二週連続の어햎(オヘプ)です(笑)
好きなんですよ、本当に。
ちなみにオヘプは어쩌면 해피엔딩(オッチョミョンハッピーエンディング)の略で韓国ファンの間では어햎(オヘプ)と呼ばれています^^
今回のキャストは
チョン・ムンソンさんオリバー
チョン・ミドさんクレア
イ・ソングンさんジェームズ
オリバーとクレアはムンミドペア
初演ペアでチケット難です。
ちなみにジェームズ役ソン・ジョンワンさんも初演キャストなので
この三人がそろうムンミドソン回のチケッティングは文字通り血ケッティングです^^;
わたしは失敗して観られなかったら嫌なのでハードルがやや低いムンミド回でとりました(笑)
ムンソンさん、ミドさんはドラマ「賢い医師生活」でも共演されています。
ドラマ人気もあってますますチケット難かな?と思わなくもないですが
ミュージカルの血ケッティングに慣れていないビギナーがこの二人の出演回を簡単に取れるのだろうかという疑問も^^;
それくらい大変人気な作品、ペアです。
99sも観劇にきたよう^^
ドラマファンなら胸熱なお写真です。
本当にドラマも最高に優しくて可愛くて大好きです。
秋からシーズン2の撮影にはいられるとか!
2020年が舞台...コロナ真っ只中の先生たちを描くのでしょうか...!!
さてメイビー、ハッピーエンディングの話に戻ります^^
この日、史上最高に泣きました。
作品の新たな側面を発見しこんなメイビー、ハッピーエンディングもあったのかと!
ムンソンさんオリバー
役作りが凄かった...
わたしが今まで観たオリバーはジェボムさん、ヒジュンさんで
どちらもかわいらしい(ジェボムさんはかなりオタクっぽい 笑)イメージで始まりましたが
ムンソンさんの場合、まず凄く落ち着いていて動きもいわゆるロボット...かなり年季の入ったロボットという印象でした。
オリバーの最初の台詞「아~잘 잤다(あーよく寝た)」のトーンが感情ひとつもなく
淡々とした言い方にまず驚きました。
声もかなり小さい。
もともとこの作品はロボットが主人公だけれどそのまんま人間に置き換えられる
老後の人間の世界を彷彿とさせる脚本でもあるのですが
ムンソンオリバーの静寂をまとった話し方はまさに年老いて朽ちていく日を淡々と待つ独り暮らしを続ける男性そのものの姿でした。
動きは故障の多い旧型ロボットなんですが。
ミドさんもですが旧くなったロボットの動きが見事です。
そしてクレアに出会ううちにやがてイキイキとしてぎこちなかった動きが滑らかになり
人のように変わっていくんです、じわじわと。
これ生のお芝居なんですよ?
スゴすぎて鳥肌たちます。
役者さんの力を見せつけられました。
ムンソンさんは役作りもあるのか序盤はかなり声が小さめ、こもり気味。
韓国人なら大丈夫かもですが初見の外国人には聞き取りづらいという点はあります。
さすがにわたしは複数回観てるので大丈夫でしたが...。
それから目の演技も凄かったです。
ほぼ瞬きなし。
目を開いたり細めたりもすべて機械っぽくゆっくり。
表情も無表情から徐々に表情筋が動いていく様はやはり生きる喜びを再び見いだした
独り暮らしの高齢男性のようでした。
ジェボムさんもやっていたと記憶してますが
ムンソンさんは序盤から自らの頭をなでたり植木鉢をなでたり
無表情でも潜在意識下にある「愛着」あるものに対し撫でる行為が見受けられました。
そして、クレアに出会い優しく優しく頭を撫でる。
ジェームズが遺してくれたレコードも同じように優しく撫でていました。
この撫で方は고맙다 올리버でジェームズがオリバーを撫でる手つきと全く一緒なんです
ジェームズがピアノ演奏をする後ろ姿を眺めながらオリバーは手をのばしやはり優しく空気を撫でます。
全幕をとおして台詞、表情、目の動き、手つき、体の使い方で
物語を伝えるすごい俳優さんでした。
一番、心を打たれたシーンは
「ドアをノックしてくれてありがとう」で胸をトントンしたこと
ムンソンさんはクレアに出会い嬉しい、楽しい、悲しい、苦しいなど新しい「感情」が芽生えるたびに
胸をトントンしていたのですがクライマックスのこの台詞でこの動きはもう反則です(鼻水大洪水)
そんなムンソンオリバーにミドクレアも胸をトントンさせながら
「ドアを開けてくれてありがとう」と答えました。
この瞬間、ああ影響をうけたのはオリバーよりクレアだったんだとわかりました。
というかこのペアの描きだす物語はオリバーがクレアを変えたんだとわかるような演じ方でした(組み合わせで全く向かっていく余韻はちがいます)
「愛する」という感情はプログラムされていなかったはずのロボットたち
でもオリバーはジェームズから愛され大切にされ最初から「愛する」ことを知っていた
そういうロボットだったんだとわかりました。
ムンソンオリバーひとりでここまで見え方が変わるとは。
ミドクレアは愛嬌あってかわいらしくて
ムンソンオリバーが無であるからこそより動を感じるクレアで。
声が快活で透明感があり笑顔が可愛くて
オリバーの心のドアを優しくノックしするりと入り込む
クライマックス、再び部屋のドアを開けたムンソンオリバーをみて
唇をきゅっと結ぶミドクレア
あ、わかったんだなと。
壊れていく自分のせいで苦しむオリバーをみてオリバーの元の幸せを願うクレア
でも「これは覚えていてもいいよ」と何か繋ぎとめたい思いが溢れるミドさんの歌い方がもう切なかったです。
老年期の人間にもあてはまるこのミュージカル
なにが幸せなんだろう
なぜ人は愛するんだろう
観客に問いかけます。
ミドクレアとムンソンオリバーが選んだハッピーエンディングは...
어쩌면요(もしかしたら)
ため息がでるほどすごいミュージカル。
出会えて良かったです。
狂ってるといわれようがまたみます(笑)
初演時のムンミド映像!
印象ちがうのがすごい~!