おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

癌という病気とどう向かい合う? 6。

2005-04-16 19:54:27 | 我思う、故に書くなりよ。
父が入院している病院は、癌を専門に扱う病院である。だから、見渡せば癌患者…って事だ。

おかげで、化学療法が良い方向に向かっているらしく、血液を調べる限りではまんざらでもないとの話だ。まぁ、専門だけあって、研究に基づいた治療がいち早く受けられるのは良い事でもあるし、そうなんだろうと思う。

で、安心していたのだが、父を見舞った妹から聞いた話で急に不安になった。

病院で出される食事が食べられないので、売店でコンビニおにぎりを買って食べているというのだ。食事の臭いに苦しむワケで、これも抗ガン剤の副作用とは本人も家族も聞いている。健康な人なら、余程の事が無い限り苦しむ事の無いような事だが、毒をもって毒を制す…と言うかなりハイパーな治療を受けている患者には耐え難い事になっている。普通に調理してある美味しそうな食事が、その臭いで食べられないのだ。

ならば、そうした患者向けの食事が提供されて然るべきと考えるのは、患者のわがままなんだろうか? 食事は何を食べても構わないと言う事なので、そうした一般的な食事が提供されているのだと思うのだが、現実に「食べられない」事に対するケアは専門の病院にもかかわらず、「無い」って事なのか?

何も、豪華な食事を出せと言っているのではない。少しでも患者に合わせた食事を用意出来ないのか? と言う事である。専門的で少なくとも町医者よりは高度な治療を受けられる恩恵と引き替えに、患者自ら売店でコンビニおにぎりを買って食事としなければならないと言うのが専門病院という事なんだろうか?

病院に入院している以上、食事も含めてが「治療」だと考えているのだが、このままではあまり栄養的によろしくない事になりそうだと、少し心配になってきた。

とはいえ、患者それぞれに合わせたメニューを用意するのも実に大変だと思う。好みもあれば好き嫌いもあるわけだし、そんなのいちいち聞いてられないってのも確かだ。でも、この病気の患者はこうした副作用が出る事は判っているワケで、それに対する策を講じないってのも、なんだか妙な話だと思うのだ。一律にカロリーだけ計算してメニューを考えるだけが病院食ではあるまい。患者の容態に合わせて効果的に栄養を取る方法は何も点滴だけの話ではないワケだし、臭いから来る嘔吐感に悩まされている患者向けのメニューぐらい研究していても良さそうな話だと思うんだけどなぁ。

そんなワケで、家族が極力臭いの少なく、かつ、栄養価の高い食材なり食品を探すハメになってしまった。味覚は副作用でだいぶ鈍っているので、まぁあまり気にしなくても良いが、臭いに関してはほとんど判らない物を探さねばなるまい。コンビニのおにぎりが臭いが全く無いワケでも無いのに、本人がチョイスしていると言う事は「それ以外にめぼしい物も無かった…」って事なのかどうなのか? ゼリー状の栄養食品なんかも最近ではポピュラーになってきていて、そこそこの栄養は取れるので、この辺から攻めてみるのも手かな。実際、差し入れのフルーツ・ゼリーなんかは選んで食べているらしいし。

でも、そんなのが食事じゃなぁ…。困った副作用だなぁ…全く…

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つるっぱげの心。

2005-04-16 10:41:53 | 我思う、故に書くなりよ。
頭を剃り、つるっぱげ2日目が過ぎた。

40年生きてきて初めての無毛地帯を頭部に広げているワケで、その感触は実に微妙。
こうでもしないと触れないモノを初めて触る感覚と、触られる感覚がかなり微妙なモノで、じわじわと生えてくる頭髪の感じやら、頭皮の柔らかいような、硬いような感じに驚いている。

たまに、髪を短くする事は今までもあったのだが、スキンヘッドは無かったので、免許の書き換えってイベント向けに剃ってみたワケだが、髪を短く切り、剃り上げるまでの全てを自分でやったので、何も後悔する所が全くないのも、実にすがすがしい。

頭を丸める…と言う、謝罪の方法も世の中にはある。今時、そんな事をする人もあまりいないと思うのだが、髷を落として…と言う所に深い意味のあった時代ならでは事ではないかと思う。今回、剃り上げた意味に謝罪を求めるのは難しいが、強いてあげるならば、今までの人生を詫びても悪く無いとは思うが、むしろこの状態を喜んでいる状態なので、それも変な感じ。

僧侶は大抵の場合、頭を剃っている。髪の毛の生えなくなった状態と言うよりは、生えてくるのを剃り続ける事を維持しているワケで、ほっておくと普通の状態になってしまう。まぁ、髪の長い僧侶もいるワケだが、剃り上げている理由を深くは知らない。宗派によって違うとか、開祖によっても違うとか、いろいろあるみたいだが、穢れを取り去る…と言うのが大方の意味としてあるみたい。

うむぅ。煩悩を捨て去る為の形式的な儀式だとは薄々感じていたが、私の場合、煩悩の塊のままである。このまま仏の道に入るのも悪くは無いが、リストラされたサラリーマンが結構多いと言う話も聞いているので、イマイチ。

ドイツのネオナチなんかのデモとか見てると、スキンヘッドが多かったりする。ネオじゃない当時のナチの写真を見ても、スキンヘッドの人は見ないのに何でだろうか? 総統が実はヅラだったとか、微妙に謎な部分を起源としているならば、面白いが、そんな話は聞いた事無い。存在すら否定されるような非合法組織で暗躍するならば、普通に髪を伸ばしていた方が目立たなくて済むのにねぇ…。

じわじわと生えてくる頭髪が微妙にかゆくなるので、定期的に剃らないとイケナイ。少なくとも私の場合、免許更新までは頑張らないとイケナイので、電動シェーバーでじりじり…っと剃ってみたりする。ところが、ヒゲを剃るのとは勝手が違い、頭皮に合わせながら剃るのは意外に大変なのだ。まぁ、高級なシェーバーだと自在にヘッドが動いたりするのでそれも可能だろうけれど、安いのでは厳しい。

そんなワケで、ジェルタイプのシェービング剤をぺたぺたと塗りまくり、暫くの間放置してから、先日買った電動安全カミソリで慎重に剃っている。本来はヒゲ剃り用だから、頭髪にどうなのか怪しい所も多大にあるのだが、頭皮がすーすーして大変気持ちが良い。良いのだが、こんな事を毎日やっていたらそれこそ大変なので、スキンヘッドの皆さんはどうしておられるのかな?

我が父も、じきに同じ頭になるんだと、思い出した。まぁ、あっちは抗ガン剤の副作用で、間違いなく抜けて無くなると言われているので、剃るワケでは無いが。暖かくなったとは言え、スキンヘッドは微妙に寒いモノであるって事は忠告しておくかな。

お陰様で、父の抗ガン剤は効果が大って感じらしい。ま、これは別の機会に書くかな。

ともあれ、つるつるも事情が許せばなかなか良い。だけど、このまま就職の面接とか行ってもダメなんだろうなぁ。まぁ、おいおいとは伸びて元に戻るのだけれど、それを1日ずつ記念に撮っても面白いと思う。うしし…。

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