コソボ自治区がセルビアから独立を宣言しました。独立を支援したアメリカをはじめ,イギリスやフランスなども国家承認をおこない,日本も国家承認をする方向で調整しているようです。一方,セルビアやロシアは独立に対して反対表明しており,他にもギリシャやスペイン,中国なども消極的な方針のようです。
コソボを国家承認へ=時期は慎重判断-日本政府 (時事通信) - goo ニュース
第一次世界大戦の再来にならないように
第一次世界大戦はご存じの通り,セルビアの皇太子が暗殺されたことが発端となっています。このバルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれ,過去多くの惨劇が繰り返されてきた場所でもあります。旧ユーゴの内戦により,サラエボオリンピックの施設大半が破壊されてしまったことや,ユーゴ分裂後もボスニア・ヘルツェゴビナの内紛など,民族間紛争が絶えないエリアとなっています。
ただ,今回の事例は若干事情が違うのが,「背後に大国が控えている」ということです。すなわち,コソボ独立はアメリカの全面支援により可能になったのに対し,セルビアはもちろん,ロシアは「絶対反対」を貫いており,実質は「米ロ戦争」といるでしょう。言ってしまえば,コソボは二大国の駆け引きの道具として使われてしまっているにすぎません。
今回,日本は国家として承認するとのことですが,日本として何ができるのか,今一度考えてみるべきかもしれません。日本は民族的には中立な立場にあるわけですから,ここは積極的に「平和的解決」に向けた助太刀をする必要があるのではないでしょうか。
コソボの平和を守ることがヨーロッパの平和を守り,結果世界の平和を守ることになるのです。
これが憲法9条が日本に課した定めの一つといえるでしょう。
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第一次世界大戦はご存じの通り,セルビアの皇太子が暗殺されたことが発端となっています。このバルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれ,過去多くの惨劇が繰り返されてきた場所でもあります。旧ユーゴの内戦により,サラエボオリンピックの施設大半が破壊されてしまったことや,ユーゴ分裂後もボスニア・ヘルツェゴビナの内紛など,民族間紛争が絶えないエリアとなっています。
ただ,今回の事例は若干事情が違うのが,「背後に大国が控えている」ということです。すなわち,コソボ独立はアメリカの全面支援により可能になったのに対し,セルビアはもちろん,ロシアは「絶対反対」を貫いており,実質は「米ロ戦争」といるでしょう。言ってしまえば,コソボは二大国の駆け引きの道具として使われてしまっているにすぎません。
今回,日本は国家として承認するとのことですが,日本として何ができるのか,今一度考えてみるべきかもしれません。日本は民族的には中立な立場にあるわけですから,ここは積極的に「平和的解決」に向けた助太刀をする必要があるのではないでしょうか。
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