今回からは,いわゆる影の市長が2人以上いる地域や,影の市長に対抗して立候補しようとする候補者及びその支援団体との戦い方について説明します。
当然ながら,大原則は「選挙運動や事実上の事前運動を通じて政策をぶつけ合う」というものですが,裏マニュアル候補者には,そもそも政策をぶつけ合うような能力がない場合が多く,真っ向勝負すると撃沈してしまう可能性が高いです。よって,別の手法により候補者をつぶしておく必要があるのです。
そこで,これからしばらくは,「候補者つぶし」について説明していきます。今回は,対立候補者にも影の市長や大物が背後に付いており,いわゆる「代理戦争」状態になっている候補者どおしの対決方法がメインとなります。
1 前提条件
対立候補者も,同じような裏マニュアルで背後に大きな組織を付けている場合があります。
また,見える部分の話では,政治家の派閥争いというものもあります。例えば,候補者Aは地元の衆議院議員(選挙区)が背後に,候補者Bは地元の衆議院議員(比例区)が背後に,などというものです。そして,この衆議院議員間に遺恨がある場合は,「町あげての大戦争」となってしまうのです。
影の市長が複数いる場合は,これが表に見えないものの,裏社会で「大戦争」が勃発しているため,基本的な構造は同じです。
そして,それらが背後にいる各候補者は,例えば衆議院議員選挙の前哨戦として,いわば「代理戦争」として総力戦で戦わざるを得なくなります。
また,代理戦争もそれなりの選挙(例えば市長選や県議選など)の場合,さらにその配下にいる者(例えば市議選など)による「代理戦争の代理戦争」を行う場合もあります。
2 前哨戦は消耗戦なり
ここで,大物政治家にしろ,影の市長にしろ,目的は「自分が勝つ」ことしかありません。つまり,代理戦争の候補者に望むこと,それは「勝つこと」よりも「相手を消耗させること」なのです。
具体的にいえば,「相手に無駄な実弾を使わせてしまう」ということです。
当然ながら,同じカウンターパンチもやってきます。従って,「自分が使わず相手に使わせる」方法を考えるのです。
3 とはいえまずは「実弾集め」
まずは実弾ありきです。これは,大物政治家後援会や影の市長が総力戦でかぎ集めます。
とはいえ,集め方は簡単で,「両陣営に払わせる」ということなのです。すなわち,スポンサー企業が選挙に負けて回収困難とならないように保険をかけるようにし向ければよいのです。
もちろん,50:50で払うわけではないので,この配分を自分達に有利になるように説得するのがキモです。
4 まずは実弾をまく
集めた実弾はまきます。この場合,金額よりも「早く,幅広くまく」というのが鉄則です。人間,最初に実弾もらった方に対して恩義を感じやすくなるからです。
5 まいた実弾を回収する
実は,ここからは裏の裏技になります。
実弾をまくだけでは,当然消耗して終わってしまいます。そこで,究極の手法として,「まいた実弾をそっくり回収する」というものがあります。
簡単にいってしまえば,「まいた相手にお金を使わせる」のです。
初心者向けは,「親分への政治献金をしてね」ということで,大物政治家後援会に献金をさせる方法になります。これにより,事実上そっくりそのままお金が戻ってきます。
上級者向きは,「後援会主催旅行」や「後援会パーティー」などでぼったくり金額に設定して回収します。中には,「キャバクラ三昧」や「ギャンブル三昧」に持っていき,そこから回収するという大技もあります。
いずれにしても,裏選挙運動としても「金は天下の回り者」なのです。
6 相手陣営にスパイを送る
さて,次に必要なのが「情報戦略」です。
一番単純なのは,「相手後援会にスパイを送る」というものです。すなわち,後援会幹部として相手陣営に潜入し,そこで懐具合と押さえた組織をチェックします。もちろん,スキャンダル情報などが入ればものすごくおいしいことになります。
では,スパイは誰がやるか。当然,普通に行くと「どっちの派閥の人か」というのがすぐに分かってしまいます。
そこで使うのが,「支援組織内にいる日の目を見ない人」を選びます。言うなれば,「組織の窓際族」です。
この方は,組織に対しあまりよい印象を抱いていないことが多いため,ちょっといい報酬をちらつかせれば,比較的簡単に動きます。一方,相手方陣営からすれば,自分の組織の人間が手伝いに来ている,という認識しかありませんから,比較的容易に受け入れられます。
なお,当然のことながら,逆に相手からもスパイは送られてきます。
したがって,裏組織を仕切る「第二後援会」には,例え自分の組織の人間であったとしても,おいそれとは中身を見せないという防衛策を講じます。
7 背後者のための公約を用意する
前哨戦は,単なる消耗戦だけではありません。本戦に向けての宣伝活動も兼ねています。
従って,選挙公約は基本的には「背後者と似ている」こと,これが大前提となります。もちろん,前述の裏公約と一致する必要があります。
例えば,影の市長が福祉関係の仕事から利益を得ている場合,大物政治家の公約は「福祉政策として,補助金交付対象者を増やす」などとし,前哨戦候補者は「福祉向上のため,福祉施設を建設する」とします。
一件綺麗に見えますが,これにより,影の市長はもちろんのこと,関連福祉団体や医療法人,さらには土木業者まで儲かるという「あの構造」が完成するのです(だから,裏公約が重要なのです。)。
その上で,ビラを大物政治家の後援会でも配布します。つまり,「前哨戦のビラを本戦のサブリミナルとして使う」という効果があるのです。
当然,選挙活動自体がすべてサブリミナルとなるのです。
以上が前哨戦のやり方です。ただし,実際はもっといやらしい駆け引きがあるみたいですが,残念ながらそこまでは調査できませんでした。
次回からは,数回に分けて「正しい候補者のつぶし方」について説明します。
