あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

もはや修復不可能姉妹?

2007年02月16日 02時07分57秒 | テレビ・メディア
あの叶姉妹の二女が,長女恭子さんが貸していたダイヤなど総額5億円相当の装飾品をもったまま行方不明となったようです。

叶姉妹・二女が装飾品5億円持ち逃げ(スポーツニッポン) - goo ニュース

そんなに持っていたんだ

あるところにはあるんだなあ,と余計な関心はともかく,報道によると,恭子さんは警察に相談はしているものの,失踪者探しとしての相談のようで,これ自体を刑事告発するための相談ではないようです。

ところで,この二女,仮に本当に持ち逃げする目的で失踪したとしたらどのような罪になるでしょうか。
可能性は2つあります。
1つ目は,長女という立場で二女にダイヤを貸した場合,2つ目は二女がマネージャーをやっていたという点を踏まえて長女が仕事で使うから持っているようにといって渡した場合です。
1つ目の場合は,二女は長女所有のダイヤを持っている立場でありながらこれを自分の物にしてしまったため,「単純横領罪」(5年以下の懲役)が成立します。
ただし,同居はしていないものの姉妹であるため,「親族相盗例」が適用され,長女の告訴がなければ処罰できません。
2つ目の場合は,二女は業務として保管していた物を自分の物にしてしまったため,「業務上横領罪」(10年以下の懲役)が成立します。ただし,こちらも親族相盗例が適用されますから,告訴なければ処罰できません。
簡単に言えば,「恭子さんが個人的に貸したのか,それとも仕事で使うために貸したのか」によって,最大懲役10年となるか5年となるか決まるのです。
ちなみに,このダイヤなどが「実が恭子さんも他人から借りていた物」であったとした場合,親族相盗例は適用されませんから,告訴なくても処罰できることになります。

いずれにしても,今回の件では,正式な告訴はしていないようなので,警察も本格的な捜査はできないでしょう。
はたして,叶姉妹,この問題をどのように解決するのでしょうか。多くのメンズがこき使われるような気がしてなりません。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

TB先一覧
http://sinnpuru.livedoor.biz/archives/52350488.html
http://ishibashitataku.seesaa.net/article/33782069.html
http://ayaka2525.blog92.fc2.com/blog-entry-25.html
http://kanousisters.269g.net/
http://tetsu007.blog54.fc2.com/blog-entry-1407.html

選挙裏マニュアルその1(正しい組織の作り方と組織固めのやり方)

2007年02月15日 01時06分52秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
さて,今回は「組織の作り方と組織固め」のやり方について説明します。

1 セオリー(表ルート)
  選挙では,「地盤,鞄,看板」の3バンが必要です。地盤が地域や組織,鞄は資金,看板は知名度のことを言います。そして,その3バンを有効に活用するためには,後援会という組織が必須となります。
  そこで,まずは自分の後援会(確認団体)を作り,そこが政治資金の出入口及び事前運動用ビラの名義人となります。
  これは,誰でもやる普通の手法です。
  そして,政策を訴えることで,自分に賛同する組織,団体,個人などが後援会に加入してもらいます。
  選挙戦は,後援会の方々の応援で選挙運動を行います。
  以上が,綺麗なやり方,理想的なスタイルとなります。

2 裏組織固めの準備
  さて,いよいよ闇の世界に突入します。
  選挙とは,「組織を押さえたものの勝ち」という大原則があります。しかも,闇雲に押さえても意味がないわけで,「票田」を押さえる必要があります。
  ここでいう票田とは,俗に言う「士農工商」団体です。すなわち,士=議員(議員OBや政党),農=農協,工=建設土木業者,商=商工会です。これをすべて押さえたら,ふたを開ける前から選挙は勝ちです。
  とはいえ,相手も海千山千の方々ばかり,真っ向から「こんにちは」といっても,まともに相手にしてくれません。
  では,どうすればよいでしょうか?これは,大リーグ同様「仲介人」にお願いするわけです。この仲介人が選挙全体のキーマンとなります。

3 影の市長にご挨拶
  この仲介人は,表の顔は様々です。農家,商人,会社社長,医師,主婦etc。ただ,一つだけ共通性があるのは,「表の商売はぱーっとしない割には,いい暮らしをしている」という点です。
  そして,この仲介人は,士農工商に対して太いパイプを持っています。したがって,町全体を完全に掌握しているのです。いわば,「影の市長」という立場にあります。
  したがって,井の一番に「影の市長」にご挨拶をして,パイプ役となって頂く必要があります。
  当然,空手ぶらでいったら,表の顔しか見せません。「黄金色のお菓子」が必須となります。

