ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

前沢牛ユッケ & 前沢牛やわらかステーキ登場

2008-03-21 09:51:53 | ホルモン・肉
やはり生食文化に関しては、日本では食肉より魚に圧倒的に軍配が上がる。
中には、足の早い青物や貝類などで苦しんだ経験のある方もいらっしゃると思うが、コールドチェーン(冷蔵流通)の進んだ現在、鮮度のよい刺身類が量販店の魚売場の華となっている。
日本人の食生活の歴史の中で、魚介類に付着する病原菌に対する耐性ができているからなのだろう。
食肉に関してはまだ肉食の歴史が浅く、生食に慣れていないといわれる方もいる。

もっとも、最近はカンピロバクター、サルモネラ、腸管出血性大腸菌O-157に加え、ノロウイルスなどによる食中毒も発生したりするから、十分な注意が必要だ。
特に、体が衰弱している方や、お年の方や小さいお子さまは注意するように保健所から指導されている。

まあ、しかし元気な焼肉ファン・ホルモン好きの諸兄は、表面をじゅっと焦がしてポイとお口へ、また表だけ焼いてポイとお口へ。まあ、見ていてはらはらするくらい豪快な方が多い。
常連さんの中には本当にホルモン好きな方がいらっしゃって、一枚一枚丁寧に焼いてお食べになる。見事なほどの焼き加減で、カウンター越しにほれぼれと見つめることもある。・・完璧!!っと拍手したくなるんだな~。

でも、私のような多くのホルモン好きは前者の「ほれっ焼け!! ほれっ喰え!! 早いもんがちだよ人生は 生が一番だべ~ ビールも酒もハムもチョコも牡蠣も雲丹も、そんでもってあれもさぁ」なんて感じ。中には「生焼けは環境にやさしいんだぞ!!エネルギーを節約するからね」などとわからんこという輩も。
人数が多ければ多いほど、鉄板の上のホルモンは生焼けだろうがなんだろうが箸をつけた者勝ちで口に運ばれ、ウエルダン派は箸で押さえて確保するしかない。

こんなんだから、「レバ刺しないの」とか、「タン刺し、ハツ刺し、コブクロ刺しがなきゃ一流じゃない」みたいな生好きのグルメちゃんが集まる。
・・しかし、「あ・り・ま・せ・ん」でございます。(「わけ」は後で・・)

まあ、ありません、ありませんばかりではいけませんから、生食の中でも一般的なユッケをお出しすることにしました。
原料は「前沢牛」。
柔らかく、さしが適度に入り、赤身のうまさも程よい「ウチモモ」を使います。



まな板、包丁、作業する手など、完全に消毒してから調理にかかりますので、提供時間を要します。
混んでいるときは焼き物を優先しますので、後回しになります。
お上の言う通り、お子さまなどにはお出しできません。
それから、前沢牛が入荷しないときは当然、お出しできません。

いい時に、いい物を提供したいと思います。
あしからず。

試食しましたが、・・・・・・うんめえ、です!!

やはり焼いてという方には同じ原料で一口サイズにカットして差し上げます。
これもレアで召し上がるとグッドですね。

お待ちしています。

「をかしら屋盛岡大通店」でも、「をかしら屋松園東黒石野店」でもご利用できますよ。