あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

やっぱりタイ人恐怖症,退陣もありうるかも

2009年04月14日 02時05分31秒 | 外交・海外情報
タイで,反アピシット派(タクシン派)のデモが過激になり,バンコク内でも衝突が続いているようです。これを受けて,海外亡命中のタクシン元首相も「もっとやれ」といわんばかりにデモを煽っているようです。

デモ過激化、衝突続く=負傷者90人超-タイ(時事通信) - goo ニュース

ほほえみの国なのに・・

タイといえば,タクシン元首相がクーデターで退陣した後は,歴代首相はほとんどが「デモで退陣」という状態になっています。いうなれば,「まともな形で政権が変わっていない」ということです。
もちろん,この点は,日本人の尺度ですべて考えることはできませんが,「まず選挙制度を整備する」ということが大切なのかもしれません。
ちなみに,日本では,今やほとんど過激デモやクーデターが起こる可能性はありません。そもそも選挙すらいかない国民になりつつあるので,仕方ないのかもしれません。
ただ,タイまでは必要ないにしても,それなりの力強さを日本人も持つべきでしょう。そういう点では,タイ人も見習うべきなのかなあ,って思います。

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前橋は今花見ピーク,来週は葉桜かなあ?

2009年04月12日 12時09分25秒 | ハワイ・旅行
東京周辺は先週末が花見ピークでしたが,群馬南部は,今週がソメイヨシノ満開です。
去年は引越しのどたばたで花見がまともにできませんでしたので,今年こそちゃんと花見をしようっていうことで,11日(土)に前橋の花見ポイントを攻めようと先週から練っていました。
ところが,先週末から急に暖かくなり,しかもここ数日の夏日の影響からか,一気に開花したと思うと,早くも満開モードに。しかもしかも,前橋公園は既に葉桜になり始めてきちゃってました(もちろん,今が見ごろです。)。
そんなわけで,少し山の方ならば大丈夫だろう,っていうことで,ライブカメラで桜を見ることができた「大胡ぐりーんふらわー牧場」と,「赤城南面千本桜」を見に。
ただし,特に千本桜はかなり混むだろうと踏んでいたので,あえて午後出発という隙間狙い型花見とすることに。

まずぐりーんふらわー牧場ですが,ここは道の駅併設の牧場です。ただし,道の駅と牧場は,谷を越えるか道路を歩いていくかしなければなりませんので,実際花見をするとしたら,どちらか決めうちの方がいいでしょう。
私の場合,午後3時過ぎでも道の駅は既に駐車場が一杯でしたので,牧場側に移動しました。牧場側にはいくつか駐車場があります。メイン通りの駐車場が一杯の場合でも,側道沿いにいくつか駐車場がありますので,ちゃんと探せばおそらく車を止めることができるでしょう(駐車場は無料です。もちろん,路上駐車はご法度です!)。
この牧場の特徴は,「風車」,そして「広い芝生」です。なので,酔っ払いオヤジ軍団は皆無で,ほとんどが家族連れでした。静かに桜を楽しんだり,子供と遊びながら花見を楽しむには格好のロケーションです。

芝生広場から見た桜,桜,今さきほこーる
牧場のランドマーク風車,弥七とは無関係ですよ(そっちじゃなくて!)

ただし,今日(12日)は,何かイベントが予定されていますので,かなりの混雑が予想されます(もはや情報提供手遅れかも?)。上記ライブカメラで混み具合を確認することをお勧めします。
また,夜桜はできません。真っ暗になるからです。

