あれは,あれで良いのかなPART2

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官僚もついに自民党を見放したかも

2008年10月02日 23時42分10秒 | 政治・選挙
一連の事故米問題に関し,農水省は,野党議員から資料提供があった場合には事前に自民党国対に伺いを立ててから回答する旨の内規の存在を明らかにしました。その後,同様の内規が全省庁にあったことが判明しました。

「野党へ資料、自民の許可を」 事故米で農水省が文書(朝日新聞) - goo ニュース

なぜ,この文書が流出した?

このニュースを受けて,「自民党ってやっぱり独裁政権なんだ」などとの批判も出ていますが,逆に言うと,国会でサプライズをやると自民党から逆襲を受けてしまうため,各省庁ではある程度防衛活動が必要であるため,このような内規が存在したものと思われます。
それよりなにより,この問題を受けて一番気になったのは,「なぜ今,この時期に,この文書がでたのか」という点です。
そもそも,これは完全に内規ですから,通常の文書公開をしても出てこない文書類です。したがって,記者サイドで文書公開した結果のスクープとは思えません。
とすると,これは,役所関係者から流出した文書の可能性が高いです。
しかも,これは国会対策文書ですから,役所の中でも下っ端職員は持っていません。っていうことは,「それなりの地位の職員」から流出した可能性が高いです。
ただ,流出というと聞こえが悪いですが,今回の流出は,決して「これ売って自分の金にしよう」というものではありません。ある程度計算ずくで流出させたと思われます。なぜなら,農水省の直後,すぐに全省庁から「あるよー」って似たような内規が出始めたからです。
ってことは,やはり「各省庁計算ずくで提出」したと言えるでしょう。
さらにさらに,もっというと,そもそも国会からみ,特に自民党絡みの内規って,今回のように外に出てはまずいので,文書化しません。自民党サイドも,文書化して申し合わせにするようなことは絶対に嫌うでしょう。
ところが,今回は全部文書化して出てきています。っていうことは,「公開前提にあえて文書化した」と推測されます。
以上を踏まえると,一つの仮説があげられます。それは,「自民党に見切りを付けて,やばいことはすべて自民党のせいにしよう」という魂胆です。
すなわち,例えば事故米の問題についても,「実は農水省としては,もっと国会に出したい資料があって,当然国民に報告したかったのですが,いかんせん,自民党がNGっていうからつい・・。」と悪いことを自民党に押しつけてしまうのです。
こんな押しつけをするってことは,もはや自民党いらずモードだ,と言えるでしょう。

自民党が良い悪いという議論もありますが,「なぜこの話が出たのか」ということを考えてみると,やはり官僚側の画策なのです。
政権が変わったとしても,「官僚第一主義」はなかなか変わらないでしょうね。

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