オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

マリマリ@古民家輪

2016-09-28 | マリライブレポ

今日はマリマリのティータイム・コンサートでした。
マリマリは岡藤真理(Vl)、三輪真理(Vo&Pf)のDuoです。



お互いいろんな活動があるのでマリマリは今日でようやく3回目のライブです。

  

廿日市にある古民家輪でのコンサート。
あいにくの雨にもかかわらずたくさん足を運んでいただきました。
ほっこりゆったり、落ち着いた雰囲気の中で演奏を楽しんでいただきました。
ありがとうございました。
本日のセットリストは以下の通り。


1.真夏のトリエステ(オリジナルインスト)
2.浜辺の歌(唱歌)
3.小さい秋(唱歌)
4.赤とんぼ(唱歌)
5.サイレントシネマ(オリジナル)
6.天使の翔ぶ街(オリジナル)  ほか2曲

アンコール 1曲


マリマリもアレンジをいろいろと試行錯誤しながら、楽しく形になってきたかなと思います。
初披露のオリジナル曲『真夏のトリエステ』。
マリーちゃんに初のアドリブソロもチャレンジしてもらいました。
トリエステはイタリアの東部にある都市です。



行ったことない都市なので行ってみたいです。
次のマリマリのライブは決まり次第またお知らせします。
ありがとうございました。

 


アコースティック・ジプシーナイト in 音Cafe Luck

2016-09-17 | マリライブレポ

今日は音Cafe Luckでアコースティック・ジプシーナイトというライブに出演しました。
昨年初めてお会いしたフラメンコギタリストの池田浩さんをお迎えしてのライブイベント。
あいにくのお天気にも関わらず多くの人に足をお運びいただきました。心から感謝です。
ちょっとだけライブレポしますね。


まずトップバッターは、セイウのお二人。

とある音楽イベントで池田さんとセイウがたまたまご一緒されたのがそもそものきっかけ。
akiちゃん&massくんの夫婦ユニット「セイウ」も、地道に活動を続けてスタイルを確立されてきたなあとつくづく。池田さんが書かれた曲にakiちゃんがメロディーと歌詞をつけてmassくんがギターを演奏しての曲も披露してくれました。
心に残るいい曲でした。


そして二番手の私。
今日のセットリストはこちら。

1.ポル・ウナ・カベサ
2.エル・チョクロ
3.Tango(大貫妙子)
4.アヴェ・マリア(ピアソラ)
5.満月(マリ・オリジナル)
6.リベルタンゴ
7.ラ・クンパルシータ

 
アルゼンチンタンゴピアニストの肩書きに相応しく(笑)、5曲もタンゴをやりました。
いやーーー参った、参った。
どれも、チャレンジングでした。
初のタンゴソロピアノ、本当に大変でした。
でも思い切ってやってみたことでいろいろ勉強になりました。
いい機会を与えていただいた池田さんとコウタさんに心から感謝です。
これからも頑張ります。


そしてラストはフラメンコギターの池田浩さん。

池田さんのギターはなんというか、やっぱりトリップさせてくれるギターです。
聴いてるうちに自分がそこからいなくなる。
まるで祈りのような演奏。そんな音楽を聴けるというのはやっぱり幸せなことです。



最後の最後は池田さんの曲をみんなでセッション。

とっても幸せなひと時でした。


終わってからLuck特製カレーをいただきました。

これまた幸せなお味。
美味しかったです。


雨の中来てくださった皆さま、そして音Cafe Luckのコウタさん玲子さん、ありがとうございました。
そして共演のakiちゃん、massくん、池田さん大変お世話になりました。
またご一緒できる機会を楽しみにしています。
ありがとうございます。


 


タンゴ

2016-09-16 | 音楽

タンゴピアノデビューはかれこれ3年前。
なんでも「きっかけ」というのはあるもので、アルゼンチン在住の日本人タンゴピアニスト大長志乃さんを迎えたロス・チフラードスのライブを「たまたま」見に行ったのがきっかけ。
その時は自分がそのバンドでピアノを弾くことになるとは思ってもみなかったですけどね。


ロス・チフラードスに誘われて3年。
最初は本当にタンゴの「タ」の字もわからない私で「本当に大丈夫ですかね?」って感じだったんですが、根っからのチャレンジ精神で頑張ってきたなと思います。


