先日ここでも宣言した通り、大貫妙子のアコースティックライブを観に大阪なんばHATCHへ。
ピアノ、ウッドベース、チェロ、ビオラ、2台のバイオリン、ドラム。電子楽器を一切使わないこのアコースティックライブは、ター坊がもう20年間続けてきた言ってみればライフワーク。
全国5カ所くらいでしか開催されないので、私も観るのはたったの2回目。
でも年に1度でもこうやって生のター坊の声を聴くと3年くらい頑張れる気がするから不思議。
それほどター坊の生ライブっていうのは魅力的なんだな。
今回も期待を裏切らない、期待以上の素晴らしいライブでした。
(少々ネタばれあるかもしれないので、ここから先はこれからライブに行く人は楽しみにとっておいて下さった方がいいかな?)
ステージに現れたター坊は白いドレス。相変わらず衣装可愛いですね。
コンサーの曲順は・・忘れました(笑)。メモとかしてないし。
相変わらずライブスタートからMCなしで5、6曲どんどん演奏していくところはやっぱりター坊。
1曲目は・・『幻惑』だったかな(?)。
昔の曲、最近の曲、どんどんやってましたね。
相変わらず林立夫さんのドラムが気持ちいい。立夫さんのプレイを観るのは久しぶり。今日の立夫さんは前に観た時より若く見えましたね。ちなみに私の席は後ろから2列目でしたけど(爆)。
一息ついて少しずつMCが入る。ター坊はもう26枚もアルバムを出して、他の人にもたくさん曲を提供しているので代表曲と言われる曲もたくさんある。
最近では『劇場版どうぶつの森』のテーマ『森へ行こう』だとかゲーム『MOTHER3』のCDに収録の『We miss you ~愛のテーマ~』だとか、そんなお仕事もされているので、それがきっかけでファンになる人も増えているみたい。
秋には『かもめ食堂』の荻上直子監督と小林聡美さん&もたいまさこさんが再びタッグを組む映画『めがね』の主題歌のお仕事もあるそう。これからもター坊の活躍には目が離せなくなるだろう。
「私はもともとあまり人とつるむことのない性格でずっと一人でやってきたんですけれど、私のファンの皆さんって言うのも、全国に点々といらっしゃってなかなか『面』にはならないんですけれども、長年ずっと応援して下さってる方がたくさんおられて、こうやってライブの時に、その各地の方が一同に集まって下さり、こうしてお会いできることはとても嬉しく思っております。」
ター坊の言葉は飾りや媚びがなくストレート。
その正直さに惹かれてファンを続けている人は多いと思う。
自分の世界観や自分っていうものを確立するってなかなか出来ることではないけど、それをしなやかにやってのけているター坊は、ホントにこの日本の音楽界にあって貴重な存在だと思う。
後半フェビアン・レザ・パネさんのコーナーがあって、その後真っ赤なドレスに衣装替えしたター坊はまたまたいろんな曲をどんどん聴かせてくれました。
「私はいろんな恋の歌を書いてきているわけですけれども、人生の半分を生きてきて、やっと自分の恋をふりかえる歌を歌えるようになったかなって思うんです」
そう紹介された『Time To Go』。
「今はあなたに会いたい 誰よりもあなたに会いたい この想い届かなくても」
個人的には全く知り得ないター坊の人生。人生の中でどんな人にどんな恋をしてきたのかなって、ふっと思った。
時が経ってこんな風に思える恋って、やっぱりいいな。
デビュー34年にもなるのに、デビュー当時と同じキーで同じ声で歌い続けられることはホントに努力の賜物。
ター坊はもうずっと前から自然食と規則正しい生活に心がけ、身体と喉をとっても大切にしている。
私も頑張ろう。
これからももっともっと素晴らしい曲を歌い続けていってほしいです。
砂原くんに誘われてシグナルズのライブを観にLIVE Cafe Jiveへ。
シグナルズは小田原政広さん(Gu)、吉岡洋充さん(Dr)、山本優一郎さん(Ba)のインストトリオバンド。
Jiveで月に1回ライブを続けているらしく、いつか観たいと思っていたので今日は楽しみにしていました。
それでは、軽くライブレポ。
今日のシグナルズは(いつもらしいけど)、シグナルズ(信号)ってことで3人それぞれ赤、緑、黄のTシャツという衣装。
予想はしてたけど、結構この方たちオチャメです。
演奏は予想以上にパワフルでテクニカルで、見所満載のお腹いっぱいになるライブでした。
なんかプリズムのライブを思い出したくらい。
トリオバンドっていうのはアンサンブルのなかで個人の占める役割が大きく自由度も高いぶん好きなことが出来る。
3人だと音が薄くなったりしてつまらなくなるので1人が2人分くらいのパートを受け持つ感じになる。それが面白くもあり難しいところで個性の見せ所。
小田原さん、吉岡さんの演奏はJiveでたびたび観せてもらって実力も演奏も素晴らしいことは知ってたんだけど、山本さんのベースを観るのは初めて。山本さんはドラマ「のだめカンタービレ」のハリセン教授の豊原功補さん似(←砂原くんの感想)のカッコいいベーシスト。お腹に響く太い音、チョッパー、メロディアスなソロ、6連符の速弾きと5弦ベースを楽々と弾きこなして、バライティに富んだパワーのある演奏。
そんな山本さんがベースを弾くと、日頃は軽快で繊細な演奏が特徴的な小田原さんもエレキとガットを持ち替えながら、パワフルなプレイになる。吉岡さんは吉岡さんで正確なリズムと気持ちのいいスネアショット。そこに、いつもよりもさらにいろんな試みが満載のカラフルな演奏でした。
中でも曲の展開が面白いドン・グロルニックの曲は、この3人に合ってるみたいで特に楽しそうでした。
ドン・グロルニックってとってもすごいピアノ&キーボードプレーヤー。そのピアニストの曲をピアノレスでやるとは、なかなか。
私は個人的には2曲目に演奏された『O-X-O』っていう曲が好きでした。これは渡辺香津美?
