6月に松岡大臣の後任として就任した松岡農水大臣ですが,実家を後援会事務所にするなど,実体のない経費報告をしているのではないかとの疑惑が出ています。大臣本人は,実家も事務所であると主張し,かつ法律に則って正しく報告しており問題はないと主張しています。
赤城農相、実家に後援会事務所 3年で経費1200万円(朝日新聞) - goo ニュース
李下に冠正さず
まず不思議な話ですが,この問題,なぜ今急に大きくなったのでしょうか。実は,この問題は就任直後に既に一部マスコミが報じていたのですが,残念ながら年金問題や強行採決等の陰に隠れてしまい,事実上握りつぶされてしまいました。せっかく報じていたマスコミはさぞ無念だったと思います。
一方で,その時は見向きもしなかった他のマスコミが今一斉に赤城大臣バッシングをはじめました。なぜこのタイミングなのでしょうか。選挙直前であり,暗に「自民党バッシング」となることは承知の上でのことですが,マスコミの本音が見えません。国会の閉幕を待っていたという気もしますが,国会閉会か否かは国民世論にはあまり大きな話ではなく,むしろならば6月の時点で野党議員がもっと騒ぐべきだったはずです。
もちろん,「参議院選挙の重要な争点である政治とカネの問題なので,国民世論を形成したい」という理由があるから,と善解したいとは思います。
さて,その上でこの問題ですが,真実は分かりません。ただ,いえること,それは「自分の事務所の経費もろくに把握できない人間に,国の台所たる財政再建などできるはずがない」ということです。自分の事務所の経費を十分に削減できる政治家になって,はじめて「国の財政削減」ができるというものです。
もっと言えば,舛添要一氏は,以前とあるバラエティ番組で「公費だけでは事務所経費が足らない。もっともらってもいい。」と主張していましたが,官僚がこの理論で予算をたくさんもらっていたから今財政破綻になっているわけです。自分の事務所経費が足らないのであれば,まず足らないなりの努力をすることが大切だといえます。事実,この経費でやりくりしている政治家も大勢いるのです。
話が少しそれましたが,とにかく自分の懐を管理できない人は,政治家失格であると言っても過言ではありません。
赤城大臣の問題については,法律上問題ないにしても,「自分は明朗会計で事務所経費もきっちりやっています。今は,こんな経費も削減して事務所のスリム化を図っています。」くらい普通に説明すれば何の問題もないはずなのです。それができないということは,どこかにやましい点があると思われても仕方ありません。
いずれにせよ,この一連の問題,すべてがうやむやのまま終わっています。これを許すかどうかは国民が判断することです。次の選挙の争点にしてこの問題もよく考えて投票しましょう。
今度の参院選は,本当に有権者の意識が問われる重要な選挙になるでしょう。
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一方で,その時は見向きもしなかった他のマスコミが今一斉に赤城大臣バッシングをはじめました。なぜこのタイミングなのでしょうか。選挙直前であり,暗に「自民党バッシング」となることは承知の上でのことですが,マスコミの本音が見えません。国会の閉幕を待っていたという気もしますが,国会閉会か否かは国民世論にはあまり大きな話ではなく,むしろならば6月の時点で野党議員がもっと騒ぐべきだったはずです。
もちろん,「参議院選挙の重要な争点である政治とカネの問題なので,国民世論を形成したい」という理由があるから,と善解したいとは思います。
さて,その上でこの問題ですが,真実は分かりません。ただ,いえること,それは「自分の事務所の経費もろくに把握できない人間に,国の台所たる財政再建などできるはずがない」ということです。自分の事務所の経費を十分に削減できる政治家になって,はじめて「国の財政削減」ができるというものです。
もっと言えば,舛添要一氏は,以前とあるバラエティ番組で「公費だけでは事務所経費が足らない。もっともらってもいい。」と主張していましたが,官僚がこの理論で予算をたくさんもらっていたから今財政破綻になっているわけです。自分の事務所経費が足らないのであれば,まず足らないなりの努力をすることが大切だといえます。事実,この経費でやりくりしている政治家も大勢いるのです。
話が少しそれましたが,とにかく自分の懐を管理できない人は,政治家失格であると言っても過言ではありません。
赤城大臣の問題については,法律上問題ないにしても,「自分は明朗会計で事務所経費もきっちりやっています。今は,こんな経費も削減して事務所のスリム化を図っています。」くらい普通に説明すれば何の問題もないはずなのです。それができないということは,どこかにやましい点があると思われても仕方ありません。
いずれにせよ,この一連の問題,すべてがうやむやのまま終わっています。これを許すかどうかは国民が判断することです。次の選挙の争点にしてこの問題もよく考えて投票しましょう。
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