誰かが盗んで置いていった…」「オマエだろ」「オマエの彼女がそうしたんだろ」「泥棒がそこへ捨てていったに違いない」

との自説を強硬に主張し始めるから困ったもんなのだ。

事実とされる状況は、真夜中に突然に近隣宅へ電話した上で訪れ「大事なものだから預かって欲しい…」と、荷物を置いていったそうだ。そんなものを唐突に置いて行かれた近隣宅では、その場で一応中味を軽く確認すると、ハンカチとタオルが多めに入っていたそうである…。

「これが大切なのか?」と、疑問を抱きながらも快く預かって頂いた近隣の方に感謝を禁じえない。実は、ハンカチやタオルの下に、少々の貴金属らしい装飾品が隠されており、まぁ全体としてみれば「大事なもの」と言えなくも無いのだけれど、真夜中にも関らず、母の奇行を受け入れて頂いたお陰で「窃盗犯説」「オマエだろ説」等は崩壊する事が出来た。

何にしろ、モノが無くなればとりあえず「私」もしくは現在は存在することの無い「私の彼女」が窃盗犯として声高に叫ばれるワケだから、こうした事実が母本人の前で明らかになる事は助かる。だが、病気なので、自身がそうした奇行を行っている、行ったと言う「記憶」が存在すらしないのである…。

そうであっても、自説を取り下げるとか、撤回するとか、そうした考えも全く無いみたいだけれどね…。

…これと同じ方式で、無くなって非常に困るモノたちが、近隣宅に預けられてでもしたら、それはそれで非常に助かるのだけれど、そうした情報は今のところ無いので…。ただ、これはこれで恐ろしい事にも繋がりかねない。

「…自身の記憶に全く無いのに、なぜあの人が私の大事なものを持っているのか?」

そうした率直な疑問が母に浮かんでしまうと、善意で奇妙な荷物を預かってくれた近隣の方を犯人呼ばわりしかねないのである…。事情を知っていれば、それらが荒唐無稽だと理解も出来るが、全く知らなかった場合、それこそとんでもない大迷惑を掛けてしまう。そこだけは避けなければならない。

そうした意味じゃ、母は猛烈に嫌がるが、近隣の方にはそれとなくある程度の事情を含んでおいてもらう事も必要じゃなかろうかと思うが…今はちょいと難しい問題でもある。

ま、連休が明ければそんなこんなも専門家に相談していくつもりなので、そうした事も記録として残しておきたいと思っている…。

あー。どこ行っちゃったんだろうなぁ…。

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