ここで少しまったりした後,群馬有数の桜名所といわれる赤城南面千本桜へ。この牧場からは,普通ならば車で10数分程度でいける場所です。
ところが,やっぱり桜の名所ですね。大渋滞に見舞われました。5時近くだったのに,なんだかんだで30分以上かかってしまいました。しかも,他県ナンバーの自動車がかなりありましたので,関東一円から観光客が集まってきている名所なんだなあ,と実感しました。
おそらく,日中だともっと渋滞が激しいと思われますので,それなりの覚悟が必要かもしれません。
ただ,少し離れたところに民間の有料駐車場もあります。公設駐車場と同一料金(500円)の場所が多いので,1キロくらいなら歩いてもいいかな,と思う方はこっちに止めてもよいと思います(もちろん,料金は必ず駐車前に確認するとともに,駐車場の選択は自己責任でお願いします。)。
ただし,夜桜を想定している場合は,民間駐車場まで街灯がほとんどありませんので,懐中電灯などがない限り,かなり大変だと思います。したがって,そこまで考えている方は,渋滞を覚悟してでも公設駐車場の方が無難だと思います。
もっとも,6時すぎると急激に渋滞が減ります。したがって,ここは「夜桜ならば穴場」なのかもしれません。

さて,千本桜ですが,ここは細い道の両脇にずらーっと桜の木が並ぶ,まさに「桜のトンネル」です。その名のとおり,千本もあろうかという勢いで,片道1.5キロくらい続いています。これは圧巻です。
ただし,ここは山なので,少々上り坂になります。しっかりした靴の方が歩きやすいと思います。私の場合,靴以前に「体力不足」を痛感させられました(って脅かすほどの坂ではありませんよ。純粋に私の体力不足ですから・・。)。
こんな雰囲気です。桜,桜,そして「なあ,さくらよぉ」(古い!)
一方で,芝生の広場みたいな場所は少ないです。しかも,注意書きにくまだまさし禁止」となってましたので,宴会でどんちゃん騒ぎはできません。したがって,ここもせいぜい,缶ビール片手にのんびり桜を眺めながら散策をする,くらいののりでくるのが一番よいと思います(もちろん,普通にお弁当食べたり,大騒ぎしない程度の宴会ならば問題ありませんし,それなりに道路沿いに場所があります。)。あ,当然の話ですが,運転手の飲酒は絶対に止めてください。

あと,ここの隠れた名所は「芝桜」です。ソメイヨシノと芝桜を両方楽しめるっていうのも,花見好きにはたまらないかもしれません。
芝桜とソメイヨシノ,コラボカーペット状態です

そして,前述のとおり,ここは夜桜が10時頃まで楽しめます。しかし,ライトアップの区間はわずかですので,あまり奥地まで歩いてしまうと,「真っ暗桜」になってしまいます。どこで夜桜をやるかはちゃんと考えておいたほうが良いかもしれません。
それと,いくら昼間が夏日だといっても,ここ群馬はさすがに「夜は寒い」です。防寒対策はぬかりのないようにしましょう。

そんなこんなで,花見ダブルヘッダーを堪能できました。群馬に来てよかったなあ,とつくづく感じました。

ちなみに,帰りには,すぐ近くにある「とんとん広場」で豚肉三昧の夕食を。ここはテレビ取材などをよく受けている店なので,お勧めできます。
もっというと,県外からお越しの方は,帰りがけに群馬の日帰り温泉にもお立ち寄りください。
花見だけではなく,群馬自体も楽しんでもらえるとうれしいです。

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ファウルボールには十分ご注意下さい

2009年04月10日 01時06分44秒 | 裁判・犯罪
宮城県営球場で楽天の試合を見ていた観客にファウルボールが直撃したことで眼球破裂等の傷害を負ったとして,その観客が県や球団に対し,約4400万円の損害賠償請求訴訟を提起したそうです。

観客が楽天と県を損賠提訴 ファウルボールが目直撃(共同通信) - goo ニュース

どこまでが自己責任で,どこまでが免責されるか

この訴訟,ベースボールの国のアメリカでもほとんど例がないくらい珍しいもののようです。
確かに,球場のチケットには「責任取らない」という記載がありますし,また,ファウルボールが飛んできた場合に放送で注意を促しています。さらに,とりあえず防球ネットもありますので,その点を踏まえると,「あとは自己責任」ともいえるでしょう。
しかし,一方で,「免責する」と書けば何でもOKっていう訳ではありません。それが無条件に認められたら,この世の中は「力の強い人間は常に契約は優位に立つ」っていうことになるからです。

