<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

それらしく取り繕ってみる。

2023年11月24日 11時04分50秒 | Weblog

さて、宿は取った。しばらく時間がある。何もしない時間をもて余す。ふっと寂しくなって来る。宿に来る途中の山道で、畑仕事の農夫から柿をもらった。甘柿のようだ。ポケットから1個を出してがぶりと噛みついてみる。

宿とりて寂しき宵や柿を食ふ    正岡子規

子規ほどの文人なら、一人ではなかっただろうに。弟子衆に取り巻かれていただろうに。

子規は柿が好物だったらしい。柿を食ったら寂しくなくなるらしい。

人間は人間を生きている。寂しい人間を生きている。なんとかしないと行けない。俳句を作って、それらしく取り繕ってみる。それでほどよいバランスがとれたような気分になってみる。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 渋柿には能がない | トップ | どうしてこれが俳句なのでし... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事