今日は突然思い立って雲南市へ行ってきました。
2年前に他界された音楽仲間でもあった白築純さんのお墓参りでした。
純さんのことは昨年の3月の日記にも書きましたが、昨年開かれるはずだったトリビュートコンサートが新型コロナのために1週間前に中止になり、それから一度はお墓参りに行きたいと思いつつ1年が過ぎ。
今回ようやく行くことができました。
純さんと知り合ったのは2015年の7月。
ドラマーの鶴谷智生さんの50歳のバースデー2Days ライブに全国から集まったミュージシャンの皆さん。
その中で思いっきり場を仕切ってくださる頼り甲斐のある姐さんが白築純さんでした。
その年の11月に広島で再会。白鶴山の2nd Albumのリリースツアー。
その時も愛でいっぱいのしびれる歌声を披露してくださり。
それからしばらくして純さんの身体に小さなガンが見つかり、わずか4年後に天国に逝ってしまわれました。
Facebookで毎日のように発信されていた雲南市の美しい風景。
「マリさん、いつでも来てね」と言ってくださっていたのに結局生前は一度も訪れることができませんでした。
最後に会ったのは広島のJAの講演会にゲスト出演された2018年の2月。
島根に移住された経緯やガンとともに生きる毎日の生活を、歌を交えながらユーモアたっぷりに話される純さんのお話を、会場の後ろの方の席で聞きました。
今回、どういうわけかどうしてもお墓参りに行かなくちゃと思い、生前から純さんと親しかったSさんに連絡を入れ、お墓参りがかないました。純さんのお墓はご自宅の裏山に自宅を見下ろすように建ててあり、ご自宅を訪ねるとご両親が出迎えてくださいました。
急な訪問を詫びましたが、何度も何度も「わざわざ遠くからありがとうございます」と言っていただき、なんだか恐縮するばかりでした。
お墓にお花を供え手を合わせた後、お座敷に招いていただきお茶をご馳走になりながらお父さまと少しお話ししました。去年の3月7日に雲南市加茂文化ホール・ラメールで開かれるはずだった「白築純トリビュートコンサート」は中止になり再演の目処は立たないままですが、コロナが収束したら何かの形で記念のイベントを開くことができたらいいですね、とお話ししました。
帰りにSさんにも挨拶をと思い、時間調整をするのに、紹介していただいた斐伊川堤防桜並木を訪れました。
折しも桜はちょうど満開で、平日でそれほど人出も多くなく、ゆっくり桜を愛でながら歩くこともできました。
『日本の桜名所100選』に選ばれたこの場所にこの時期に来ることが出来たのは本当に奇遇。
純さんがお礼に見せてくれたのかなとふと思ったりしました。
生前の純さんのような凛と立つ桜。
その後無事にSさんにも会え、立ち話でしたが少しお話もできました。
雲南市の観光のお仕事をされているSさんは元ドラマーさんでもあり、純さんのPAのサポートなどもされていたそうです。私が純さんと知り合うきっかけとなった「白鶴山」の島根のコンサートのサポートなどもされたようです。
過疎化が進む雲南市をなんとか盛り上げようとアイディアをたくさん出しながら頑張っておられます。
元々日本一の「鉄の産地」として栄えた雲南市。
古くは日本刀を作っていた場所でした。
もっと昔は古事記に登場する神話の土地としても有名です。
初めて訪れた感想はとても美しい町だなあ、という印象でした。
生き馬の目を抜く東京の音楽業界でプロミュージシャンとして活躍されていた白築純さんが、一度都会を離れてみようと思い立ち「緑のふるさと協力隊」として掛合町に来られたのが十数年前。その後の島根移住をされることになるのですが「さもありなん」と思わせる魅力がこの土地にはあります。
風景も道も人も、訪れる人を温かく迎えてくれる場所でした。
Sさんイチオシの「奥出雲葡萄園」の「庭Cafe」という可愛いカフェでピザとワインをいただき、純さんに献杯。コロナでなかなか旅行も難しい今日この頃ですが、雲南市なら広島から車で2時間。日帰りの休日旅行にはピッタリだなあと思いました。
今度は奥出雲の出雲そば巡りもいいなあなんて思いながら帰途につきました。
道の駅では島根の特産品をゲット。
ちょうどPeppermint Leaf の配信ライブの投げ銭の返礼品にピッタリだったのこちらを送ることにしました。
島根はベースのヒロシくんの故郷でもありちょっと故郷貢献です。
人生は悲喜こもごも。
嬉しい出会いもあれば悲しい別れもある。
一足先に天国に逝ってしまった人を想って切なくなることはあるけれど、
生かされている間は精一杯幸せに元気に生きようと思います。
「届けて この想い
あなたが幸せなら
私は元気でいる
この地球(ほし)のこの場所で」
(Peppermint Leaf 「桜色の季節(とき)」三輪真理作詞・作曲)
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