ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

やっぱり プルコギ!!

2008-03-14 00:31:32 | ホルモン・肉
「プル」(불)は「火」、「コギ」(고기)は「肉」を指すという。
まさに、「焼肉」である。
肉に下味をつけ、野菜とともにジンギスカン鍋に似た中央部分が高い「プルコギ鍋」で焼くものだというが、現在は本場韓国でもいろいろなスタイルがあるという。

「をかしら屋」のプルコギは、やはり「をかしら屋 風」で、網の鉄板で焼くしタレもオリジナルだ。

まあ、しかし、この甘辛いタレで肉と野菜を一緒に焼くという方法は、なかなかいい。
おまけに、この焼いたのを葉っぱで包んで食べるというのはなかなか素敵な所作だ。
タレのジャンがいいし、ごま油がいい香りを出して、盛りつけるこちら側も既に焼き上がりを連想し、腹がなる。

注文された方はみなさん満足されていると思うし、プルコギを出すとテーブルが賑やかになり、時々、歓声も漏れる。
ただ、なかなか浸透しないのが歯がゆいというか何というか。ぜひ、皆さんに食べていただきたいメニューだ。
大体が、値段にしてはすごいボリュームで、おまけに野菜もたっぷりなのだからなおいい。
内緒だが、「焼き野菜」を頼まれるなら、「プルコギ」にすれば野菜もたっぷり、お肉もたっぷりでお得なんだけどな~。

昨夜も新人のMくんが、作っている最中に、「おいしそうですね」というので、早速、本日の昼まかないに試食として登場。



いや、おいしいですね。
ご飯が進みますね。
困りますね。

皆さん、お試しを。
メニューには「和牛プルコギ」と「清美プルコギ」があります。
本来は牛肉を使うんだそうですが、清美豚がなかなかおすすめです。

現場では・・・・・

2008-03-14 00:30:49 | 第1紀仕事のこと、食やマーケティングなど
気になるニュースがある。
世を騒がす「食品偽装」のニュースだ。

身近な話題だけに、このブログではあまり取り上げたことが無い。
どうしても経験上の話に触れたくなるから。
この類のニュースに過敏に反応している世相を見ると、やはり今はあまりふれたくない。

しかし、「ああ、やはり」と思ったのが、YAHOOニュース、3月11日毎日新聞配信の記事だ。

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内容は、JR東海子会社が引き起こした消費期限の偽造。
常態化しており、1500万個の駅弁が対象になるという。

そのきっかけは、「新鮮さを消費者にアピールするため」、「05年4月、消費期限の自主基準を改訂し、駅弁では従来の19時間を14時間に短縮した。」ことからはじまる。
しかし、このとき「愛知万博の影響で時間帯によっては工場の製造能力を超える需要が発生。」し、現場の工場では「このため、製造ラインに余裕がある時間に作り置きし、偽装した消費期限のラベルを張るようになった」のだという。

このことを「工場長経験者8人が偽装を認めている」のだという。

そして、11日に会見した建守(たてがみ)猛社長は「本社が現場の事情を分かっていなかった。大きな反省点」と謝罪したという。さらに「自身を含めた社内処分を検討するとしながらも「(偽装に)法的問題はないと思う」と強調した。」のだ。

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私なりに気になるポイントはたくさんある。

もっとも情けないのはこの社長の発言だと思うが、これは置いておこう。

少しの謎解きをしなければ、あるいはちょっとした仮説を立ててみようと思う。

それは、いつからこういう状況だったのだろうかという事。

「工場長経験者8人が偽装を認めている」という事から、かなり早い時期に起きていたと考えるのに、無理はないと思う。

憶測すれば、「基準が変わってすぐに対応できない何らかの事情により、前に戻った」。
あるいは、記事にあるように、「愛知万博の需要に生産が追いつかなくなり、この時点で変わった」のかもしれない。

でも、やはり経験上から最悪の事を想定すれば、「規定は変わったが、現場は変わっていなかった」のかもしれないという事。
この場合、現場が(現場のどの断層かが)無視したか、現場のどの段階かの長が現場に指示しなかったかの二つの場合がある。
そして、この接点の役職者の双方が黙認した事になる。調子のいい言葉で言えば、指示はしたけど確認はしていないのである。

さてさて、前の二つのパターンも一緒である。
少なくとも二人のじかに上下関係のある者が黙認する事によって生じる。

この件の場合、工場長経験者8名が知っていたわけだから、判断に至る経緯は、工場のどの段階も関わっていた事になるんだろう。
もし、会見のようにこれを「本社側」が知らないとすれば、他にも工場で何が起きているかわからない、いやわかろうとしていない事になる。

これはこれで、あり得る事かもしれない。
そして、「本社側」が知らないという説明に大きな疑問を持つ人も多いだろう。
(最近の「食品偽装」事件の初期の会見はほとんどが現場に責任を負わせていた)

さらに困惑するのは、このような大きな会社の場合、規則に沿った業務が行われているかを確認、検証する部門を持っている事だろう。
先程の、同じ現場の中だけで事を隠し通せないとすれば、発覚しなかったのは組織のあり方の問題なのか、会社のあり方の問題なのか、どちらにしても根が深い。

少し現場を擁護しよう。
現場は変わる事を好まない所である。
食品で言えば、定時定量が生産性が最もよく、要員管理もしやすい。
規定を変えると、連続性のあるそれぞれの部門で従来の方法を変えなければいけない。
技術には慣れが必要だし、変える時に様々なトラブルが発生する事が経験的に染みついている。
今が、習熟し改善し続けてきた姿だという自負もある。

概して、新しい事、新製品や新しい技術の機械やら、より一層強く求められる衛生管理やら、トレサビリティーの導入などによるコンピューター管理やら、コスト削減のための在庫圧縮や発注方法の変更などは、現場の抵抗にあう事が多いのである。

だから、変える事・新しい事の意味を理解してもらい、十分時間をかけて自発性が出るまでよく話し合い、現場の末端まで浸透させないといけない。

だから、あるいは、でも、今回の事も、最近の同様の事件も、中間管理職からトップまでの不甲斐なさが根幹にあると断言できる。

それができなかったから事故が発生した。
現場になすりつけている場合ではない。
現場をコントロールできなかった事実を管理者は知り、自らの能力の程度を自覚し、すぐさま職を去るべきである。

間違いを長期にわたって繰り返していた現場を擁護する事で、自らの椅子を守ろうとする姑息な会見をしている場合ではないと思う。

任せる事と放任する事は違う。
部下を信ずる事と、自分の業務や責任まで全て部下に渡す事とは違う。

ゴルフや、会社内の内輪の酒飲みや、うたた寝やら、株やら、噂話やら。
そんな暇があったら、「信頼している」部下の現場に足を運べよ。
って、日本中のあちこちのまじめなサラリーマンが思っている事でしょう。

でも、どうしてこんな底の浅い人間が、一流会社のそこそこの立場をつとめているんでしょうな。
その訳は・・・・。
後に続く。

(いやっ、いいだいごど、たっぐさんあるっ。おめもあるべ。のどの、ごごまで、でががっでら。なにがあればは、噴出するがもしれねなはん。・・・という方が多いようです。)