あれは,あれで良いのかなPART2

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期日前投票に行きましたが,分かりにくい選挙制度

2007年07月28日 23時09分07秒 | 政治・選挙
いよいよ明日が参院選です。
それに先立ち,早速期日前投票に行ってきました。結構多くの方が来ており,やはり関心の高さが伺えます。

期日前投票882万人=過去最高、確実に【07参院選】 (時事通信) - goo ニュース

でも投票方法がよく分からないみたい

非拘束式名簿方式の比例代表って今回で3回目ですが,いまだに投票方法がよく分からない人が結構多いみたいです。現に,妻からも,「比例区の方が名前が多すぎて何がなんだか分からなくなった」といわれ,その挙句に「誰も投票の書き方教えてくれない」という始末。いまさらながらびっくりしました。

念のためのおさらいですが,今回の選挙では,「選挙区」と「比例区」があります。
「選挙区」は,各都道府県代表を選ぶようなものですから,投票用紙には「候補者氏名」を書きます。
「比例区」は,昔の全国区と比例区を足したようなものです。したがって,投票用紙には,「政党名」または「比例区の候補者名」のどちらかを書きます。
そして,「選挙区」は単純に得票数の多い人が当選しますが,「比例区」はかなり複雑です。基本的には「個人名の得票数」の多い人が当選しますが,一方で「政党全体での得票数」で政党別の議席数を割り当てます。したがって,「自分はA政党のBさんに議員になってほしいが,A政党は大嫌い」と思っていても,Bさんに投票した以上,同時にA政党にも投票したことになってしまうのです。また,ある候補者が大量に票を集めれば,同じ政党の候補者はおこぼれに預かれます。したがって,所属政党如何の総得票数によっては,個人で得た得票数が多かった候補者よりも少ない得票数の人が当選してしまう
だから,各政党とも「客寄せパンダ」候補が必要だったわけです。

しかし,この方式は本当に分かりにくい。期日前投票の会場の出入り口付近でも,結構多くの人が「どっちがどっちだっけ」など確認している人がいたくらいです。しかも,前回の選挙では,ある党の候補者がこの制度を十分理解しておらず,自分の名前が名簿の下のほうにあったことで「これじゃ当選できない」とキレた人がいたということで,候補者自身もあまりよく理解していなかったという笑うに笑えない状態だったようです。
組織選挙中心の政党では,事前に支援者に対し,「選挙区はA,比例区はB」と書くようなマニュアルを配布して対応したところもあるようです。また,遊説中の比例区候補者が「比例区ではCと書いてね」と言っても,「どっちがどっちかよく分からないから,選挙区と比例区両方にCって書くよ」といわれて苦笑いするという状況もあるようです。

選挙制度に完璧なものはありませんが,やはり基本は「分かりやすさ」を求めるべきでしょう。これが投票率向上のひとつの鍵になるのではないでしょうか。

ただ,今はそんなことを言っている場合ではありません。明日の選挙では,必ず自分の思いを一票に投じましょう。比例区と選挙区とで整合性がなくてもかまいません。自分の思いを託せる人ならよいのです。

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