オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

村上春樹『1Q84』

2009-05-29 | おすすめ本

歌の録り直しも終了し、本日木村さんのミックスに渡して、ほっと一息。
ここのところレコーディングのことで頭がいっぱいで、世の中の情報にすっかり疎くなってたので、ちょっと刺激を受けようと、今日は久しぶりにフタバ図書メガへ。
CDをあれこれ試聴したり、ジャケット作成の参考のためにいろんなCDのジャケットを眺めたり・・。

ふと本のコーナーを見ると平積みされた村上春樹の最新書下ろし長編小説『1Q84』が・・。
わーー、出たんですね、春樹さんの新刊!!いつ発売になったんだろう知らなかったなあ・・ってことで早速1と2の2冊とも購入して帰りました。

帰ってネットで調べると、なんと本日発売!!
わお。ラッキー!!

どこかにトリップさせてくれる春樹さんの長編小説は、今の私にピッタリ。
ジャケット作成も少々気にはなりますが、ちょっと頭を休めるのに本の世界に入ってみようかな~と思います。

ブックレビューはそのうちに(笑)。


梯剛之ピアノリサイタル

2009-05-22 | ライブ・コンサート

今日は誕生日でした。
自分へのプレゼントは、やっぱり音楽♪
廿日市文化センターさくらぴあで開催の梯剛之ピアノリサイタルに行きました。

梯剛之さんは1977年生まれのピアニスト。生後一ヶ月の時に小児がんにより失明。4歳半から始めたピアノは、音の繊細さと響きの美しさに定評があり、人間の感情とともに自然の音に耳を傾け、その表情を音で表そうとする彼独自の音楽は聴く人の心をとらえ、国際的評価を高めているそうです。

たまたまもらったチラシを見て行ってみたいなと思い、ピアノの生徒を2人連れて一緒に行ったのですが、もうなんというか、言葉にならない深い感動でした。

お母様と思われる付き添いの女性とさくらぴあステージに登場した梯さんは、意外に背が高くがっちりとした体型。
椅子に座ると、上体をほとんど動かさず腕と指先だけでピアノを演奏する姿はまるでホロビッツのよう。
落ち着いていて迷いのない確信に満ちた音。繊細なピアニッシモから嵐のようなフォルテッシモまでの広いダイナミックレンジ。聴いているうちにそれがどこから聴こえてくるのか、まるで天上から聴こえてくるようにも、自分の中から響いているようにも聴こえる音色。
深い瞑想状態に引き込まれそうになる音色です。

今日の演奏はオールベートーベン。
「エリーゼのために」から始まり、「7つのバガテル」「エロイカの主題による15の変奏曲とフーガ」「ピアノソナタ第23番「熱情」」「ピアノソナタ31番」という5つのプログラム。
ベートーベンのピアノ曲をこんなに美しく弾く人を初めて見ました。

56年のベートーベンの人生。
類いまれな才能に恵まれた一方で、家庭的、肉体的には過酷な運命を背負ったベートーベン。
幼い頃から身体が弱く、長期にわたる度重なる腸炎、ひどい近眼、リュウマチ、通風、肝臓の病、特に過酷だった28歳からの耳の病。それでもやがて、自分の運命を許し受け入れ、自分に対してひどく当たってきた人々や全ての事を許し、そして感謝するに至った一生。
それのベートーベンの人生をまるごと表現するかのような2時間半のコンサート。
あっという間の2時間半でした。

ある時は鳥のさえずりのようにも、ある時は岩に打ちつける波のようにも、ある時は大聖堂に鳴り響くパイプオルガンのようにも聴こえる彼のピアノの音。
1つの曲にこれほどの解釈が可能なのだという、見事なまでの彼の楽曲理解。
ピアノという楽器はこれほどまでに美しく多様で多彩な音を持っていて、そして自由な楽器なのだということを教えてくれました。
多くの心を捉えて離さない彼のピアノの魅力がわかった気がします。
唯一無二のピアニストだと思いました。

音楽ってどこまでも高い場所があるんですね・・。
私もまだまだ精進します。
歌もピアノももっともっと高みを目指そうって改めて思いました。



コンサートの後は、家族と遅い夕食。
家族ぐるみでおつきあいのある廿日市駅前の「げんや」に行きました。
たまたま、げんやの常連の皆さんが隣のテーブル。
沖縄友の会でも仲良しのHさんも来られて、サプライズにお祝いのケーキもいただきました。

ホントにいい誕生日でした。
人としてこの世界に命をいただいたことに、あらためて感謝です。
誕生日ありがとう。


モアリズム全国ツアーライブ in ヲルガン座

2009-05-15 | Peppermint Leaf ライブレポ

モアリズム全国ツアー『マリッジブルーをぶっとばせ~ピストン川原ハッピーウェディングツアー』ライブ広島編が無事終了しました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
そしてモアリズムの皆さま、ヲルガン座のいずみさん始めスタッフの皆さまお世話になりました。
そしてPeppermint Leaf サトシくん&ユウヘイさんお疲れさまでした。

