あれは,あれで良いのかなPART2

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偽造は続くよ,どこまでも

2005年12月07日 18時33分03秒 | 教育問題
今日の参考人招致は肝心な2人が出席しなかったため,実質的に「ふぉー」といえるような内容はありませんでした。
ところで,マンションだけでなく,ここへきてついに教育界においても様々な偽造が発覚し始めてきました。

生徒の検定点数、採点時に水増し 兵庫県立高の教諭
兵庫県加古川市の県立東播工業高校で11月18日にあった「計算技術検定試験3級」(全国工業高校長協会主催)で、採点担当の同校教諭らが,受験した同校1年生19人の点数を水増しし,不正に合格させようとしたそうです。

答案改ざん 三次の小学校長も
三次市教委は6日,4月に市内の全小中学校で実施した学力到達度検査で,小学校の女性校長(55)が,児童の解答を改ざんし点数を上げていた,と発表しました。同じ検査では,中学校の男性教務主任による改ざんも発覚していました。

教育界での偽造は,ダメダメ!

いずれも平たく言えば,テストの点数を増やしたという行為です。確かに,学生の立場からすれば,点数を増やしてもらえれば「ラッキー」と思うわけで,現に先生が採点ミスしたときは,内心ニヤリとしたものでした。
しかし,そもそもテストとは,その生徒の実力を診断し,かつ理解不足をチェックし,フィードバックするという性質のものです。
そうであるならば,真の教育者であれば,点数を増やすことが教育的な効果が大きいとは考えないでしょう。
にもかかわらず,これらの教師(校長)は,積極的に点数を改ざんし,しかもその理由が「生徒のためを思って」ということですが,生徒を思うのであれば前述のとおりちゃんとした点数を付けるべきでした。
もっというと,結局,学校の合格率を上げたり,平均点を上げたりすることで,「この学校は優秀」とか「この先生はすごい」と思わせたいだけでしょう。そうです,これらの行為は,「子供のため」の名を借りた「大人の都合」に過ぎないのです。
むしろ,偽造された子供にとっては,確認の機会を逃したことによる学習の機会が失わされてしまったことや,偽造が明るみに出たことで,「自分のテストが偽造されていた,ってことは学校で私はバカとして扱われているのかなあ」という不信感を抱きかねないという問題すら発生します。

マンションの偽造も,安く住民に提供するとか良いながら,結局は「会社が儲かるため」であり,牛肉の偽造やリコール車の隠蔽行為も,結局は「会社のため」に過ぎません。
どんなことであれ,何かを偽造するということは,どんな大義名分があったとしても,結局偽造した人(及びその会社)のためにしかならず,最後に困るのはユーザーであり,さらには偽造をした張本人であるという点を十分に認識してほしいものです。

良い機会ですから,各学校では,「偽造,隠蔽はだめ」ということを教えるようにしたらどうでしょうか。

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