ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

「ぐじゅたま」考

2008-03-08 01:27:21 | 第1紀 食べる・飲む
さて、先回のテーマ「ぐじゅたま」。
南部的には「ぐぢゅたま」が発音に近いかも。

全く、わたくし的ことばであるのは自覚していたが、改めて「ググる」と他に2件しかひっかからない。
意外に少ないな。
その2件とも画像がアップされていたのを見ると、私のとほぼ同じ、卵ぐじゅぐじゅ、スクランブルエッグなのだが。

私と家族、あるいは私と友達にしか伝わらない、「わたくし的ことば」は何個かあるのだろう。
意識しているものと、意識していないものがある。

その何割かは幼児語である。
あるいは、形あるものや現象、行為に関して、うまく既存の言葉で言い表せなかったり、探せなかったりしたときに出てきた言葉である。

身内に伝わるからいいやと、そのままになる。

また、本来の意味でないが、これも身内に伝わればいいと勝手に解釈している言葉もある。

相方に耳かきをしてもらう。
「(耳)たぶも」と、外側をかいてもらおうとすると、必ず、「そこは耳たぶじゃなく、耳殻(じかく)だ」という。
まあ、耳たぶは柔らかいところで、私の言っているのは軟骨のあるしわしわひだひだのところであるから、確かに耳殻なのだ。
ただ、相方と私の間の耳掻きという行為の中で通じるものとして、言い方を変えないまま今日に至っている。

前にも書いた「ガラポン」という酒の飲み方は、私が発して友人たちの間でしか通用しない言葉の一つだ。
喫茶店なんかで店員さんがついでくれる大きな金属の水差し(ポット)で、アルコールとありあわせの果物や、時には生魚やお菓子なども入る、いわば闇カクテルだ。
元をただせば、大好きなカンパリを大量に作るのに、これを使って、カンパリ+氷+炭酸+果汁(オレンジジュースやグレープフルーツジュース)を入れ、「ガラガラポン」とポットごと揺り動かす、大胆奇天烈な大量カクテル製造方法だった。
これがいつの間にか、カンパリが無いから日本酒で、ジュースが無いからお茶でも、炭酸切らしたからワインでも混ぜるか、ついでにわさびでも入れたら和風かな、となった。
そして、大人数のときは、各自がこれを自分オリジナルで作りまわして一夜を明けるのだが、やはり変な奴もいて秋刀魚の頭が入ってみたりする。
中身がわからず、みんなにまわして一気飲みするものだから、闇カクテルといわれるわけである。

幼児語使いも多い。
私もやはり相方あいてに、「背中をこちょこちょして」(背中を掻いて)などというが、これは小さい頃、痒いときに「こちょみたい」と言っていた名残である。
たぶん、誰にでもあるのだろう。

そういえば、信号の緑色を「青」というのは、日本中全員が使う隠語なのかもしれない。