さて,今回の訴訟ではどうでしょうか。もちろん,訴状を見ていませんし,事故の詳細の対応を把握していませんので,正確なことはいえませんが,おそらく「不法行為」か「債務不履行」による損害賠償請求と思われます。だとすると,主なポイントは次の点になると思われます。
1 免責約款の有効性
2 球場設備の安全性
3 観客に対する安全配慮の義務がどの程度あるか


他にも争点はあるかと思いますが,この辺りについて今後双方がどのような主張を展開し,裁判所がどのように判断するのか,注目です。

まあ,ただ,一ついえること,それは「スポーツ観戦では,観客も怪我に注意しましょう」ということです。どんな理由であれ,怪我することこそ一番つまらないことですから。

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15兆円規模の追加経済対策,借金は10兆円増えるのですが・・

2009年04月09日 00時34分48秒 | 政治・選挙
政府与党はいわゆる景気対策として15兆円規模の補正予算を提出する方向で検討をしているようです。内容は,環境配慮型自動車などの購入助成や地デジ購入費の補助,1年限定のこども手当や女性のガン検診助成など,環境と生活に配慮した内容になっています。また,贈与税の非課税枠を住宅取得など限定という条件で500万円まで増額させることも検討しているようです。
この原資として,約10兆円の国債発行を見込んでいるとのことです。

追加対策、財政支出は15兆円=補正、過去最大に-政府・与党(時事通信) - goo ニュース

10兆円以上の価値があればよいのだが・・

まず,事業内容それ自体については何もいうことはありません。お金を流通させるという古典的ケインズ理論からすれば,自動車や住宅の取得というのは大きなお金が流れるわけですから,景気回復の起爆剤になり得ます。また,エコカーの流通促進を図ることは地球環境にとっても有益なので,優遇措置は結構有益であると思われます。
さらに,贈与税非課税枠を拡大することで,いわゆるタンス預金を流通させることが可能になります。
一方で,子供や女性の生活補助という観点も非常に大切であり,これは景気云々以前にやるべきことだといえるでしょう。

って褒めちぎると結構疲れますね(笑)。
いや,確かに景気対策に効果はあると思います。ただ,気になる点がいくつかありまして,それは,「1年ぽっきり」ということと,「借金が増える」ということです。
前者については,建前としては景気回復すれば不要だからといえるでしょうが,一方で「露骨な選挙対策」と見えないこともありません。もっとも,国民はバカではありませんので,そんな目先の利益だけですぐには動かないと思います。
一方後者ですが,これは両刃の刃です。景気対策ではマネーサプライを増やすことが大切なのですが,闇雲に借金を増やすと,それは「将来の子供達が地獄を見る」だけに終わってしまいます。「今が良ければそれでいい」というような「麻薬的効果」しかない経済対策は,長い目で見ると日本にとって猛毒になりかねません。
したがって,10兆円規模で借金をするのであれば,「確実な10兆円の回収計画」か「確実に10兆円以上の景気回復」を検証する必要があります。
何でもかんでもばらまけばよい,という時代ではありません。ケインズ理論が破綻したのはその点にあるのです。
政府与党としては,この予算案を通す際,国民に対して「10兆円の回収計画」をきちんと説明するべきでしょう。

ちなみに,民主党は21兆円規模の経済対策案を発表したようです。この案についても,同様な裏付け,これをきちんと行わなければ誰も食いつきません。

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人工衛星打ち上げ失敗?だけど十分得をした北朝鮮

2009年04月06日 01時34分07秒 | 災害・危機管理
北朝鮮が,自称人工衛星を打ち上げました。そして,そのロケットは予定どおり日本上空を通過しましたが,第二ブースが予定危険区域よりはるか手前に落ちたようです。また,アメリカは,人工衛星軌道を確認できないとして,今回の打ち上げは失敗したと発表しました。
一方,日本国内では,迎撃命令がでず,また破片類等の落下も確認できないことから,ほとんど損害はなかったようです。

