食卓大戦争 ～本章～

本日、義母より援軍、せこガニ到着。

我が軍は、タラ鍋を装備。
脇を固めるのは、新鮮なお野菜と、男前豆腐の「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」

万全の布陣で、殿 敵 が着席する時を待つ。

戦闘開始。

焼酎を装備した殿と、食卓に並んだ我が軍との勝負が始まる。
カニを裁き、ほぐした内子をポン酢で食しと、丁々発止の打ち合いが続く。

次なる戦いは、炊き上がった鍋。
蓋を取り、立ち上る湯気の向こうに目を凝らす。






あああああああ






突如、戦場に響く、私 の叫び声。
鍋の中には、風に吹かれて姿を消した 「豆腐屋ジョニー」の残骸






ジョォオオオニィイイーーーー！！！！






帰らぬ人の名を叫びつつ、台所へ走る 私。

ザルを手に、変わり果てた姿のジョニーの救出を試みる。

鍋の中、ゆらゆらと漂うのは、ザルでも救えぬ、大量の白い亡骸・・・

いくら戦場とはいえ、あまりに無残な光景に、憮然としつつも 苦笑いの殿。




本日の勝負、突発的事故により、順延。




おくそぅっ！
ジョニーの根性なし・・・ （Ｔ＾Ｔ