オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

バイタリティ

2011-06-14 | 

「マリさんってバイタリティがありますねーー?」
ってよく言われる。
そもそもバイタリティって何だ?

辞書で引くと、活力、生気、エネルギー、意欲、パワー、たくましさ・・etc.
なるほどね。

まあ、自分でも生きることに意欲的だとは思う。
せっかくこの世に生まれてきたんだから、いろんなことを経験したいし、自分の力も試したい。
そして人間力という点で死ぬまで成長し続けたいし、世の中に貢献もしたい。

人生って一人一人に個別のものだし、誰かと比較してどうこういうものでもない。
だから若くても年でも諦める必要なんてないし、やってみたいことはどんどんやってみればいいと思う。

一昨日と昨日、ニコニコ動画やユーストリームで、「自然エネルギーに関する総理・有識者オープン懇談会」を見たり、第2回 福島原発事故に関する公開質疑を見た。
地震や津波など自然災害に対して、分裂を始めてしまった核に対して、人間ってホントに情けないくらい小さい。
でも無力じゃないんだって思う。
みんな考えている。何かしようと思っている。
頑張って立ち上がろうとしている。
それぞれがそれぞれの立場で復興していかなくてはいけない。

作家村上春樹さんがスペインのカタルーニャ国際賞を授賞されたそのスピーチが話題になっている。



全文はこちら

スピーチの内容はもちろんのこと、これだけのことを短いスピーチの中にこめられる村上さんの姿勢に改めて感動を覚える。
言葉というものをどれだけ大切に扱ってきたか、そして言葉が世界に与える力を信じている人のスピーチだ。

バイタリティって自分を信じる力かもしれない。
自分から沸き起こってくる情熱を信じて動く力。
私は私の立場で、音楽が世界に与える力を信じてやっていこうと思う。


映画『ショパン~愛と哀しみの旋律』

2011-06-10 | おすすめ映画

映画『ショパン~愛と哀しみの旋律』を観てきました。
画家や音楽家は、作品は残るけれど、その人生についてはそれほど知られないものです。
だけど作品と人生は切っても切り離せないもの。
作家がどういう状態の時にその作品が作られたのか背景を知ることは、作品理解に深みを与えます。

この映画はできるだけ事実に忠実にショパンの実像に迫ることを意図して作られたらしいです。
故郷ワルシャワへの想い、音楽への想い、ピアノへの想い、愛する人への想い・・
いろんな感情があの名曲たちを創り出してきたということが伺い知れます。

こちらが予告編の動画です。


39年という短いショパンの生涯。その中で生み出された曲に、どことなく漂う哀愁の意味が少しだけわかったような気がします。
何度も分裂や分割を繰り返したショパンの祖国ポーランド。
ショパンのポーランドへの想いは、同じくポーランド生まれのイェジ・アントチャク監督はじめスタッフの人たちのポーランドへの想いとも重なるのかもしれないですね。
ショパンの数々の名曲に乗せた回想シーンの演出は見事でした。

それにしても、私たちが何気なく弾いている1冊の楽譜の中にショパンが子供の頃から練習していたバッハやモーツアルトの曲があって、ショパン自身の曲があって、ショパンの友人でもあったリストの曲もあって。
素晴らしい音楽は100年、200年の時代を一気に越えていくんだなと改めてそのすごさに圧倒されます。

ショパンの曲がどうしてこんなにも人の心を打つのか、その理由が少しわかった気がします。
音楽はどこまでも深くて高い・・。
まだまだ精進ですね。



HELLO

2011-06-09 | おすすめCD

引き寄せの法則に寄れば、自分に起きてくる出来事や、自分に見えている世界は全部自分が創り出していると言う。
だとしたら、私の状態は絶好調とはいかないかも・・。
連日の震災後のニュースや原発のこと。
パブリックなこともプライベートなことも、明るい話題を探そうにも、なかなかそっちにアンテナが立たない。

「ホ・オポノポノ」でも唱えて、いい音楽を聞いていい香りで部屋を満たすとかしかないよね。

ということで、ただ今CDで聴き始めた私のお気に入りの1曲は、トリスタン・プリティマンの『HELLO』。映像はこちら。



トリスタンは、昨年暮れにジェイソン・ムラーズと婚約したらしい。
これは知らなかった!!(驚)
この曲で、「ねえ、あなたのことが頭から離れないの 何時間もずっと・・」って歌ってるのは紛れもなくジェイソンのことなんだろうねえ~。
あーー恋っていいね。

トリスタンは前に来日した時もジェイソンのことを話してたから、長く愛を育んでの結婚なんだな~~。
2人とも大好きでお似合いのカップルと思う。素直に嬉しい。

こういう気分も時には大切♪
恋しよう~~。



インスピレーション

2011-06-07 | おすすめ本
INSPIRATION
Paul Zollo,丸山 京子
アミューズブックス

以前作曲家の野口義修先生に薦められて買ってた本です。
買ったのは随分前だったんだけど、最近ようやく手に取って読み始めました。

ボブ・ディラン、キャロル・キング、ポール・サイモン、バート・バカラック、マドンナ、・・20人のソングライターたちが何を考えて何を思いついて曲を作ってきたのか。
この本には自分にとってヒントになる言葉が溢れています。