タンゴピアノには独特の弾き方がいろいろある。まず基本的にテンポが速く、音が低音域と高音域にしょっちゅう跳躍する。これがタンゴピアノのある意味の大変さ。目視できないじゃん(涙)。
それだけじゃなくて、連発するグリッサンド、ゴルペと呼ばれる手のひらで低音部をまとめて押さえる弾き方、などタンゴ独特の奏法があります。


最初の頃はグリッサンドがうまくできなくて爪の付け根に血豆を作ることもしばしば。今は多分コツを掴んだのか血豆もできなくなりました。


本当に岡田淑子さんと恵島広幸さんの心の広さに助けられてきました。アルゼンチンでも修行をしてこられたお二人には本当に感謝です。


そんな私。
タンゴピアニストとは言ってもまだまだ勉強中の駆け出し。
ところがなんと今回は「アルゼンチンタンゴピアニスト」としてのライブをすることになりました。
どうしてそうなったのかはまたライブででもお話しします。


セットリストを考えつつ、ピアソラのライブ動画など見ながらあれこれ研究。
これは1885年のピアソラのライブ映像。ピアソラが一番脂が乗った時期のバンド。このころピアソラのバンドメンバーに選ばれるのはとても栄誉なことだったとか。
どおりでめちゃめちゃハイレベルです。




う。。。
ここまでの演奏はできるとは到底思えませんが、
私は私の等身大でしっかり頑張ります。



ACOUSTIC GYPSY MUSIC NIGHT
日時:2016年9月17日(土)19:30〜
出演:池田浩(フラメンコギター)/三輪真理/セイウ
   ライブ後セッションあり

場所:音cafe Luck
 (広島市中区鶴見町3-19 ITAKURA BLD 1F)
料金:2500円(前売り)/3000円(当日)
  (要1ドリンクオーダー)


 


網野麻理著『期待以上に応える技術』(フォレスト出版)

2016-09-13 | おすすめ本

網野麻理さんの『期待以上に応える技術』を読みました。
この本が出版された当時、興味があってすぐに買おうと思ったのにすっかり忘れてしまっていました。
このたびフォレスト出版のキャンペーンで思い出しての購入で一気読み。


期待以上の内容でした。
さすがです。


著者は元JCBの最上級カードのトップコミュニケーター。
超一流の顧客のみなさんに120%の満足を提供し続けた実績の持ち主。
その経験から得られた「おもてなし」の極意が余すところなく書かれていました。


どの章も興味深かったんですが、顧客タイプ別コミュニケーション法は普段のコミュニケーションにも応用できるなあと思いました。人はその人その人でコミュニケ−ションで大切にしているものが違います。
この本では9つのタイプに分けて紹介されていました。


1.秩序を大切にされるお客様
2.優しさや愛を大切にされるお客様
3.時間や効率を大切にされるお客様
4.感性や独自性を大切にされるお客様
5.情報を大切にされるお客様
6.安心感を大切にされるお客様
7.新たな可能性を大切にされるお客様
8.影響力を大切にされるお客様
9.平穏なつながりを大切にされるお客様


つまりコミュニケーションの軸っていくつもあるってこと。
Aさんに合わせた基準はBさんには合わない。
その人その人に合わせたコミュニケーション方法を取っていかなくちゃいけないんだなって。


日本には古くから「おもてなし」の精神が息づいていて、それはやっぱり「クール」だと思う。網野さんが書かれてるように「究極のサービスは『お客様に気づかれないサービス』」。
江戸時代の美意識でいう「粋」っていうのも、そういうものじゃないかなって思います。


サービス業であれ何であれ、コミュニケーションは社会生活の基本。
この本にはそんなコミュニケーションのちょっとしたコツがいっぱい紹介されています。
「粋」な大人を目指すあなたなら是非ご一読を。

期待以上に応える技術
網野麻理
フォレスト出版


さて。
今週末のライブも近づいてまいりました。
是非、満月の宵、異国情緒あふれる時間を共に過ごしましょう。
ライブでお待ちしております。



ACOUSTIC GYPSY MUSIC NIGHT
日時:2016年9月17日(土)19:30〜
出演:池田浩(フラメンコギター)/三輪真理/セイウ
   ライブ後セッションあり

場所:音cafe Luck
 (広島市中区鶴見町3-19 ITAKURA BLD 1F)
料金:2500円(前売り)/3000円(当日)
  (要1ドリンクオーダー)