4 影の市長,ついに動く
  影の市長を何度か接待すると,やがて大魔神のごとく裏の顔を開けてきます。そして,影の市長は,このような指示をします。
  「軍資金と自力で集められるスポンサーはどの程度あるか。」と。
  まずは候補者の資金力に注目します。そして,ある程度の資金力とバックボーンがいることを確認した時点で,いよいよ動き出すのです。
  つまり,「無一文の候補者」や「バックボーンの弱い候補者」には,裏の顔を開くことなく,仏顔のまま終わってしまいます。つまり,パイプは閉じたままです。

5 影の市長の指示通り動く
  影の市長が,「この候補者金になる」と判断した場合,いよいよ本格稼働します。
  まずは,「選挙公約の確定」です。あれ,まじめだねえ,なんて言わないでください。ここでいう公約とは,「特定企業や個人が儲かるための公約」に過ぎません。町や国のため,という発想は全くないのです。いわゆる選挙時の公約は,この裏公約をオブラートに包むために,とりあえずそれっぽいことを肉付けしたものに過ぎません(これはもう少し後の話。)。
  そして,候補者は,影の市長の意のままに選挙活動を開始するのです。いわば,「影の市長のわら人形」となります。

6 わら人形候補者と士農工商のご対面
  ついに,影の市長の口利きにより,候補者が士農工商とご対面します。もちろん,表で堂々とやる馬鹿はいません。あちらも,「裏選挙対策役員」がお出ましとなります。
  そこで,裏公約の披露,当選時の見返り,落選時の腹の切り方まで細かく打ち合わせをします(っていうより,正しくは影の市長の言うとおり,という表現が正確です。)。
  士農工商団体は,基本的には「見返り」に注目し,費用対効果を計算して選挙応援するかどうか決めます。
  まあ,通常は,影の市長が持ってくる話はおいしい場合がほとんどなので,そこで,わら人形候補者を支持することを決めるのです。

7 後援会結成(ノーマル後援会)
  影の市長が,後援会長や会計責任者を選び,後援会を結成します。ここでいう後援会は,候補者の名前がある普通のもの,すなわち「田中太郎後援会」などのものです。
  当然ながら,影の市長は役員には一切顔を連ねません。むしろ,後援会長や会計責任者が影の市長の手足となって動きます。
  この時点で,候補者は完全に影の市長の支配下におかれることになるのです。

8 スポンサー用後援会結成
  影の市長や士農工商団体と利権が強いスポンサーを集めるため,またその資金をかなり自由に使うため,さらには選挙活動をやりやすくするため,さらに別名義の後援会を結成します。
  多くは,候補者と結びつかないような抽象的な名前,例えば「明日の町を考える会」などというように,タイトルだけでは誰の後援会かさっぱり分からないような名称にしておきます。
  そして,スポンサー企業は,こちらの後援会に献金を送ることになります。この後援会が実働部隊となり,今後様々な工作活動を実施していくことになります。
  これにより,一気に資金が集まることになります(ただし,その分の見返りが多くなり,候補者は当選してもがんじがらめになる,というあの構造になってしまうわけです。)。

9 最近の傾向
  以上は,昭和の頃の話です。
  平成にはいると,若干事情が変わってきました。それは,「影の市長が複数いる」という町が増えてきたことです。
  とすると,影の市長どおしで権力抗争が始まり,当然士農工商団体も影の市長の派閥を持つことになります。
  したがって,「よりおいしい話」を持ってくる影の市長に士農工商団体が付く,という構造になっています。

10 名誉のための補足
  士農工商団体の名誉のために補足します。
  これは,選挙裏マニュアルなので,裏マニュアルを使っていない地域の士農工商団体は健全そのものです。また,裏マニュアルを使っている地域であったとしても,すべての士農工商団体がこのような動きをしているわけではありません。さらに,実際に利権があるのは,団体の中の一部の理事のみで,団体職員の多くは,何の利権もありませんし,そもそも,こんな裏話があることすら知らないはずです。

以上が裏社会における組織の作り方と組織固めのやり方です。
次回は,禁断の「正しい買収方法」について説明します。

インデックスに戻る
その2へ進む

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

選挙裏マニュアル(序章)