「軌道上に衛星なし」北朝鮮打ち上げは失敗と米軍司令部(読売新聞) - goo ニュース

三方一両得

今回の打ち上げですが,結局何が打ち上がったのか全く分かりませんでした。また,どうやら人工衛星が軌道に乗っていないとなると,打ち上げを失敗したのか,それともハナから人工衛星を積んでいなかったのか分かりません。
一方で,日本は,一見すると何もやっていないようにも見えますが,昨日も書きましたとおり「狐と狸の化かし合い」の途中ですから,当然手の内は全く北朝鮮にさらしませんでした。もちろん,報道もどこまで真実か分かりませんが,少なくとも「余計な情報は海外に流出させない」という姿勢を見事に貫き,結果的に日本の軍事力をさらすこともありませんでした。
むしろ,北朝鮮に対する威嚇の意味で,「ミサイル探査能力がピカイチである」ということだけは見せびらかすことにしたと思われます。

さて,この打ち上げ,本当に失敗だったのでしょうか。実は,考えようによっては,「予定どおりのオチ」という可能性も考えられます。北朝鮮を含め,主要各国では次のようなメリットがありました。

第1 北朝鮮
 1 国連制裁決議を受けなくてすむ
(中露が拒否権行使の可能性大)
 2 アメリカとの交渉カードが使えるようになる(後述のとおり,アメリカは北朝鮮の驚異を大幅に減らせたため)
 3 日本の情報収集能力を調査できた(昨日の記事のとおり)
 4 外交如何では,日本の経済制裁を世界的に非難できる方向に持っていける(日本の制裁の根拠がない,と強く言い張る。)
 5 金正日体制の維持ができた

第2 アメリカ
 1 北朝鮮のミサイルがアメリカ領土に届かないことが分かり,北朝鮮の脅威が軽減した。
 2 日本に対する日米安保に伴う追加予算措置などを求めやすくなった。
 3 引き続き八方美人になれる

第3 日本
 1 軍事力の手の内をほとんどさらさなくてすんだ
 2 なにしろ被害がなかった
 3 無事だったことから国内世論の盛り上げができた
(9条改正違憲も急増しつつある)
 4 ミサイル探知が瞬時にできるということを見せつけることができた。
 5 内閣支持率が上がった


この辺りがメリットです。
もちろん,デメリットもありますが,それは「北朝鮮はミサイルビジネスのチャンスを逃したこと」であり,日本の場合は「世界各国の同調が得られない」という点にあります。
しかし,メリットを考えた場合,今回の打ち上げは,「計画以上のいい結果」かまたは「そこまで計算して正確に打ち上げた」ともいえるでしょう。後者であるとしれば,北朝鮮は相当計算高いといえますが,前者であるとすれば,「そうとうツキがある国」であるといえるでしょう。

ただ,どんな状況であれ,日本政府は厳重抗議を申し入れるべきです。フォローしてくれる国はないかもしれませんが,「国家の威信」にかけて強く抗議をして「へたれの国ではない」ことはアピールするべきでしょう。もちろん,経済制裁を行うなどして「強い国」は示すべきです。

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危機管理能力に乏しかった日本という組織

2009年04月05日 00時16分41秒 | 災害・危機管理
北朝鮮のいわゆるミサイル問題について,防衛省が「発射した」との一方を流したが,その後すぐに誤報であると訂正しました。しかし,報道機関や自治体などではミサイル発射情報を流してしまったことから,一部に混乱が生じたようです。
また,この誤報の原因は,機械上の問題ではなく,防衛省担当職員の勘違いという人為的ミスであると発表し,謝罪しました。

