<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

生涯を閉じる前に、

2023年11月24日 20時21分39秒 | Weblog

おっとう、おれをよくぞよくぞ生んでくれたなあ。

おっかあ、おれをよくぞよくぞ生んでくれたなあ。

おれを生もうと思って、生んだのか?

おれを生む気なんかまったくなかったのに、たまたまおれが二人の間に、ひょっこり生まれて来たのかもしれないな。

アメリカの医学者エリザベス・キュプラー・ロス博士の研究によると、赤ん坊はお父さんとお母さんを選んで生まれて来るらしい。

この人をおとうさんにしよう、この人をおかあさんにしよう、と決めて、お腹に入ってくるらしい。

で、僕も、どうやらそうしたらしいんだ。

それからもう78年間が経っている。

赤ん坊以前の僕の、この決断は正しかったよ。

僕は僕のおとうさんと僕のお母さんを誇りにしているよ。いまになっていよいよ。

おとうさんを僕のお父さんに選んだことは正解だったよ。

おかあさんを僕のお母さんに選んだことは正解だったよ。

僕の尊敬の念は益々深まっているよ。

生涯を閉じる前に、大事な大事な結果報告をしておくよ、遅ればせながら。

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此で僕は、元の元気な僕に戻ったぞ!

2023年11月24日 20時08分16秒 | Weblog

今夜、僕は、日本酒1合を、熱燗にして飲んじゃったよ。テーブルに列べてもらった鰹のタタキ3切れがおいしくて。飲めた、食べられた。これでよし。試験に合格!

これで僕は元の元気な僕に戻った、ような気がする。

僕は、今夜はニコニコしている。それにしても長かったなあ。辛抱時間が長かったなあ。

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流れて来た童謡「赤とんぼ」におもわず涙を覚えた。

2023年11月24日 14時10分21秒 | Weblog

三木露風作詞、山田耕筰作曲の童謡「赤とんぼ」が流れて来た。おもわず涙を覚えた。

「赤とんぼ」 作詞三木露風(1889~1964)

1,夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か

2、山の畑の 桑の実を 小籠に摘んだは まぼろしか

3,十五で姐やは嫁に行き お里のたよりも 絶えはてた

4,夕焼け小焼けの赤とんぼ 止まっているよ 竿の先

子守の姐やの背中におんぶされて、夕焼け空に飛び交う赤とんぼを見たのは、あれはいつのころだったのだろうか

姐やといっしょに山の畑に出掛けて行って、そこでふたりで桑の実を小さな籠に摘んだことがあったが、それもまぼろしのようにしか今は思い出せない。

子守役の姐やは、しかし、15才になるとお嫁に行ってしまった。嫁に行った先の里から、しばらく続いていた便りも、すぐに途絶えてしまった。

わたしは老いた。すっかり老いた。川面で釣りをしている人の、竿の先に、あの日の夕焼け空の赤とんぼが来て、止まっている。姐やは、それからどうしたのだろう。5才の日に生き分かれになったお母さんのことも忘れられない。

いい詩が書けるなあ。(おれは書けないなあ、何十年生きていても書けないなあ)

日本人が聞いてたちまち涙を覚えてしまうようないい詩を書いて、それであたたかくして死んだのだから、三木露風はいい詩人だったなあ。

でも、三木露風は、こんないい詩がどうして書けたのだろう?

三木露風は兵庫県たつの市の生まれ。童謡作家・詩人。北原白秋と共に、「白露時代」を築いた。

 

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回り出せ、僕の元気モーターよ。

2023年11月24日 13時22分32秒 | Weblog

食欲が戻らない。困った。

昼は焼き芋1個を食べて終わった。

(これは、食べたら、おいしかった)

食べ物が置かれても、食おうという気が起こらない。

イヤイヤをする。

僕の消化器官はストをしている。

外は明るい。日射しが出ている。光が跳ねている。

さっき、外に出た。小葱を摘んで来た。

これで腹の底に元気を起こした。

なにかのちょっとした拍子で、元気モーターが回り出してくれるはずである。

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もう一つ、柿を題材にした俳句を。

2023年11月24日 13時04分16秒 | Weblog

もう一句、柿を題材にして俳句を。

君が喰ひわが喰ひ柿の音つづく

山口誓子

柿は何個でも食べられた。友人が遊びにやってくる。いっしょに屋敷内の柿の木に登る。うまいものは柿よりほかにはない。お菓子なんてない。ケーキなんてない。

我先に、柿を捥いで、そのままかぶりついた。皮だけを上手に吐き捨てた。柿を食う音だけで、朗らかな秋の一日を、友人と朗らかに共有できた。

句から情景を読み取ってみた。ドラマだって読み取らねばなるまいが、我が能力では、そこは読み取れなかった。

俳句は滋味のある食べ物である。隠してある滋味を受け取られ場ならぬ。それでこころがそれを栄養として受容し、次のジャンプに活用しなければならぬ。反芻する牛のように胃袋が幾つも必要になる。

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どうしてこれが俳句なのでしょう?