2007年02月15日 00時49分10秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
まもなく統一地方選挙が始まります。また,今年は参院選挙が予定されているなど,さまざまな選挙が予定されています。
そして,従来から「選挙に行こう」運動を推進しているところですが,今回,あえてこれまでの調査結果を踏まえて「裏選挙マニュアル」を公開したいと思います。
これは,候補者がまじめに政策を訴えるという選挙手法ではなく,組織固めの手法や買収方法,さらには対立候補のつぶし方などいわゆる「有権者に見せないやり方」による選挙手法をまとめたものです。そして,現にこの手法を用いて選挙を行っている候補者がまだまだかなりいます。
また,この裏マニュアルは国会議員選挙から村会議員選挙まですべての選挙で使用可能なものとなっています。
もちろん,裏マニュアルなので,調査不十分なところはかなりありますし,中には過去の遺物となっているものがあるかもしれません(裏世界の人から見ると,鼻で笑ってしまうような内容も多いでしょう。)。
ただ,このような「裏マニュアル」を理解してもらうことで,「選挙不信」になるのではなく,逆に「自分たちが投票しようとしている候補者は正々堂々と勝負しているのか,それとも裏マニュアルに基づいて姑息な手段で勝負しているのか」を理解し,それによって正しい判断で投票することで政界から姑息な人間を一人でも多く排除できれば,多少なりとも政界の闇が減るのではないかと思い,今回中途半端を承知でまとめてみました。
以下,何回かに分けて記事にしていきますが,リクエストや誤りなどがありましたらコメントいただければと思います。

以下,次の予定で掲載したいと思います。

1 正しい組織の作り方と組織固めのやり方
2 正しい買収のやり方
3 正しい前哨戦のやり方
4 正しい対立候補者のつぶし方その1(候補者おろし)
5 正しい対立候補者のつぶし方その2(怪文書の使い方)
6 正しい対立候補者のつぶし方その3(候補者乱立大作戦)
7 正しい対立候補者のつぶし方その4(公約勝負回避)
8 正しい選挙期間中の運動方法
9 裏マニュアル利用候補者の見抜き方


よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

TB先一覧
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50349056.html
http://d.hatena.ne.jp/takaokun/20070316/p2

校則には拘束される

2007年02月15日 00時39分03秒 | 裁判・犯罪
とあるグラビアアイドルが,学校で「芸能活動禁止」の校則に違反して写真集を出したことから退学処分となったことに対し,「退学は無効である」旨の裁判を提起したそうです。

「写真集発行で退学は不当」女性アイドルが高校を提訴(読売新聞) - goo ニュース

これはかなりアイドル側に分が悪いのでは?

もちろん,この報道だけでは詳細は分かりませんので,確実なことは言えません。
ただ,報道を前提にすると,この高校では,芸能活動を禁止しており,しかもそのことは入学時に生徒や保護者に徹底していた,それにも関わらずこのアイドルが写真集を出版したために,学校側は謹慎処分とし,その後退学処分となったというものです。
もちろん,このアイドルは,今でも現役のグラビアアイドルであることからすると,芸能活動を行ったこと自体には争いはないと思われます。
とすると,この裁判の争点は,「芸能活動をすると退学になるという校則の有効性」,「この校則の公知性」と「退学処分の妥当性」の3点に集約されるのではと考えます。

まず,1つ目の「校則の有効性」については,私立高校の場合,私学の独自性や教育方針の多様性が認められることから,公立以上に幅広い裁量権が認められます。とすると,芸能活動禁止」という方針自体はおそらく問題ないと認定されるでしょう。
また,私学としての品格を保つこと,他の生徒への教育効果の影響を配慮すると,退学という処分まで定めることは,妥当な範囲内であると認定されやすいでしょう。
次に,校則の公知性については,学校の主張が正しければ,入学式で告知している以上十分であるといえます。仮に,実は入学式でいってなかったとしても,例えば生徒手帳に記載されているなど「何らかの形で明確化」されている事情が認められれば,校則の公知性も認められる可能性が高いです。
この理論は,例えば泥棒が「自分は六法読んだことないから,窃盗が犯罪とは知らなかった」と主張しても,裁判では有罪になることと同じです。
さて,3番目の「処分の妥当性」ですが,校則で退学を定めているからといって,この事例でも果たして退学が妥当か,という点が問題となります。例えば,「退学以外にも回避できる処分方法」があったとすれば,退学まではやりすぎである,という認定もあり得ます。
今回の場合,情報がありませんので,この点については何とも言えませんが,脇役で3秒くらいテレビに出たという事例であれば「誰も気が付いてないよ」ということになり,退学までしなくても良いのでは,という判断ができるでしょうが,写真集となると,例え芸名で出ていたとしても,見る人が見たら「その学校の生徒」とすぐに分かってしまうこと,発行した以上,それを統べてなかったことにするのは事実上不可能であること,写真集が発行されるということは,かなり芸能活動に専念していた可能性が高いこと等からすると,「退学処分もやむなし」という判断になりやすいのではないでしょうか。