「勘違い」伝達、誤発表に=速さ重視、確認追いつかず-防衛省(時事通信) - goo ニュース

誰も練習をしていない分野だった

この件については,正直,私は「別に理由がある」と思っていますが(前回の記事を参照してください。),とりあえずここでは政府発表が真実であるという前提で話を進めたいと思います。
今回の誤報,原因は人為的ミスということですが,そのミスを誘発した原因は,「とにかく早く国民に発表したい」という迅速性を重視した点にあります。
もちろん,迅速性の重視が悪いという意味ではありません。例えば,緊急地震速報や津波警報などについては,とにかく迅速性が重視されます。その結果,津波警報などでは,「なーんだ,たいした津波来なかったじゃないか」などと批判を受けていますが,しかし,それが本当に大きな津波であるとすれば,人命に関わる話なのですから,広めに発する意味での多少の誤報はやむを得ないと思います。
であるとすれば,今回の誤報についても,迅速性を強調するのであればやむを得ないといえるでしょう。
ただし,今回の誤報は,迅速性を強調しても「十分に防げる内容」であったといえます。つまり,「人為的ミス」の部分については,「確認作業を怠った」というイージーミスであったからです。
では,このようなイージーミスがなぜ発生するのでしょうか。それは,「練習不足から来る手順を覚え切れていない」ということです。
おそらく,当然の話ですが,かなり詳細な手順マニュアルや,万一の時の危機管理マニュアル自体はできていると思います。っていうか,それができてなかったとしたら,話になりません。
しかし,いざ緊急時という場合には,そのマニュアルを眺めている暇はありません。つまり,手順書どおりのことを瞬時に行う必要があります。そして,それを瞬時に行うためには,「練習」あるのみです。
今回の場合,おそらくこうした練習というか訓練をほとんどしていなかったのではないでしょうか。実際,報道機関や地方自治体では,前日に初めてシステムの確認をしたなどというところも多かったはずです。そして,地方自治体側も,今日の情報を受けたはいいが,その後どう動いていいのかよく分からず右往左往した,というところも多かったようです。っていうことは,「訓練ができていない」ということの裏返しといえるでしょう。

もっというと,その情報を受けた私たち国民が何をするべきなのか,ほとんどの人が分からなかったのではないでしょうか。実際,私も何をどうしたらよいのか分かりません。
多くの自治体では「防災計画」を策定していますが,ここではあくまでも「地震,雷,火事,洪水」という自然災害を想定しているにすぎず,有事のことを想定していません。
有事については,「国民保護法」に基づく計画で行動することを想定しているものの,ここではあくまでも「行動統制」がメインにあり,「どこに避難するべきか」などについては,ほとんどの自治体では練りきられていません。当然,核シェルターや防空壕の整備は皆無といっていいでしょう。
したがって,有事の訓練をしている自治体は皆無なので,当然,今回のような事態に対し,私たちもなすすべがないのです。

「憲法9条があるから戦争はしない」ということと,「どこかの国やテロリストが攻めてくるかもしれない」ということは,普通に両立する話です。したがって,憲法問題とは切り離して,「有事のための訓練」をしておく必要があるのではないでしょうか。訓練といっても,別に銃を持って戦いなさい,っていうものではありません。「円滑な避難」,ここに主眼があるのです。
平和ボケしていると揶揄されないためにも,有事のための危機管理対策はしっかりと講じておくべきです。それこそが,「国民保護」にあるのです。

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狐と狸の化かし合い,まずは北朝鮮の勝ち

2009年04月04日 23時03分50秒 | 外交・海外情報
北朝鮮の自称人工衛星打ち上げが4日11時過ぎに行われるのではないかということで,1日振り回される展開となりましたが,結局今日の打ち上げはなかったようです。
この騒動を受けて,防衛省は発射誤報を発表するなど,国内でも相当な混乱が発生しました。

ミサイル発射、5日以降に=初日は強風で見送りか-北朝鮮(時事通信) - goo ニュース

まずは情報戦に北朝鮮が勝った

このいわゆるミサイル問題,前提としてニュースの表面だけを捉えると,「なんか北朝鮮が危ないもの日本に落とすかもしれないなあ。」程度に思われがちですが,実際,そんな単純なものではありません。この一連のミサイル問題,実は,北朝鮮のみならず,日本,そして,アメリカや韓国,中国などの諸外国が,いわゆる外交カードや国内政治カードとしてどう使おうかといういわば「ゲーム」なのです。しかも,各国の思惑や切り札はすべて違いますので,いうなれば「7並べ」の6カ国競技(まさに競技!)をやっているというイメージなのです。
したがって,当然の話ですが,日本のニュースでも一から百まですべて情報を伝えているわけではありません。

