豆とオリーブ

4歳の娘と私の日々日記

映画~感想

2006-09-03 09:57:44 | お姫様の日記
久しぶりにこの映画をみた。
フランス映画にしてはストーリー展開が速く飽きさせない。
監督も女の難聴をうまく利用し撮っていた。

二人の距離がとてもよかった。
こういう関係に魅かれる。
頭はいいけれど世間に無知な女。
そんな女をいつしか遠くから見守る男。
その日暮らしなチンピラ男。
地味でやぼったい女の秘めた強さに、男もチンピラでは
いけないと思うのか。

いつも近くなくていいと思う。
遠くからお互いを見ていれば。
理解していれば。
大事だから距離も大事。

また観よう。






『リード・マイ・リップス』

2006-09-03 09:40:39 | 映画
『不動産会社に勤める孤独なOL。
 ある日彼女の部下としてムショあがりのチンピラがやってきた。
 得体の知れない男に何かを感じる女。
 女は難聴で読唇術が できた。そんな女の特徴に目をつけた男と
 ある目的のために男を利用したい女。
 この二人の駆け引きが思わぬ事態を生む・・・』

男を演じるのはヴァンサン・カッセル。
彼が演じた映画作品の中でもこの役が一番が好きだ。
品がなく、その日暮らしの野良犬のような男。でもどこかミステリアス。
難聴という障害をもつ女をバカにする会社の同僚たち。不満を抱え
ながらも淡々と仕事をする女。
とかく別世界に住む二人。いつの間にか共犯者という関係で二人の
距離が近くなる。

女を演じるのはエマニュエル・デュヴォス。
彼女はセリフがなくても表情でより演技をする。
自分の容姿にコンプレックスをもつ女。健常者である周囲の人間をうらやまし
ながら終わりのない孤独をどうすることもできない。
しかし男と出会い女は変わっていく。
男もまた、ただのチンピラではなくなっていく。

二人のなんとも言えない距離がよかった。

秋におすすめの1本。