つまり,この訴訟は,「アイドル側,かなり不利」と私は読みます。
もちろん,アイドル側弁護士が,どのような訴状を書いたのか,またどのような戦い方をしていくのか,証拠は何かなどなどいろんなことが想定されるため,蓋を開けるまでは分かりません。今後の訴訟の行方を注目していきましょう。

ただ,一つだけ言えること,それは「学校でダメって言ってることは,やっぱりやったらだめ」ということです。学校では,勉強に部活に精を出しましょう。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

TB先一覧
http://taikee.blog65.fc2.com/blog-entry-312.html
http://geinounow.seesaa.net/article/33697753.html
http://paradise7.seesaa.net/article/33704499.html
http://honmakaina.seesaa.net/article/33700675.html
http://ameblo.jp/kakomonogatari/entry-10025743319.html
http://blog.livedoor.jp/dragons_victory/archives/50710565.html
http://blog.goo.ne.jp/menthol7171/e/19da1a395871b76afb9029d5346ee3bb
http://blog.kansai.com/bbrsun/1078
http://blog.goo.ne.jp/menthol7171/e/19da1a395871b76afb9029d5346ee3bb
http://overage.moe-nifty.com/yui/2007/02/post_79d2.html

殉職警官は意外と多い

2007年02月14日 01時23分48秒 | 裁判・犯罪
踏切内に入った女性を助けようとして電車にはねられてしまった板橋署の宮本巡査部長が,治療の甲斐なくなくなってしまいました。同日付で宮本警部に昇進しました。また,同僚警官や近所の方からも,彼の死を惜しむ声が相次ぎました。

記帳や献花、途切れず 宮本巡査部長の交番や署(共同通信) - goo ニュース

非常に残念な結果です。ご冥福をお祈りします。

最近では,警察官の不祥事報道が多い中,宮本警部はまさに「わが命をかけて市民を守る」という姿勢を貫きました。まさに,警察官の鏡といえるでしょう。
その姿勢は,お見舞いに訪れる住民の反応を見れば分かります。いかに,日々「警察官」として,住民の安全と安心のために活動していたのか,手に取るようにわかります。単なる「サラリーマン警官」では,あそこまで住民の方はお見舞いに来なかったことでしょう。
そういう意味でも,本当に今回の殉職,残念でなりません。
どうか,他の警察官の皆様も,この宮本警部を見習って,「住民の安心,安全を第一に考える」立派な警察官になってほしいと思います(もちろん,多くの警察官がそうであるとは思いますが。)。

ところで,安倍首相まで弔問に訪れました。そして,この宮本警部に対し,何らかの表彰を検討しているとのことです。
しかし,実は,全国の警察官は,年間約40名程度も殉職しているのです。しかも,多くは病死(過労死といわれている),交通事故死(白バイ警官が多いようです)などのようです。
とすると,もし本当に表彰をするのであれば,他の殉職警官すべてに対し,同様の表彰をするのが筋なのではないでしょうか。警察官の殉職を,政治の道具に使うことだけは絶対にやめてほしいものです。

さて,今回の事件を通じて知ってほしいこと,それは「警察官は本当に命をかけて仕事をしている」ということです。もちろん,消防士や自衛官なども毎年尊い命が失われる事件事故が起こっています。
そして,命がけの仕事をしている方々に対しては,私たちももう少し敬意を払うべきなのかもしれません。
もちろん,一人の不祥事がそのような敬意をすべて奪ってしまいます。これを気に,警察官や消防士,自衛官など命がけの仕事をしている方々は,他の同僚に迷惑をかけないためにも,私生活も引き締めてほしいと思います。
本日以降,殉職者も逮捕者も発生しない警察」を目指してほしいものです。殉職シーンは「太陽にほえろ」の世界だけで十分です。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

TB先一覧
http://shadow9.blog54.fc2.com/blog-entry-659.html
http://omegatribe1964.blog69.fc2.com/blog-entry-258.html
http://tedium.seesaa.net/article/33621974.html

頭の体操,裁判員をプチ体験してみましょう

2007年02月11日 15時34分49秒 | 裁判・犯罪
裁判員制度のPRのため,いろいろなことをやっているようです。
一方で,国民の約8割が裁判員の消極的だそうで,その理由はやはり「人を裁く自身がない」ということのようです。

裁判員制度PRで映画第2弾が完成 最高裁(産経新聞) - goo ニュース

ちょっと頭の体操をしましょう

先日,長野県上田市の中学校で,「3匹のコブタ」をモデルにして,狼を食べてしまった子豚が罪になるかどうかという議論をしたようです。これにより,裁判や法律の考え方が身近になったという報告があります。
そこで,ここでそれをみなさんにも考えてもらいたいと思います。
みなさんは,裁判員です。被告人は子豚です。
3匹のコブタの事例を裁判風にアレンジましたので,コブタが有罪か無罪か,有罪ならばどんな刑がよいか,コメント覧に意見をください。もちろん,この問題,当然のことながら答えなんてありませんし,また,最低限の法律は用意しますが,あまり法律論にとらわれる必要はありませんので,「自分としての良心と常識」だけで考えてもらえれば結構です。
なお,「動物だから不処罰」なんていう夢のないオチはなしですよ!