その思惑ですが,他の国の動向を含めて考えると,かなり複雑なゲームになってしまいますので,とりあえず,日本と北朝鮮のみでおおざっぱに考えてみたいと思います。
まず,北朝鮮側としては,「経済援助と技術支援」が主眼にあります。また,軍事力もアメリカはもとより,日本の自衛隊より装備は古く,絶対数も少ないです。したがって,極論として,日本とさしで「20世紀型戦争」を行ったとしても,戦力面のみでいえば,日本が優位に戦えます(もちろん,憲法問題や戦術戦略については無視します。)。
そんな状態であることくらいは当然把握していますので,北朝鮮も日本に真っ向勝負を仕掛けるつもりはありません。今回のミサイル問題も,「破片を落とすだけで大問題に発展し,経済援助が遠くなる」ということは十分分かっていますから,結果的には何も落としたり落ちることはないでしょう。
ただ,日本の弱みを熟知しています。それは「憲法9条」であり,「日米安保」(これは両刃の刃です)であり,そして何よりも「外交下手」という弱点は完全に掌握されています。したがって,「揺さぶりや挑発」,そして,「ミサイル上空通過」っていう威嚇をすることで,日本を煽ります。日本が攻めてこないことは百も承知ですから,ギリギリまでやれるのです。いうなれば,くそガキが先生に対して,「ほーれ,殴ってみろよ,ほれ,殴れよ」と挑発するようなものです。
この挑発に日本がのったら,実は日本が国際社会から孤立します。アメリカがイラクを先制攻撃しても,かなり批判を受けましたから,大義名分なくして日本が攻撃したら,国連で日本が非難決議をうけかねません。
北朝鮮としては,「こうして威嚇続ければ,どこかで日本が折れる」という計算をしているはずなのです。

もう一つ,北朝鮮がここで知りたいのは「日本の実質防衛力」と「情報収集能力」です。特に,後者については,今ものすごく気にしています。いうなれば,「7並べのカード」を何枚見られているか,っていう点です。簡単にいえば,「切り札をどこまで知られているか」なのです。
したがって,こうして揺さぶりをかけることで,これらの情報をつかみたいという思惑もあるのです。

では,日本サイドはこれにどう対応したでしょうか。当然の話として,北朝鮮に折れるつもりは全くありません。一方で,日本だって,「北朝鮮が本気で攻めてこない」ことくらいは十分承知しています。また,当然,ミサイル一発ごときに自衛隊の全精力をつぎ込む必要は全くありませんので,今回の対応も「完全に公開されている戦力」だけで表面的にはやっているわけです。
したがって,防衛省としては,「この程度の戦闘力では俺を倒せん」というベジータのような態度で臨んでいるのです。
また,国内の工作員対策も取っています。したがって,報道では必ずしも正しい情報を提供していないのです。当然,それは国民に対しても同じことになってしまいますが,まあ,それはご愛敬と思うべきでしょう。

しかし,防衛省の失敗,それは今回の誤報問題などにより「情報伝達網がめちゃくちゃだった」ということが暴露されてしまったことです。この点については,別途記事を書きますが,これにより,北朝鮮サイドとしては,「日本の情報収集能力は弱い。ならば,こっちの奥の手はつかんでいない。」と判断した可能性が高いです。これだけでも,北朝鮮として煽った価値があったといえます(そもそも,誤報の真の原因は報道どおりなのかも怪しいです。かなりの確率で,ここもだましあいをしていると思われます。)。
さらに,北朝鮮としての収穫は,「情報伝達経路がめちゃくちゃなので,国内工作なら簡単に日本を混乱に落とせる。」ということです。日本政府としては,この点は早急に対応策を講じなければいけません。いまどき,20世紀型の戦争を仕掛けてくる国なんてありません。今の時代,戦争は「ゲリラ・テロル型」がメインなのですから。