期限付きの人生

2016-09-11 | 講演会

人生を変える人との出会いはそう再々訪れるものではない。
今日はタイの若き成功者にお会いしました。


30代ながら落ち着きと大きな器を感じさせる彼の人柄と話に触れて、この成功までの道のりが一朝一夕のものではなかったことと、そこから得られた多くの洞察と深い人間愛を感じました。
多くの人の心を動かすカリスマ性や魅力を持つ人はこのように一見さりげない人が多いですね。


自分の過去20年余りを振り返ってみました。
好きなことをやるために人生に方向転換を図った20数年前。
生活の基盤と将来への備えを構築した10年間。
そして好きな音楽のスタートラインにようやく立てた日。


すべての出会いとすべての経験に1つとして無駄はなく、会わなかった方が良かった人もモノも1つもなかった日々。
すべての思い出が美しく愛しいものばかりだったと言い切れるのは、きっと今が幸せだからだろうと思います。


「人間とネコ(動物)との違いがわかりますか?
 人間はいつか人生に終わりが来ることを知っているけど、ネコ(動物)は知らないことです」


そうですね。
人間だけがこの命が限りのある期限付きの命だと知っている。
だから苦しみもある。
でもだからこその喜びもある。


この期限付きの人生で、あなたと出会えたこと、この仕事と出会えたこと、広島と出会えたこと、、
すべてが奇跡です。
ありがとう。


#Member of Love

 

鳥たちは群れをなし 水辺に憩う

おだやかに風が吹いてる

争いも闇も無く 光に溢れ

たおやかな時が流れる

 

時は静かに 夢を育てる

生きとし生けるものに 愛を注ぎ続ける

 

朝になれば目覚める 

地球(ほし)の営み

生命(いのち)の歌が聞こえる

今日もこの場所で生きてる

 

I'm a member of love , member of love

 

 

いつか生命(いのち)は宇宙(そら)へと還る

すべての時を止めて 永遠が花開く

 

美しい朝が来て

鳥がさえずり

生命(いのち)の歌が聞こえる

今日もこの場所で生きてる

 

I'm a member of love , member of love・・・



(Pepppermint Leaf 2016年 作詞/作曲 三輪真理)



 


八高同窓会&タンゴコンサート@井口公民館&カープ優勝

2016-09-10 | マリライブレポ

今週はかなり多忙でした。
風邪がなかなか完治しないまま体調をだましだましの毎日。


そんな今日は八代高校広島県同窓会(八高同窓会)とタンゴライブ本番のはしご。
八高同窓会では毎年恒例で歌を歌わせてもらっているのに喉が点滅信号。3曲だけでなんとか切り抜けましたが来週もライブがあるので早く治さなくては。


同窓会には1970年の東京オリンピックに200メートルバタフライの選手として出場された大先輩の佐藤康介さんが来賓で来てくださり、当時のお話を聞かせてくださいました。22歳でオリンピックに出場された佐藤さんは現在74歳。今もマスターズの水泳大会に毎年出場されているとのことで、これまで一度も試合を休んだことがないのが自慢、とおっしゃってました。本当にすごいことです。
80歳まで現役選手を続けるのが目標だそうです。これまたすごい。


私が作詞作曲をしているということで、そろそろ母校の校歌も幾つかNewアレンジを試みてもいいのではないかと思うので、ぜひ三輪さんお願いします、なんて言ってもらえてさらにやる気が湧きました。風邪なんて引いてる場合じゃないですね。
母校の野球部が甲子園で歌う時のために、とか。
もし実現したら身にあまる光栄です。頑張ります。


同窓生って本当に何か親戚のような繋がりを感じてしまいます。
どの先輩方にも優しく後輩として応援してもらっているので母校の恩に報いるようますます頑張ります。


同窓会の後はすぐ次は井口公民館へ。
ロス・チフラードスのタンゴライブでした。


カープ優勝の行方が気になるナイターの時間帯。でもたくさんの方に足を運んでいただきました。私たちチフラードスも、プログラムに急きょピアソラの「勝利」を追加したりしてエールを送らせていただきました。
その甲斐あってか(笑)、カープが25年ぶりに見事優勝!!
おめでとうゴザイマス!!本当にいい日になりました。