1 事例(起訴状)
 被告人のコブタは,平成19年2月10日午後3時頃,おとぎの国山の中所在の同人所有建物内において,煙突から侵入したオオカミ(当年20歳)を,鍋のお湯で煮て殺す意図の元,煙突下に鍋に入ったゆでたお湯を用意し,もってお湯に落ちたオオカミがゆでられて死亡したものである。
 罪名及び罰条 殺人罪(刑法199条)

2 冒頭陳述(検察官の主張)
  被告人は,長男,二男の家がオオカミによって壊され,オオカミに食べられそうになったところ間一髪のところで被告人宅に逃げてきて,その恐怖を聞かされた。そんな中,オオカミが被告人宅を襲撃してきたが,煉瓦造りの家で,すぐに壊されなかったものの,残るは煙突から入ってくるということを察した。そこで,「このままではオオカミに3匹とも食べられてしまう。ならば,煙突から侵入してきたオオカミを殺してしまおう。」と決意し,煮たお湯でゆで殺すことを実行した。
  また,本来雑食であることから,この際だから茹で上がったオオカミを食べてしまえと決意し,本件犯行に及んだものである。

3 被告人と弁護人の主張
  オオカミをゆで殺したことは認める。
  しかし,オオカミの侵入を許したら自分たちの命が危なかったこと,また,オオカミの行為自体が殺人未遂罪(199条,203条)と住居侵入罪(130条前段)という違法行為であったため,それから我が身を守るためには,殺す以外に方法がなかった。
  よって,正当防衛(36条1項)が成立し,無罪である。
  決して,最初から「オオカミを食べる目的」で茹でたのではない。

4 証拠
  長男,二男のオオカミからの恐怖体験の証言
  被告人が日頃から獣の肉も食べていたという近所のウサギの証言

5 参照法令
  殺人罪(199条)・・人を殺したら死刑,無期,3年以上の懲役
  正当防衛(36条1項)・・急迫不正の侵害があり,それにより自分か誰かの権利が侵害されるおそれがあった場合,やむを得ずした行為は処罰されない。
  過剰防衛(36条2行)・・防衛行為が過剰だった場合は,処罰するが,刑を軽減または免除できる。
  執行猶予(25条1項)・・3年以下の懲役の場合,最大5年の範囲で執行猶予が付けられる。

6 争点(考えるヒント)
  コブタには最初からオオカミを殺そうという殺意があったのか,それとも本当にテンパっていてオオカミを殺さざるを得なかったのか。

7 その他のルール
 (1) こまかい設定は,「3匹のコブタ」を基準にします。ただし,私もまじめに読んだことはないので,もしあいまいなものがあれば,コメントで質問してもらえれば,設定を作ります。
 (2) 起訴状事実以外は審理対象としない前提とします。したがって,死体損壊罪などは考える必要はありません。
 (3) 考える上で必要な法律は,5の範囲で十分です。それよりも,むしろ「自分の常識」をメインに考えてください。
 (4) 結論は「有罪か,無罪か」と「有罪の場合の罪はどの程度か」の2つです。有罪無罪については,理由も教えてください。

とまあ,おおざっぱながらこんな感じでしょうか。
是非とも,「なんちゃって裁判員」を体験してみてください。これによって,裁判員制度の是非や問題点などがもっと分かりやすくなるかもしれませんよ。

(2月12日追記)
さっそくに多くの方々からご意見いただきましてありがとうございました。
まだまだご意見や反論などをお待ちしています。
なお,頂きましたご意見については,わざと「意地悪な質問」をする予定です。いうなれば,「裁判員での議論」のプチ体験,という趣旨で,決してコメントを頂いた方が嫌いとか自分の考えと違う人がけしからん,という意味ではありませんので,その点はご理解の程,よろしくお願いします。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

TB先一覧
http://blog.goo.ne.jp/azuki100/e/33a97708a8253b8d629c083f7f23aac4

OBか!議員OB会へ補助金支給

2007年02月10日 13時13分06秒 | 政治・選挙
議会ネタ続きですが,議員OB会に対する補助金の支給は違法である旨の判決が出たにもかかわらず,東京都千代田区,荒川区,板橋区,品川区の4区では,引き続き,OB会への補助支給を行うこととしたようで,来年度予算案に計上した模様です。

議員OB会に補助金、東京の4区が最高裁判決を無視(読売新聞) - goo ニュース

OBか!

