あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

ここはなめられないようにきっちりと

2008年02月10日 13時13分38秒 | 外交・海外情報
ロシア戦闘機が八丈島周辺を領空侵犯したとして航空自衛隊等がスクランブル発進をしたそうです。幸い,当該戦闘機はすぐに領空外に出たため,事なきを得ましたが,外務省からロシアに対する抗議に対し,ロシア側はそのような事実はないと領空侵犯の事実自体否定したようです。

「領空侵犯は無かった」ロシア副首相が高村外相に説明(読売新聞) - goo ニュース

他の国になめられないように!

このニュース,あまり実害がないような報じ方をしていますが,根底には結構日本国を揺るがす大きな問題が含まれていますので,きっちりかたをつけてほしいものです。
確かに,旧ソ連時代にはかなり領空侵犯がありましたが(年間900件程度あった年もあるようです),ロシアになってからは激減しています。しかも,今回のケースは,戦闘機といってもいわゆる攻撃戦闘機ではないようですし,さらにはすぐに領空外に出て行ったところを見ると,おそらくは「うっかり侵犯」という過失型領空侵犯であると思います。それゆえ,ロシア政府も「侵犯した認識すらない」ということから事実を否定しているのでしょう。
「じゃあ,めでたし,めでたしということで」というオチで解決しそうなところですが,問題はここからです。
スクランブル発進自体は結構頻繁に行われているようなのですが(平成18年の防衛省統計では239回),その大半は実はロシアのようです(198回)。つまり,故意過失はともかく,ロシアは「日本は多少ショートカットしてもちょろい」となめられているとしか思えません。
また,それ以外の隣国も数十回領空侵犯行為を行っています。これらも本当にごく一部の事例を除いてうっかりミスであるとは思いますが,いずれにしても平均毎週5回程度は領空侵犯行為があるのです。イメージとしては「平日は毎日領空侵犯」ということになります。もちろん,全部が全部戦闘機というわけではないので,本当に危ない領空侵犯はごくわずかであるとは思います。
今回だけなぜ特にニュースになったのかよく分かりませんが,きっちりと落とし前をつけなければ「日本はちょろい」と世界中の国から言われかねません。もっといえば,日本の防衛能力すら疑われかねず,下手をすると「日本攻撃の入り口」を簡単に探されかねません。今の時代,制空権を抑えた国が戦争に勝ちますので,制空権を敵国に抑えられたら日本は終わりです。
そうはされないためにも,外務省としては「お前ら,いい加減にしろ!」とロシアや隣国にガツンといってほしいと思います。
日本的なあなあ解決は,防衛問題に関してはご法度です。

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コメント (13)
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