一方で,この騒動に乗じた日本の内政カードがあります。それは,この北朝鮮カードを使って,ウィークポイントの一つである「憲法9条」を変えたいと考えています。誤解のないようにいいますと,決して戦争をやりたいという意味ではなく,集団的自衛権を円滑に行使できるようにしたいのです。
憲法改正をするためには,国会で3分の2以上の賛成を得ることと,国民投票で過半数の賛成を得る必要があります。そうすると,基本的には「国民世論として基本的に賛成」という方向に持っていかなければなりません。
今回の一連の騒動は,外交的にはアメリカと中国の方向いていますが,内政的には「国民世論の醸成」に向いているのです。例えば,本来は非公開で配備するべきパック3の配備をあえて公開するなどは,まさに「不安感を煽る」ことと「やっぱり軍事力が必要なんだ」と思わせるのにもってこいなのです。

今回のミサイル騒動,国と国との間での駆け引き,つまり「だましあい」なのです。そして,今日の動きを踏まえると,残念ながら「まずは北朝鮮に10ポイント」となってしまったといえます。

明日以降も,化かし合いはしばらく続きます。アメリカや中国,韓国がどんなカードを切ってくるかもポイントとなります。ただ,文中にも書きましたが,「必ずしもすべての国が日本有利にカードを切ってくれるとは限らない」という点に注意する必要があります。日本のカードの切り方を間違えると「すべて敵」という理不尽なオチにもなりかねません。

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短観このやろー

2009年04月02日 02時11分56秒 | 経済全般
ビートたけしさんのモノマネをする芸人のネタが分からない方には「なんのこっちゃ?」みたいなタイトルになってしまいましたが,日銀短観が過去最悪のマイナス58ポイントまで落ち込み,企業の大半は不景気を実感しているということが伺えます。
とはいえ,一方で,3か月後には上昇するのではないかという楽観論もささやき始められています。

景況感、過去最悪のマイナス58 3月の日銀短観(朝日新聞) - goo ニュース

もっと落ち込むか,それとも楽観視できるか

不景気のことを今さら強調する必要はないとは思いますが,やはり数字で出てくると,少なからず衝撃を覚えるものです。
とはいえ,一部企業は「ここが底」と考えているようです。確かに,そう考えなければやってられないっていう精神論的なものも多いでしょう。しかし,精神論だけでは,当然景気は回復しないわけで,実際は「もっと不景気」っていうことになりかねません。

一方で,景気回復の可能性もないわけではありません。実際,景気回復のチャンスとして,次のことが考えられます。

1 円高の解消へ(年内には1ドル110円前後まで回復するかも?)
2 物価安へ(今日からいろんな価格が下がり始めたことから,消費が回復するかも?ただし,デフレスパイラルに注意!)
3 定額給付金で2兆円のキャッシュフローが発生(予想以上に貯蓄ではなく消費に使われているらしい?)
4 各種政策の効用(エコカー減税や住宅減税などで大きな買い物をしてくれるかも?)
5 総選挙(政権交代すればご祝儀相場が起こるかも?また,そもそも選挙で企業がなけなしの金を市場にばらまいてくれるかも?)
6 アメリカのビッグ3やAIG等への公的資金注入(これらの企業が再編なども含めて持ちこたえてくれるかも?)
7 若者に不景気感がない人が実は多数(実は数年前の好景気同様,「実感なき不景気」だったというオチなのかも?)
8 東京オリンピック決定やサッカーワールドカップが南アフリカから代替開催決定(いずれもかなり確率が低い話ですが,うまくいったら上げ潮になるかも?)

とまあ,こんなことを書いている自体,相当な楽観論状態ではありますが,「病は気から」というように,「景気は気から」という部分も一面ではありますので,多少はポジティブに考えることも大切かもしれません。
もちろん,冒頭にも書きましたが,「ただ考える」だけではだめですから,やはり「政治力」でフォローをしてもらいたいものです。
数ヶ月後に短観がプラスポイントになることを期待したいところですが・・。

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