タカアンドトシのようなつっこみをしたくなります。
議員OB会は,完全なる親睦団体です。つまり,議員活動はもちろんのこと,政治関係に関与しません。もちろん,ボランティア的な関与はあると思いますが,基本的には「仲良しクラブ」なのです。
したがって,このように公益性のない団体に補助金を交付するのは,憲法89条の問題が出てきます。
もちろん,OB会が公益性の高い団体であれば,憲法上の問題はクリアできるのでしょうが,今度は議員でもないOB会が公益性をもつとなると,「第2議会」となってしまうのではないか,という問題も出てくるでしょう。
最高裁判決(正しくは,差し戻し後の高裁判決)を読んでいないので正確なことは言えませんが,おそらく判決でも法律上の問題点を指摘しているものと思われます。

さて,議員OB会,実は多くの自治体にあります。もちろん,そのほとんどは「私的親睦会」なので,それはそれで自由に活動していいでしょう。
しかし,中には「OB会の事務を県庁や市役所の議会事務局等で行っている」という事例があるのです。すなわち,職員が税金を使い親睦会の事務を行っているのです。
そして,この事務とは,会費の徴収と,旅行先の設定,場合によっては添乗員的業務まで行っています。
当然ながら,これは事実上の首長命令です。
なぜここまでやるのでしょうか。
別に,元議員を敬っているわけではありません。完全なる「議会対策」,そして「自分の選挙対策」なのです。
元議員の多くは,議員を辞めてもいろいろな力を持っています。つまり,ここにそっぽ向かれると,すべてが回らなくなります。現職議員は,もちろんOBの配下にいる人が多いため,OBの意向には絶対なのです。したがって,OBがノーといえば,議会でノーといわなければならなくなります。結果,議会は空転します。
のみならず,OBとその関係者は深く選挙に関与している場合が多いです。したがって,下手すると,首長の後援会に対する影響すら発生し,次回の選挙で一気に不利になる恐れすらあります。
したがって,「よいしょ」しなければならないのです。

首長のしがらみとは,実は土木業者だけではなく,このような方々もあるのです。
そうかんがえると,今回の補助金支給問題,根っこはここ一連のしがらみ問題と非常に似ているのかもしれません。
はたしてこの4区,予算案をどのように議会が通過させるのか,現職議員側もOBとはつながりが深いだけに見物ですね。

ただ,むしろ問題とすべきなのは,前述の「見た目の予算は0円だけど,実際は各種事務を役所が行っている」という点の方かもしれません。これも結果的には人件費という税金を使って親睦会を運営しているわけですから。しかも,表に現れにくいだけに,隠れた問題が多そうですね。

先ほどの記事と今回の記事で共通して言えること,それは「議員とは住民の代表であり,決して特権階級ではない」ということをどの程度の議員が自覚しているのかということです。最近の議員の多くは,このようなことを自覚して一生懸命仕事をしていると思いますが,まだまだ「我は特権階級なり」と勘違いしている議員も存在しています。
あとは選ぶ方,つまり私たちの意識の問題ですね。

(2月14日追記)
結局この4区,OB会からの自体も含め,補助金交付を止めることにしたようです。
まだ空気が読める区だったのですね。ちょっとだけ安心しました。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

ワーストクラス議会は「東京都議会」だった

2007年02月10日 13時00分14秒 | 地方自治
なくそう!議員特権キャンペーン」主催のワースト議会コンクールがあり,投票などの結果,東京都議会の各種特権が「ワースト1」に選ばれたようです。

東京都議会がワースト大賞 議員特権コンテスト(朝日新聞) - goo ニュース

次は「議案通過率ワースト1」とか「議員出席率ワースト1」とかやってください

この主催団体,正直少々眉唾なところがあると個人的には感じていますが,それはともかく,議員特権を真っ正面から向き合ったこと,現役の議員が声を挙げてきたこと,一般市民を交えて是非を問うことには大きな意味があったと言えます。
また,この団体のHP(こちらがリンク先です)には,各都道府県市町村議会の特権状況一覧が掲載されています。自分の町がどうなのかを調べてみてもよいかもしれません。

さて,今回大賞以下表彰された(つまり「ワースト議会」とされた)議会は次のとおりです。

ワースト大賞 東京都議会(政務調査費・議員表彰)
 議員1人月額60万円(自治体議会の最高額)の政務調査費に領収書の提出も必要がないこと,また,太田道灌像(約9万円)や肖像画(65万~90万円相当)などの議員表彰があること。