2023年11月24日 12時46分51秒 | Weblog

里古りて柿の木持たぬ家もなし

松尾芭蕉

何処の家にも何処の家にも柿の木がありました。種類もいまよりはずっと豊富でした。いま圧倒的主流の富裕柿のような平べったいのがむしろ稀でした。甘柿は四角錐形をしていました。胡麻がたくさん入っていました。大小ありました。お盆の頃に食べる盆柿は、小蜜柑ほどでした。霜が降る頃に食べるシモゴネという甘柿はとんがり柿でした。どれもおいしかった。

学校から戻ってくると高い柿の木の高いところまで上って、腕を伸ばして収穫して、その場でむしゃむしゃ食べました。柿の木は折れやすいので気をつけました。下にいる弟に、上から柿を投げてあげました。懐かしいです。

芭蕉の頃には、もっとたくさん柿の木を栽培していたのかもしれません。お八つにして食べてご馳走だったかもしれません。里山が古くなればなるほど柿がたわわに実っていたことでしょう。

で、どうしてこれが俳句なのでしょう? わたしには、この句に潜んでいるはずの俳句らしい俳句妙味が分かっていません。意味を伝えるだけだったならば、散文でもよかったはずです。そこを敢えて俳句にしたのは、そこに作者が俳味を覚えていたからでしょう。

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それらしく取り繕ってみる。

2023年11月24日 11時04分50秒 | Weblog

さて、宿は取った。しばらく時間がある。何もしない時間をもて余す。ふっと寂しくなって来る。宿に来る途中の山道で、畑仕事の農夫から柿をもらった。甘柿のようだ。ポケットから1個を出してがぶりと噛みついてみる。

宿とりて寂しき宵や柿を食ふ    正岡子規

子規ほどの文人なら、一人ではなかっただろうに。弟子衆に取り巻かれていただろうに。

子規は柿が好物だったらしい。柿を食ったら寂しくなくなるらしい。

人間は人間を生きている。寂しい人間を生きている。なんとかしないと行けない。俳句を作って、それらしく取り繕ってみる。それでほどよいバランスがとれたような気分になってみる。

 

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渋柿には能がない

2023年11月24日 10時32分49秒 | Weblog

能も無き渋柿共や門の内

夏目漱石

渋柿どもには能がない。それが壮大な構えの屋敷の門を入ると、たわわに実ってわたしを迎え出るが、渋柿どもには能がない。木になっているばかり。ほとめく力量もない。己の甘さを提供することもない。

がしかし、風景になっている。秋を己に呼び寄せて、そこでちゃっかり体(てい)を為して、明朗して、収まっている。

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友人が届けた渋柿がどっさりある。

2023年11月24日 10時15分09秒 | Weblog

今日は曇り日。暗い。冴えない。颯爽としているべき午前10時17分が、外に立って寒そうにしている。僅かだが、風も吹いている。おかしいなあ、さっきからまたぞろ咳が出ている。

友人が届けた渋柿がどっさりある。皮剥きをして吊し柿をしておかねばならないが、実践をためらっている。いまひとつ、元気が出ない。ベッドに入ってやすんでおきたくなる。

城崎温泉旅行山陰日本海のドライブまでには、今日まで含めてあと12日ある。それまでには是非とも体調回復を果たしておかねばならない。友人と二人で運転を交代しながら、進む。4泊の宿は友人が予約してくれた。

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お相撲さんは風邪を引けない。

2023年11月24日 09時47分48秒 | Weblog

お相撲取りさんは風邪を引けない。今日まで含めてあと3日で千秋楽。

風邪なんか引いておれないよなあ。

この道をおれは進む。遮るものなし。そんな感じだものなあ。

<風邪なんか寄せ付けないぞ>の気魄に満ちているものなあ。

全身全霊が闘志だものなあ。輝いてはち切れているなあ。

おれとは違うなあ。

比べにならない。

平幕熱海富士が、結びの一番で、大関豊勝龍を投げ飛ばしてしまったぞ。

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