ではちょっとだけライブレポでもしますね。
今日のPeppermint Leafは7曲演奏しました。セットリストは以下の通りです。

1.天使の翔ぶ街
2.music in my heart
3.あなたに会うまで
4.故郷
5.街
6.君に出会えて
7.ULALA~大地の歌

会場のヲルガン座はマリ&まそほのクリスマスライブ以来2回目。
このお店は中2階にバルコニー席があるのが特徴。
演奏中どこを見ていいかわからなくなる私ですが(汗)、温かい皆さんの視線に見守られながら、レコーディングしたおなじみの曲を中心に演奏しました。
今日はモアリズムのドラムのピストン川原さんがご結婚されたということで、そのお祝いの気持を込めて特別にバンドアレンジでは初めて「君に出会えて」もやりました。

今日の私はサトシくんのアドバイスを聞いてできるだけ「普通に歌う」ことを心がけてみました。
「誰かみたいに歌うんじゃなくて、マリさんが歌ってるように歌って下さい。」
サトシくんのアドバイスはなるほど的確です。
この「自分の声で」歌うというのは簡単そうで難しいです。
でも少しずつこういうことを心がけて、もっといい歌を歌えるようになっていきたいと思っています。

そして迎えたモアリズムのステージ。
モアリズムはナカムラ(Vo&Gu)、アントニオ佐々木(Gu)、清水エスパー光一(Ba)、ピストン川原(Dr)というメンバー。今回から初参加のアントニオ佐々木さんが加わり4人編成のモアリズムは、楽しさ大幅アップ。これでもかというくらいのサービス精神でお客さんを徹底的に楽しませてくれました。

笑いあり涙あり。
モアリズムを初めて見るほとんどのお客さんを一度でファンにしてしまう、この魅力は日々の努力の賜物です。

「今までずいぶん遠回りしてきましたが、ここからは駆け足でトップに躍り出たいと思います。そして巨万の富を手にするつもりです。」
ライブ中は、流暢で独特の語り口で会場をなごませ笑わせるナカムラさん。
巨万の富を手にしたら、この日本の変てこりんな音楽業界のシステムを根本から覆したいと思っているそうです。
コマーシャルやプロモーションばかりが先行して、本当にいい音楽がヒットチャートに上がってこなくなった今の日本の音楽業界。
たくさんお金をかければ売れる、という音楽のせいで、本当にいい音楽が日の目を見なくなった90年代~2000年代。
本当はいろんなジャンルのいろんな音楽が「あれいいよ」という口コミで売れていく、そんな時代がもうそろそろ来てもいいんじゃないかと思います。日本でヒットした音楽が世界でもちゃんと通用する、そういう当たり前のいい音楽を発掘して発信していきたいそうです。

今まで会ったどの時より、熱い気持ちを語られるナカムラさん。
静かで堅い意志を感じました。
私もずっと同じ気持ちで音楽をやってきたので、なんだか胸が熱くなりました。

私たちがしようとしている静かな変革は、それぞれは小さくても必ず大きな力になると思っています。
よし!私も巨万の富を手にするぞ!!(笑)
モアリズムもPeppermint Leafも皆さんこれからも応援して下さいね!!


「朝日の射す部屋で 一人で目を閉じて
 これまでの人生思い出してみた
 出会った人々と 出会った事柄と
 何一つ無駄ではなかったと思えた

 勇気がなくて言えなかった事も
 今なら素直にきっと 言える気がする

 君に出会えてありがとう
 時に傷つけたりしたけど
 君にもらった微笑みと 
 これからは生きていくよ

 たくさん無茶もした 思えば遠回り
 迷い行く自分を信じられなくもなった
 生まれてきた事を恨んだ日もあるよ
 今は笑えるほど遠い日に思える

 自分の好きになれなかったとこも
 今ではやっと好きになれた気がする

 君に出会えてありがとう
 未来に向かう力くれた
 君にもらったぬくもりと
 これからは生きていくよ

 君に出会えてありがとう
 同じ時代に生まれてきた
 君に誓った約束と
 これからは生きていくよ 

 これからも生きていくよ」

 (Peppermint Leaf『君に出会えて』より)





EARTH WIND & FIRE

2009-05-05 | おすすめCD

EARTH WIND & FIREと言えば、知らない人はいないだろうビッグアーティスト。
SOUL大臣アケミさんの十八番、『宇宙のファンタジー』(1977年)も彼らの代表曲の1つですね。

そのEARTH WIND & FIREの活動35年目、2005年に出したアルバム『Illumination』、これがなかなかいいアルバムなんですよ。
もう3年くらい前にボーカリストのジョセフに借りてiTunesに取り込んだんだけど、時々一人でよく聴くアルバムの1つです。
すっごくイイです。おすすめです。
私はこの11曲目の『Liberation』というインスト曲が大好き。
ピアノソロがめちゃめちゃカッコイイです。

さて実は昨日は一人でこのアルバムを大音量でかけながら、何をしたかと言うと・・・ずばり大掃除!(笑)
いつもは掃除機をかけるだけのリビングの床に、ノリノリでワックスまでかけちゃったもんね。
はかどりましたーーー!!

気合い入れて家事をするのもたまにはいいもんだ(笑)。
おかげで今日は当然雨が降りましたね(爆)。
フラワーフェスティバル最終日、大丈夫でしたかね?

ほんじゃ最後に面白い動画があったので、貼っておきます。




グッチさん、サイコーです