そんな中で、ピート・シーガーの言った「ソングライターは皆チェーンの鎖のようなもの。」という言葉が印象的。
自分にとって曲を作る意味はきっとコレなんだと思います。
それがどんな曲であっても、世に出たがっている曲を世に出す。

多分、私は音楽にとっての媒体で、私という体を通って生まれたがっている音楽を出すために生きているんだなあと改めて感じます。
太古の昔から、ミュージシャンとはそういうものだったんでしょう。
そして一つの鎖になって、この世界をどこかに導いていく役目を担っているんでしょう。

しかし、このインタビュー本を読んでると、どこかまるで深い森の中に連れて行かれるようです。
ソングライターって詩人だなあ・・ってつくづく感じるひととき。
いい音楽のためにこれからも精進します。

これはピート・シーガーの有名な『花はどこへ行った』です。






ヒロシマ発

2011-06-06 | おすすめ本

このところ・・・
自分の音楽観とか、人生観を問われることが多い。

「いい問いはいい答えに勝る。」
かの有名な『ソフィーの世界』を書いたヨースタイン・ゴルテルの隠れた名著『ハロー?』の中で、ミカはぼくに言う。
「いい質問をされたら、おじぎをするんだ。」

ハロー?
レイダー シェルセン,Jostein Gaarder,Reidar Kjelsen,池田 香代子
日本放送出版協会



何のために音楽をやってるの?
何のために生きているの?
問われることがないと、人は答えを探さない。
自らに問い続けることが人生の意味のようなもの。

私は直感型の人間なので、結果が先にくる。
行動してから意味を考える。

広島生まれではない私が、20年以上も広島に住んで、ここから音楽を発信する意味について、最近ようやく答えがわかってきた気がしている。
もう広島(ヒロシマ)は原爆以上の新しい意味を発信する時代が来たんだと思う。

「再生」「希望」「いのち」「幸福」「達成」「つながり」「愛」「生きる喜び」・・・

私はヒロシマのミュージシャンの1人として、世界に向けてこういうことの大切さをあらためて発信する使命があるんだと思う。
「ヒロシマは希望の街」と言ってくれたのはパレスチナの子どもたち。
今や世界が憧れる美しい街にヒロシマは甦ったんだという喜びを発信すること。

バンドのサトシくんには「なんだかフワッと(ぼんやり)してますねーー」って突っ込まれるかもしれないけど、きっとそれが私。
でも、フワッとしてることと、気持ちが定まっていないこととは違うからね(笑)。

「平和は微笑みから始まります。
 1日5回あなたが本当は笑顔を見せたくない人に微笑みかけなさい。
 それを平和のためにするのです。」
(マザーテレサの言葉より)

そうだね・・。

私は誰かを笑顔にするために音楽を発信し続けようと思う。
あなたがあなたであることを肯定できるように。
あなたが「生きていて良かった」って思えるように。


TV『スタンフォード白熱教室』

2011-06-03 | 地域・世界・地球・宇宙

Eテレで日曜夕方6時から放送の『スタンフォード白熱教室』は最近よく観ているTV番組の1つ。
この番組では、スタンフォード大学のアントレプレナー(起業家)育成コースのエグゼクティブ・ディレクターのティナ・シーリグさんによる集中講義を紹介している。
毎回観る度に、自分の中の冒険心や起業家精神が刺激されてムクムクと沸き上がってくる気がする。
これを観れば誰でも、起業するって面白そう、大学って面白そう、勉強って面白いってきっと思うだろう。

ティナ・シーリグさんの講義の中の以下のような話が印象的だった。
「20世紀、科学は『発見』に重点を置いていました。でも21世紀は違う。これからは『発見』ではなく『創造』の時代なのです。」

今の日本はとっても危機的な時かもしれない。
今までの常識が地震で全部覆された。
安定、安心、発展・・・続いて行くと思ってたものがどんどんダメになっていく。

こういう時に絶対に必要なのが「アントレプレナーシップ(起業家精神)」だと思う。
今は、ある意味で終戦後の日本と同じ。
自分の人生を、自分の仕事を、自分の国を自分で「創造」していくスピリッツ。
老若男女、どんな立場の人であれ、今は「立ち上げろ、日本」なんだよね(笑)。



ここに「加藤崇事務所」という経営コンサルティング会社を起業した加藤崇という人の「18歳から始める起業」という無料電子書籍(ブログ)があります。
なかなか読み応えがありますが、もし興味のある人がいたらぜひ読んでみたらいいと思います。

「確実なことは、世の中が不確実であるということだけだ」
なかなか言い得ています。

今私たちは問いかけられているんだと思います。
あなたはどう生きていきたいですか?
そしてどんな日本に、どんな世界に、どんな地球にしたいですか?

じっくり考えて心に決めたことをやっていきましょう!!