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当然ながら,大原則は「選挙運動や事実上の事前運動を通じて政策をぶつけ合う」というものですが,裏マニュアル候補者には,そもそも政策をぶつけ合うような能力がない場合が多く,真っ向勝負すると撃沈してしまう可能性が高いです。よって,別の手法により候補者をつぶしておく必要があるのです。
そこで,これからしばらくは,「候補者つぶし」について説明していきます。今回は,対立候補者にも影の市長や大物が背後に付いており,いわゆる「代理戦争」状態になっている候補者どおしの対決方法がメインとなります。
1 前提条件
対立候補者も,同じような裏マニュアルで背後に大きな組織を付けている場合があります。
また,見える部分の話では,政治家の派閥争いというものもあります。例えば,候補者Aは地元の衆議院議員(選挙区)が背後に,候補者Bは地元の衆議院議員(比例区)が背後に,などというものです。そして,この衆議院議員間に遺恨がある場合は,「町あげての大戦争」となってしまうのです。
影の市長が複数いる場合は,これが表に見えないものの,裏社会で「大戦争」が勃発しているため,基本的な構造は同じです。
そして,それらが背後にいる各候補者は,例えば衆議院議員選挙の前哨戦として,いわば「代理戦争」として総力戦で戦わざるを得なくなります。
また,代理戦争もそれなりの選挙(例えば市長選や県議選など)の場合,さらにその配下にいる者(例えば市議選など)による「代理戦争の代理戦争」を行う場合もあります。
2 前哨戦は消耗戦なり
ここで,大物政治家にしろ,影の市長にしろ,目的は「自分が勝つ」ことしかありません。つまり,代理戦争の候補者に望むこと,それは「勝つこと」よりも「相手を消耗させること」なのです。
具体的にいえば,「相手に無駄な実弾を使わせてしまう」ということです。
当然ながら,同じカウンターパンチもやってきます。従って,「自分が使わず相手に使わせる」方法を考えるのです。
3 とはいえまずは「実弾集め」
まずは実弾ありきです。これは,大物政治家後援会や影の市長が総力戦でかぎ集めます。
とはいえ,集め方は簡単で,「両陣営に払わせる」ということなのです。すなわち,スポンサー企業が選挙に負けて回収困難とならないように保険をかけるようにし向ければよいのです。
もちろん,50:50で払うわけではないので,この配分を自分達に有利になるように説得するのがキモです。
4 まずは実弾をまく
集めた実弾はまきます。この場合,金額よりも「早く,幅広くまく」というのが鉄則です。人間,最初に実弾もらった方に対して恩義を感じやすくなるからです。
5 まいた実弾を回収する
実は,ここからは裏の裏技になります。
実弾をまくだけでは,当然消耗して終わってしまいます。そこで,究極の手法として,「まいた実弾をそっくり回収する」というものがあります。
簡単にいってしまえば,「まいた相手にお金を使わせる」のです。
初心者向けは,「親分への政治献金をしてね」ということで,大物政治家後援会に献金をさせる方法になります。これにより,事実上そっくりそのままお金が戻ってきます。
上級者向きは,「後援会主催旅行」や「後援会パーティー」などでぼったくり金額に設定して回収します。中には,「キャバクラ三昧」や「ギャンブル三昧」に持っていき,そこから回収するという大技もあります。
いずれにしても,裏選挙運動としても「金は天下の回り者」なのです。
6 相手陣営にスパイを送る
さて,次に必要なのが「情報戦略」です。
一番単純なのは,「相手後援会にスパイを送る」というものです。すなわち,後援会幹部として相手陣営に潜入し,そこで懐具合と押さえた組織をチェックします。もちろん,スキャンダル情報などが入ればものすごくおいしいことになります。
では,スパイは誰がやるか。当然,普通に行くと「どっちの派閥の人か」というのがすぐに分かってしまいます。
そこで使うのが,「支援組織内にいる日の目を見ない人」を選びます。言うなれば,「組織の窓際族」です。
この方は,組織に対しあまりよい印象を抱いていないことが多いため,ちょっといい報酬をちらつかせれば,比較的簡単に動きます。一方,相手方陣営からすれば,自分の組織の人間が手伝いに来ている,という認識しかありませんから,比較的容易に受け入れられます。
なお,当然のことながら,逆に相手からもスパイは送られてきます。
したがって,裏組織を仕切る「第二後援会」には,例え自分の組織の人間であったとしても,おいそれとは中身を見せないという防衛策を講じます。
7 背後者のための公約を用意する
前哨戦は,単なる消耗戦だけではありません。本戦に向けての宣伝活動も兼ねています。
従って,選挙公約は基本的には「背後者と似ている」こと,これが大前提となります。もちろん,前述の裏公約と一致する必要があります。
例えば,影の市長が福祉関係の仕事から利益を得ている場合,大物政治家の公約は「福祉政策として,補助金交付対象者を増やす」などとし,前哨戦候補者は「福祉向上のため,福祉施設を建設する」とします。
一件綺麗に見えますが,これにより,影の市長はもちろんのこと,関連福祉団体や医療法人,さらには土木業者まで儲かるという「あの構造」が完成するのです(だから,裏公約が重要なのです。)。
その上で,ビラを大物政治家の後援会でも配布します。つまり,「前哨戦のビラを本戦のサブリミナルとして使う」という効果があるのです。
当然,選挙活動自体がすべてサブリミナルとなるのです。
以上が前哨戦のやり方です。ただし,実際はもっといやらしい駆け引きがあるみたいですが,残念ながらそこまでは調査できませんでした。
次回からは,数回に分けて「正しい候補者のつぶし方」について説明します。
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