あれは,あれで良いのかなPART2

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人工衛星打ち上げ失敗?だけど十分得をした北朝鮮

2009年04月06日 01時34分07秒 | 災害・危機管理
北朝鮮が,自称人工衛星を打ち上げました。そして,そのロケットは予定どおり日本上空を通過しましたが,第二ブースが予定危険区域よりはるか手前に落ちたようです。また,アメリカは,人工衛星軌道を確認できないとして,今回の打ち上げは失敗したと発表しました。
一方,日本国内では,迎撃命令がでず,また破片類等の落下も確認できないことから,ほとんど損害はなかったようです。

「軌道上に衛星なし」北朝鮮打ち上げは失敗と米軍司令部(読売新聞) - goo ニュース

三方一両得

今回の打ち上げですが,結局何が打ち上がったのか全く分かりませんでした。また,どうやら人工衛星が軌道に乗っていないとなると,打ち上げを失敗したのか,それともハナから人工衛星を積んでいなかったのか分かりません。
一方で,日本は,一見すると何もやっていないようにも見えますが,昨日も書きましたとおり「狐と狸の化かし合い」の途中ですから,当然手の内は全く北朝鮮にさらしませんでした。もちろん,報道もどこまで真実か分かりませんが,少なくとも「余計な情報は海外に流出させない」という姿勢を見事に貫き,結果的に日本の軍事力をさらすこともありませんでした。
むしろ,北朝鮮に対する威嚇の意味で,「ミサイル探査能力がピカイチである」ということだけは見せびらかすことにしたと思われます。

さて,この打ち上げ,本当に失敗だったのでしょうか。実は,考えようによっては,「予定どおりのオチ」という可能性も考えられます。北朝鮮を含め,主要各国では次のようなメリットがありました。

第1 北朝鮮
 1 国連制裁決議を受けなくてすむ
(中露が拒否権行使の可能性大)
 2 アメリカとの交渉カードが使えるようになる(後述のとおり,アメリカは北朝鮮の驚異を大幅に減らせたため)
 3 日本の情報収集能力を調査できた(昨日の記事のとおり)
 4 外交如何では,日本の経済制裁を世界的に非難できる方向に持っていける(日本の制裁の根拠がない,と強く言い張る。)
 5 金正日体制の維持ができた

第2 アメリカ
 1 北朝鮮のミサイルがアメリカ領土に届かないことが分かり,北朝鮮の脅威が軽減した。
 2 日本に対する日米安保に伴う追加予算措置などを求めやすくなった。
 3 引き続き八方美人になれる

第3 日本
 1 軍事力の手の内をほとんどさらさなくてすんだ
 2 なにしろ被害がなかった
 3 無事だったことから国内世論の盛り上げができた
(9条改正違憲も急増しつつある)
 4 ミサイル探知が瞬時にできるということを見せつけることができた。
 5 内閣支持率が上がった


この辺りがメリットです。
もちろん,デメリットもありますが,それは「北朝鮮はミサイルビジネスのチャンスを逃したこと」であり,日本の場合は「世界各国の同調が得られない」という点にあります。
しかし,メリットを考えた場合,今回の打ち上げは,「計画以上のいい結果」かまたは「そこまで計算して正確に打ち上げた」ともいえるでしょう。後者であるとしれば,北朝鮮は相当計算高いといえますが,前者であるとすれば,「そうとうツキがある国」であるといえるでしょう。

ただ,どんな状況であれ,日本政府は厳重抗議を申し入れるべきです。フォローしてくれる国はないかもしれませんが,「国家の威信」にかけて強く抗議をして「へたれの国ではない」ことはアピールするべきでしょう。もちろん,経済制裁を行うなどして「強い国」は示すべきです。

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