おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

プラン氏、逝く…。

2008-03-31 07:22:58 | 我思う、故に書くなりよ。
ただ、ひたすら、安らかに…と願いたい。

映画「The Killing Fields」のモデルとなったディス・プラン氏が亡くなった。
近代における人間の創り出した『地獄』を生き抜いた人である…。

カンボジア内戦…っと言うと、あー。戦争な…大変な…。…って、毎度お馴染みな感覚があるのだが、この戦争はドンパチなんぞどーでもいいのである。

精神面においてこれほど特異な戦争も無いだろう世界が広がった。戦争が一応収まった後がヒドイ。妙な共産主義が元になっているらしいが、精神的に汚染されていない子供を主体として、軍人、農民以外は国家に不要…って事で、何かしらの理由を付けて殺しちゃったんである…。なにかとドンパチが取り沙汰されるのが「戦争」なのだが、ドンパチでは無い「戦争」の怖さがあまり広くは知られていない様に思う。

てなワケで、戦争自体の被害者はさておいて、大方の国民は死んでしまう方向に…進んでしまった中で、この人は地獄を生き抜くのである…。

まぁ、どんなだかは映画を見てちょうだい。暗く、重い、明るく楽しい映画では無いのだけれど、人類なら1度は見ておくべき映画の1本だと思う。

プラン氏の役を演じた俳優さんも、実際にこの地獄を経験した1人である。あの顔はヤバイくらいにマジ…な理由がそこにある…。人生が不公平だと思うのは、そうした人でありながらも最後は暴漢に襲われて亡くなってしまった事だ。アカデミー賞も獲ったし、死の恐怖に追いかけられないだろう国で幸せに生きていただろうに…。

当時はクメールルージュの報復じゃないかとも言われたが、そうではなかったみたい。

実のプラン氏はその後、ジャーナリストをされていたと、訃報に接して判ったのだが、その活躍はあまり伝わって来なかったのが残念に思う。

それでも、プラン氏が残してくれたと言っても過言では無い、この映画を見る時、人々は人類の狂気を知る。そして、人類の友情に国境が無い事も知る。

わたしは「イマジン」と言う曲がどういう曲だか、この映画を見て判った次第…。

こうした訃報に接しないと、そんな映画があったかと忘れてしまうのは、それはそれで平和な証拠かもしれないが、人類の狂気を忘れちゃダメなんだけどね…。

そうした機会を与えてくれたプラン氏に感謝とお悔やみを送りたい…。

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