同窓会の抽選で当たったカープタオル。



この一週間は自分自身も夢がまた大きく膨らむ出会いがあった一週間。
ここに書きたいことはまだまだ山ほどありますが今日はこの辺で。 



 


ロス・チフラードス『星ビル定期コンサート』

2016-09-03 | マリライブレポ

今日は星ビルのオルゴールサロンでロス・チフラードスの定期コンサートでした。
6月に続いて3ヶ月ぶりです。
椅子が足りないくらいたくさんのお客さまにお越しいただき本当に感謝です。 


本日のプログラムはこちら。
1.ケハス・デ・バンドネオン
2.勝利
3.ウンプラセール
4.ニドガウチョ
5.夜明け   他


星ビルのピアノは100年前のアンティークピアノ。
今日は時々鳴らない音があったりしてドキっとすることもあるけれど、それもご愛嬌。
少々のことでは動じないタンゴピアニストとして鍛えられてます(笑)。
 

今日は司会の小野田一雄さんが曲紹介をしてくださいました。
広島には小野田さんが代表を務められる「広島アルゼンチン音楽同好会」なるものがあり、60年の歴史があるそうです。毎月定例会をされていてもう600回を超えるコンサートが開かれているとか。
タンゴ歴3年の私など、まだまだヒヨッコ。。先は長い。
 

そんな私も9/17(土)はアルゼンチンタンゴピアニストとして初のソロ演奏。どうぞ冷やかしにでも応援にでも来ていただければと思います。よろしくお願いします。



ACOUSTIC GYPSY MUSIC NIGHT
日時:2016年9月17日(土)19:30〜
出演:池田浩(フラメンコギター)/三輪真理/セイウ
   ライブ後セッションあり

場所:音cafe Luck
 (広島市中区鶴見町3-19 ITAKURA BLD 1F)
料金:2500円(前売り)/3000円(当日)
  (要1ドリンクオーダー)




広島セプコン2016@LIVE Cafe Jive

2016-09-01 | 広島セプコン(2007〜2019)

今日は広島セプコン2016@LIVE Cafe Jiveでした。
今回で10回目(10年目)となる広島セプコン。
Jive会場は記念すべき第1回目からずっと開催していただいている会場です。


今日の出演者は、倉田美和 w/ 佐竹洸紀、中山泰造、Peppermint Leaf、上綱克彦(敬称略)の4組。とってもなごやかな雰囲気の中ライブをさせていただきました。
軽くライブレポします。


今回も司会は並木ちゃんこと並木陽子さん。
並木ちゃんの軽快かつ面白トークはセプコンには欠かせない存在です。本当に楽しいMCで会場を湧かせてくれました。


トップバッターは倉田美和 w/佐竹洸紀さん。

ボーカルとギターの癒しデュオ。
カバー曲やお二人で作られたオリジナル曲を披露してくださいました。お2人でデュオを組んでの初ステージということでしたがなかなかの落ち着きっぷりでした。


そして2組目の出演者は中山泰造さん。

東日本大震災のチャリティーライブなどもずっと主催されている熱いハートの持ち主。前に一度出演のお誘いがあったんですがあいにくその時は出れなくて。
今回ようやくご一緒できました。
パワー全開のステージでハートにビンビンきました。


3組目が我々Peppermint Leaf。
  
今回は新しくサポートベースに入ってくれることになったヒロシくんこと岩藤洋くんとデュオでのステージでした。
今日のセットリストは以下の通り。

1.Silent Bossa
2.故郷
3.青春の輝き(カーペンターズ・カバー)
4.心の手を繋ごう
5.天使の翔ぶ街 

ヒロシくんとのステージはお初でしたが、ブラジルのアーティストさんとの演奏経験もあるヒロシくんのベースはなかなか気持ちよかったです。次のライブも楽しみにしていてくださいね。


次は10月21日(金)Live Jukeにてしらいしりょうこさんとの2マンライブです。


そしてトリを飾ってくれたのは、やはりこの方、大御所の上綱克彦さん。

1回目からずっと出てくださっています。
私はほとんどセプコンをきっかけに上綱さんと知り合ったような感じですが、毎年この日は特別にこのセプコンのために時間を割いていただいて本当に感謝しています。
「New York State of Mind」も「青い瞳のステラ」も毎年おなじみですが、毎回違って聞こえるのは不思議です。
最後は上綱さんアレンジの「上を向いて歩こう」で例年通り盛り上がりました。


