・・・最近、放送された「素数の魔力にとらわれた人々~リーマン予想 天才たちの150年の闘い」をビデオで見た。
・・・純粋数学の問題についてのテレビ番組は珍しいので、面白なかったらすぐ見るのをやめるつもりで、見始めたが、大変、面白くて繰り返し二回見た。
・・・素数と云うのは一応、小学校でも習うと思うが、それがその後の数学の授業などで、重要な役割がなかったので、あまり知識もなかった。
・・・しかし、この番組は「素数を研究することが、これからの世の中の原理原則の成り立ちを解明することになる」という大変難しいことを判り易く説明した番組であった。
・・・特におもしろかったことを並べてみると、
①素数と云うのは古くギリシャの昔から無限に続くそれ自体でしか、割りきれない数値であることが知られていた。
(2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37,41,43,53,61,・・・・・・)
②昔から、この数列は自然界の法則と関係すると考えられ多くの数学者が研究してきた。
③スイス人数学者のオイラー(1707~1783)は 素数の関数であるζ(2)=π2/6 を求めることに初めて成功した。(1735年)
⇒判り易く言うと「素数の数列は宇宙の究極の美である円を表すπと関係する」と云う事を世間に知らしめた。
④ドイツの数学者ガウスは素数階段の高さと自然対数の数値と関係があることを見つけた。
素数をその自然対数で割った値は素数が現れた回数と関係がある。
⇒素数は自然対数の底(e)すなわち、自然界の構成要素(カタツムリ、台風、銀河を表す渦巻きの関数)と因果関係がある、ということを見つけた。
⑤ドイツの数学者リーマン(1826~1866)はゼーター関数で求められるすべてのゼロ点は一直線上に並ぶ、と予想した。
⇒これは無秩序と思われる素数に完璧な秩序があるということを数学上の問題にした。
この問題が数学上の大難問として150年も数学者を苦しめてきた。
・・・最近、この問題で物理学者と数学者の協力でこの世を作るミクロの空間(原子核エネルギー、電子の動きなど)とリーマン予想が関係していることが判り始めてきた。
・・・実社会とリーマン問題と現在どう関係しているのかという問いに番組が紹介していたのはカード社会の安全を支える暗号は巨大素数を使うことで成り立っているらしい。
したがってリーマン問題が解決されると巨大素数が簡単に求められて、暗号が破られてしまい大変なことになるらしい。
・・・良く理解できてない私が書くと性格でないし、テレビで見るほど興味深くはないが、実際、この番組を見るとその面白さが判ってもらえると思う。
きっと、再放送はあると思います。
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