第2位 神奈川県横浜市議会(海外視察・議員表彰)
 政務調査費とは別に海外視察費が支給されること(1期目には60万円。2期目以上は120万円),また,在職20年から5年おきに「10万円相当の好きな商品」と「額入りの肖像写真」で議員表彰があること。

第3位 埼玉県議会(海外視察)
 2003年のベトナム・タイ視察で買春疑惑が発生したこと。ちなみに,その後、疑惑議員6人のうち2人が議長に選出されている。

特別功労賞
1 立川市議会
(今回のキャンペーン報道を受けて,肖像画とフランス料理フルコースの議員表彰制度をすぐに止めたため)
2 目黒区議会と品川区議会(政務調査費のずさんな使いかたが明らかになり,議員特権問題への関心を高めたことによる)

以上のようです。
個人的には,3位の埼玉県議会は,「議員特権」というよりも「議員の資質問題」であり,ちょっとこの趣旨に反するのではないかなあ(つまり,もっと特権問題として上位にランキングする議会があったのでは)という気がします。実際,ノミネート議会の中には,「政務調査費領収書いらず」,「マイカーローン負担」,「交通費一律支給」,「天下り先の高給制度」などなど,あらら,っていうものがかなりありました。
もちろん,この埼玉問題は,うやむやに終わっているため,徹底的に解明してほしいことはいうまでもありません。

いずれにしても,統一地方選挙が近い中,私たち有権者も「自分の町がどうなのか」について関心を持ち,それに対して各候補者がどういう考え方をもっているのかを公約等から判断し,投票の参考にする,という姿勢が大切かもしれません。それを考えさせるという意味では,このコンクールは十分評価できるといえるでしょう。

ただし,欲をいえば,本来の議会の機能とは,市民の代表として「議論の場」と「チェック機関」であるといえるため,特権制度という枝葉の話だけではなく,「本来の議会が議会として機能しているのか」という本質論からの調査と講評(公表)を行ってほしいと思います。
例えば,「議案通過率が低い自治体」とか「議員出席率が低い自治体」,「市民1人当たりの要望提出率と通過率が低い自治体」,「議員提案条例や議案が多い自治体」などなどがあるでしょう。
もちろん,数字だけで良し悪しは決められませんが,少しでも「議員,そして議会の本質」に迫れる数字を調査してみるのがよいと思います。
もちろん,特権制度ほど面白い結果はでないため,インパクトは今ひとつだと思いますが,市民派を目指す団体であれば,インパクト云々ではないでしょうから,是非とも行ってほしいと思います。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

TB先一覧
http://blog.goo.ne.jp/kouji1259_001/e/2d99579a35bd1233ccd079d8acfd9e78


審議再開,「ラブマシーン」国会

2007年02月08日 01時21分08秒 | 政治・選挙
予算委員会がようやく通常の形に戻りました。

野党も出席し、1週間ぶりに審議再開 衆院予算委員会(朝日新聞) - goo ニュース

で,結局審議拒否は何だったの?

例によって,何の収穫もない審議拒否でした。しかも,審議拒否についてのまともな説明すらありません。
民主党の非常に弱いところはこの点です。本当に政権を取りたいのならば,今回の戦術,冷静な目で検証し直してみてほしいものです。
さて,国会では,柳沢大臣の発言を巡り,ようやくまともな審議になってきました。少子化政策について,真っ向から議論をぶつけるようになり,「まともな議論が始まってきた」っていう感じになっています。これは,是非とも続けてほしいと思います。
一方で,相変わらず「言葉遊び」に終始している議員もいます。別にそれはそれでいいのですが,言葉遊びが過ぎると,逆に嫌われます。現に,だんだんと「柳沢大臣擁護派」が増え始めているくらいです。
大臣を辞任に追い込むのは,言葉遊びでではなく,「政策論議でぎゃふんといわす」という手法がセオリーではないでしょうか。

ところで,今,少子化対策に目がいっています。しかし,数週間前を思い出しましょう。政治資金についての伊吹,松岡両大臣の問題,安倍首相の後援会副会長を務めるアパホテルの耐震偽装問題,角田議員のヤミ献金問題,小沢党首の献金問題など,スキャンダルは山のように残っています。
これらの問題,絶対に闇に葬ってはいけません。マスコミの力を中心に,是非ともこの問題は徹底的に追及していきましょう。
それと,闇論点となった「消費税増税問題」,これは明らかに参院選を控えて完全に蓋をしてしまいました。選挙後,絶対に議論のテーブルに戻ってくるネタですから,今のうちから「表にさらす」ようにするべきです。