今回のライブではたまたまFacebookにあがってきたダニエル・バレンボイムさんの朝日新聞の『音楽は敵を超える』という2015年12月8日の記事を一部紹介させていただきました。


【転載開始】
 「多くの国がいま、過去との向き合い方に関して問題を抱えていますね。イタリアもフランスもスペインも、そして日本も。多くの原因は、『愛国』と『国粋』を混同していること。自分たちがやっていることに誇りを持つということと、自分たちが他より優れていると思いこむことは大きく異なる。本物の自信と誇りは、他者との比較からは決して育ちません」



 「同じように、グローバリズムとユニバーサリズムとの間にも、本質的な違いがあります。ユニバーサリズムは互いの違いを認めるということ。グローバリズムはみんな一緒を求めるということ。どちらを私が支持するかはもう言うまでもないですよね。私はスパゲティもおすしも刺し身も天ぷらもインド料理もフランス料理も、すべて好きです。人生を豊かにするのはグローバリズムではなく、ユニバーサリズムなのです」


 「大切なのは、自虐からではなく、誇りを礎に再起すること。ドイツはあまりに過去が凄惨(せいさん)すぎるものだから、愛国的なにおいがするものを即座に『危険』と排除する傾向が今もある。楽器ひとつとっても、オーボエやトランペットで、ドイツらしさを感じさせるものが減りつつある。ナチスは『最も偉大なドイツ人だけが真の芸術を理解できる』と主張したが、これがファシズムの権化であるとすれば、ドイツらしい重厚さを排除し、機能的な響きばかりを歓迎するのも、これもまた逆の意味でファシズムとなりかねません。時代は流転する。そのつど過去を受け止め、克服してゆく。この継続なくして、先に進むことはできません」


 「大切なのは、国という集団としても個人としても、誰もが過去と向き合う必要があるということです。いま、世界でたくさんの紛争、対立が起こっています。それは、ある種の過去への憧憬(しょうけい)から生まれているものです。今のロシアはいつも過去を振り返っているし、アメリカも世界を統べる権威ある国として威容を誇っていた時代を懐かしんでいる。しかし、今はどちらもすでに、唯一無二の覇権国家などではない。繰り返しますが。過去を新しい状況のなかで受け入れ、克服しないことにはどの国にも未来はないのです」


 「ドイツでも、過去に対する取り組みをちゃんと感じられるようになったのはせいぜい80年代のことでした。こういうことには時間がかかります。例えば、私があなたに何か良くないことをしたとしましょう。私はあなたに謝らなければなりません。それは道徳的な行為であり、また、対立を終わらせるための戦略的な行為ともいえます。ごめんなさい、私が悪かったです、と。私は悪くない、と言い張れば言い張るほど、対立は根深いものになってしまう。人対人なら、手をとりあおうという姿勢を共有することができます。しかし、国対国となると、なぜそれができなくなるのか。そこを私はまだ理解できないのです」


 「今したことに対して謝ることより、100年前に犯した過ちを謝るということが、なぜこんなに難しいのか。思うに、現代の私たちに欠けているのは勇気です。そうした時に音楽は、政治的な理由での対立を人間同士のものに戻すことができます。紛争や対立から、一瞬離れることができるのです。ドイツとフランスの相克の歴史はご存じかと思いますが、ドビュッシーやボードレール、ベートーベンやバッハを通じ、彼らは人間として出会うことができるのです」
【転載終了】


グローバリズムとユニバーサリズム、その違い、改めて知りました。
セプコンのように、年齢もジャンルも好みも主義主張もみんな違うミュージシャンが一堂に会して1つのコンサートを形作るって、それこそユニバーサリズムの考え方じゃないかなって思います。


あるようでないコンサート。
これからも細く長く続いていくといいなと願っています。

最後にセプコン実行委員のakiちゃん&並木ちゃんと3ショット。
広島セプコン2017、次は9/14のTako-Bar会場に続きます。


 怖れを捨てて肩の力抜いて
 隣のあなたと心の手を繋ごう
 違いはあっても同じ地球(ほし)に生きている
 遠くの誰かと心の手を繋ごう
 ・・・・
 平和を祈って心の手を繋ごう

(『心の手を繋ごう』Peppermint Leaf(三輪真理作詞・作曲)より)