あれは,あれで良いのかなPART2

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偽装原発,これが一番危険なのでは?

2007年02月02日 02時42分02秒 | 災害・危機管理
原発事故発生」って言われると,おそらく多くの人が「放射能漏れは大丈夫か」など人体に対する影響を心配すると思います。
ところが,その原発(柏崎刈羽1号機)で事故こそ発生しなかったものの,非常用ポンプが故障していたのに壊れていないと偽装して検査をパスしていたことが判明しました。

東電が国の原発検査で偽装 柏崎刈羽1号機(共同通信) - goo ニュース

これって今までの偽装の中ではかなり危険なジャンルでは?

今年もいろんな偽装が問題となっています。もちろん,生命身体に影響を及ぼすものが多いですが,原発の場合,事故が発生すれば周辺住民のみならず,環境によっては日本の多くの地域に影響を及ぼしかねない大惨事となります。すなわち,「被害者は軽く数万人」ということになりかねません。
ところが,東京電力側は,この故障隠しも含めこれまでに199回もトラブル隠しを行っていたことが判明したのです。っていうことは,「究極の偽装行為」といえるでしょう。

で問題はここからで,当然ながら保安院は調査に入るものの,実は電気事業法の検査妨害(120条8号)の時効は3年になっているようで(これは知らなかった),いわゆる偽装行為の大半は「刑事上処罰されない行為」となってしまっているのです。
したがって,保安院の調査行為は,「過去の偽装行為の弾劾」というよりも「今は大丈夫なの?」という程度のものに留まるようです。
しかし,偽装行為は数年後に発覚する場合もあり,それが原発の根幹に関わる場合,はっきり言うと「事故になりうる事象」が発覚することも当然想定されます。
っていうことは,この「3年」という時効はちょっと短いのでは,という気がします。
確かに,検査妨害には罰金刑しかないことから,刑法上3年の時効となっていますが,この辺りは,刑事罰としての時効とは別に,行政行為としての調査可能期間をもう少しのばせるようにするなど,何らかの措置を講じる必要があるでしょう。
すべては,「人々の生命身体の安全」の為です。

ところで,このニュース,大手マスコミではあまり大きく取り上げていません。なぜでしょう?個人的には,冒頭記載のとおり,不二家やアパホテルよりも数段に人命に対する危険性があると思うのですが??

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