まだまだ,国会には問題がおおいです。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン

ドラマ「エラいところに嫁いでしまった!」の町長選挙編はおもしろかった

2007年02月07日 02時44分06秒 | テレビ・メディア
普段ほとんどドラマを見ない私ですが,先週何気なく見た「エラいところに嫁いでしまった!」はかなりおもしろく,はまってしまいました。
これは,厳格な家訓のある山本家のお調子者長男(谷原章介)と結婚したずぼらな性格の君子(仲間由紀恵)が,毎回様々な山本家のしきたりやトラブルに巻き込まれつつ,どうにかそれを解決しちゃうというホームコメディドラマです。
さすが,今や「コメディドラマといえば仲間由紀恵」というくらい,仲間さんの演技は実に見事なものです。
今後,ちょっとばかりはまりそうな感じでした。

ところで,前回の話は,山本家の中から町長選挙に出馬する人がいて,その選挙応援にかり出される羽目になった,というものでした。
この脚本家,地方の選挙事情を結構調べているみたいで,細かいところで「なるほど」というものがある一方,「こりゃやばいよ」という点も結構ありました。
そこで,ちょっとばかりつっこみを入れたいと思います。もちろん,所詮ドラマなので,このつっこみは完全に「シャレ」だと思ってください。

1 出馬式
  これから選挙カーを走らせるぞ,っていう時なので,みんな立っている場合がほとんどです。
  でも,雰囲気はあんな感じです。
2 ハンドマイク
  細かい演出ですが,ちゃんと「選挙管理委員会の標章」がついていました。いろんなものに個数制限があるため,標章が必要です。よく調べたと思います。
3 立会演説ののぼり
  これまたよくみると,「選挙管理委員会標章ののぼり」ももっていました。
  ちなみに,相手陣営は,さらに個人の名前が書いたのぼりをたくさんもって歩いていました。これが,実際には土木業者がもって応援する場合が多いことから,このような方々を「桃太郎」と読んでいるのです。言葉の由来は,桃太郎見たまんまです。
4 後援会にカニを振る舞う
  これ,昭和の選挙の定番でした。
  今は,完全に禁止です。
5 同級生の家を訪問
  これまた,戸別訪問となり,禁止行為です。

  ただ,実際は,後援会に所属させてその家を回ります。これは,本来はアウトなはずですが,グレー的に処理されています。
  しかし,少なくとも,この場合は「外見は普通の人」を装います。ハッピ着て回ったら,こりゃアウトになるでしょうね,きっと。
5 後援会にスパイ,そして怪文書
  地方の選挙の定番です。怪文書合戦,誹謗中傷合戦が繰り広げられる場合があります。
  個人的には,反民主主義的な「最低な選挙戦術」と見ています。
6 公民館での個人演説会
  選挙期間中は1回は使えるようにしています。
  しかし,ビラは配れません。ただし,確認団体名義のビラは配れますので,実際はビラも配布している場合が多いでしょう。ただし,中途半端な内容のものですが。
7 相手候補とドンパチ
  鉢合わせ自体はよくある話ですが,そこでお互いやり合うと,「討論会」になってしまうため,規制対象となる場合があります。
  実際は,規制云々以前に信義則上やりませんが。
  もっとも,これがなかったら,このドラマはオチが作れなかったと言えるでしょう。
8 手縫いのはちまき
  あながちオーバーな演出ではなく,地方では結構げんかつぎで「手縫い」にこだわる候補者は多いみたいです。
9 元首相の写真
  実際,だまって使ったら,「肖像権侵害だ」などといってものすごい問題になるでしょう。

  でも,結構,この類の写真,だまって使っている人が多いですね。
  ちなみに,選挙で使う場合は,撮影の際に一言仁義を切るか,ちゃんと党の承諾をとる必要があります。たとえ自分がもっている写真でも,相手の肖像権は配慮しなければならないからです。
10 選挙行動予定
   掲示板に細かく書いてそれをつぶしていましたが,まさしく選挙期間中は,選挙カーの走らせるルート,候補者の行き先,応援予定者などを細かく予定表にかきだしていきます。
   ドラマの中でも,「桃太郎の動き」みたいなことがホワイトボードに書いてありました。細かいところですが,ちゃんとみてるなあ,っていう感じでした。

とまあこんな感じです。まあ,ドラマですからねえ
ただ,これを踏まえて実際の選挙と比較してみましょう。結構面白い発見ができるかもしれませんよ。
そんなわけで,このドラマ,次回以降,はたしてどんなドタバタ劇が待っているのか,ちょっとはまりそうです。

よろしければ1クリックお願いしますm(__)m人気blogランキングへ
ランキングジャパン