あと、小田原さんの名曲ぞろいのオリジナル曲も、今日は一挙に聴くことができました。
後半最初にガットギターのソロで 演奏された『蓮華』という曲は、どこかなつかしい日本的な曲で、前に聴いた時にまた聴きたいと思っていたので嬉しかったです。
砂原くんは「やっぱりボクは『broom』が好きですね。」だそう。
『broom』は小田原さんのガットギターが美しい、8分の7拍子の流れるような気持ちのよい曲。
私が初めてこれを聴いたのは、梶原順さんがJiveに来られた時の順さんと小田原さんのデュオ。それから度々いろんなメンバーで聴いたけど、メンバーが変わると雰囲気がガラっと変わるね。
ちなみに砂原くんが最初にこの曲を聴いたのは、昨年亡くなったベースの青木さんが加わった、小田原&梶原&青木(Ba)という強力メンバーのバージョンでした。
「ボクの中では、どうしてもあれがお手本みたいに思ってしまいますね(笑)。」
Jiveで順さんと小田原さんのプレイを観て小田原さんに弟子入りしたギタリスト砂原くん、是非すごく腕を上げたら、いつか小田原さんとデュオでこの『broom』をやってくださいな。
ただし師匠のお許しが出たらの話ね(笑)。
tetsudgeとスタジオ練習のあと、福田康作(Vo.&Gu.)さんと前田順三(Ba.)さんの「なつかしのフォークソング」ライブを観に行った。
会場は可部の多目的スペースNeos(ネオ)。
会場に到着するとライブはもうスタートしていて、結構年配かなと思われるお客さんがたくさん座っておられた。
福田さんはソウルフルなシンガーで、超個性的。独特の歌い方でユーミンの「卒業写真」やばんばんの「いちご白書をもう一度」や「花」「酒と涙と男と女」「時代」などなど、いろんな曲をいろんなアレンジで聴かせてくれた。
前田さんのリズミカルで自由自在なベースと福田さんの歌とは、すごくマッチしていて、ホントにいい味。
tetsudgeは同じ音楽教室でドラムの先生をしているので、7月の講師のコンサートでこのお二人と共演するらしい。楽しみだね。
アンコールの前の本編ラストの曲はチューリップの「心の旅」だった。
そう言えば、昔高校の頃、何故かチューリップのコピバンをしていたことを思い出した。
正確に言うとサポートキーボードで文化祭のときだけ駆り出されていたバンドなんだけど、何故か高校1年の時から3年まで3回とも出演した。しかも全部チューリップだった。今考えるとなんでチューリップだったんだろう。しかも何の曲をやったかちっとも思い出せない。
そんなことをぼんやり考えてたらライブが終わった。
アンコールは「見上げてごらん夜の星を」だった。しんみり心に染みた。たまにはフォークもいいよね。
実は自分はフォークソングを結構知っているんだよなあって我ながら思った。
好きなフォーク歌手は伊勢正三。少々マニアックですか?(笑)
ジョセフが貸してくれたノラ・ジョーンズの3rdアルバム『not too late』を聴いている。
全曲をノラ自身が作詞作曲したこのアルバムは、ホントに肩の力を抜いて聴けるいいアルバム。
曲に込められたメッセージもポジティブで、なんだか聴いてると励まされる。
「でもまだ手遅れじゃない 愛は間に合うわ」
(『not too late』日本語訳より)
そうだよね。そう信じれば愛は間に合う・・。
私も、こういう曲をもっともっと書きたいなって思う。
今年は既成の枠にとらわれない、ソロの曲もいろいろ作ってみようと思っている。
どんなメッセージを発信したいのか、まだ自分の中で答えを探しているところ。
でも少しだけ方向性は決まってきた。
あとは、やるだけ(笑)。