お嬢様、無事にご帰宅なさいましたでしょうか？
お疲れになられたでしょう？
あなた様がこちらへお出でくださいましたので、恩師を偲び、とびきり上等の２日間を過ごすことができました。
御礼を申し上げます。
返信は無用です。おやすみなさいませ。
お兄様から頂いた高級焼酎を開けて、さっそく飲みました。酔っています。
わたしは今日はいいことをしました。カマキリを助けました。
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でっかいカマキリがバケツの中にいました。這い上がれずにいました。バケツが深くて大きすぎて出られないでいました。ゴーヤのジャングルで遊んでいて、足を滑らせたのでしょう。
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それに気付きましたが、過ぎ去ろうとしました。でも、しばらくして戻って来ました。
よいしょとバケツを取り上げて、それを引っくり返しました。難を逃れたカマキリは草の中に消えて行きました。
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今日一日そこにいたのかもしれません。なんどもジャンプをして脱出を試みたのかもしれません。でも不成功に終わって、もう諦めていたのかもしれません。
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それが、しかし、はたしてそれが善行だったのかどうかは分かりません。だから、わたしが「おれはいいことをしたぞ」なんて思わない方がいいのかもしれません。
なのに、このお爺さんは、＜善行の善人＞を気取って、にたりにたりしています。
大天使ガブリエルの硝子絵のお葉書を、昨日、芸術家のH・O様から頂きました。有り難うございました。
佐賀であなた様の展覧会が開かれてから時間が経っています。案内状に誘われて、展覧会初日に見に行き、H・O様にお会いしました。その後に、こうしてまたお便りを頂き、感激をしています。わたしたちは同じ高校の先輩後輩の間柄でした。
昨日今日とあなた様が親しくしておられる方が、我が家をお訪ね下さいました。あなたのことが話題に上がりました。お客様が、あなた様と同窓同級だということを知りました。
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天使様だから背中に大きな翼があります。両手で野のユリを抱いておられます。お顔を光輪が輝かせています。
大天使がわたしを訪ねて下さったのだと思うと嬉しくなりました。天使は天の使いです。神様のメッセージが届けられているはずです。わたしはかってに、「わたしはあなたを愛しています」のメッセージとして受け取りました。
傲慢に過ぎるでしょうか？
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葉書の文面でご心配していただいたわたしの胃の痛みは、いまもときどき起こります。でも、しばらくで痛みは去って行きます。ストレスを感じたときに起こっているのかもしれません。
家内が遅くなったので、その間に、外に出して干してあった洗濯物を入れて、畳みました。めったにしないことをしました。
男女平等ですけど、あんまり家事の協力をしていません。ときどきお茶碗を洗います。それくらいです。
わたしの方が、家の中にいる方が断然多いので、わたしが家内（家の内にいる者）のようです。家内はわたしに比べたら、社交的です。社会性があります。外を楽しんでいます。
わたしはどちらかというと家籠もりを愛します。畑に出て、ひとりぽつねんと、野良仕事をしているくらいが性に合っています。
お上がりにもならなかった。外で立ち話しかできなかった。ものの５分、１０分ほどで、お帰りになられた。なんだか切ない思いがしました。３人が去って行かれて、しょぼんとなりました。
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大塚先生のご子息様には、先生を感じました。お顔立ちの輪郭もそっくりでした。やや早口の話しぶりも似ておられました。御眼に先生が宿っておられました。６０年ぶりに、だから、先生にお会いできた感じがしました。
お忙しい日程を割いて、立ち寄って頂いたことに感謝します。
座敷にはお茶の用意がしてありました。佐賀のお菓子も揃えておりました。敷物には、早い時間から、電気を入れてあたためておきました。
この次に、もしもこのような機会が得られたときには、どうかごゆっくりなさってください。もう少しお話が聞けたらよかったのにと、残念です。
高価なお土産を有り難うございました。焼酎は大好きです。さっそく今夜にでも味わってみます。道の駅で、せっかく求められた高級炒り子なのに、お嬢様が置いていかれました。
昨日今日とこの出会いをセットしてくださった吉村様のご親切ご厚意に感謝します。
得至蓮華蔵世界 即証真如法性身
とくしれんげぞうせかい そくしょうしんにょほっしょうしん
蓮華蔵世界に至るを得て、即ち真如法性身を証す
浄土真宗 経典 「正信偈」より
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わたしは蝶。今日は此処の花園に来て遊びます。此処とはどこか。蓮華蔵世界です。阿弥陀仏のお浄土です。此処にいるとわたしが真如そのものであり、法性の身であることがすぐさまひとりでに実感されます。まるでマジックです。蝶のわたしは、感極まって泣き出します。
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わたしはもうすぐこの蓮華蔵世界に移住することになります。そわそわしています。でも、蓮華蔵世界は真如界ですから、場所を移動する必要はありません。
「法性身」とは「仏身」と同じです。＜ダンマの法そのものになっているわたし＞の姿です。
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イヌタデの赤い花を昨日は野原にたくさん見つけました。群落を作っていました。もうすぐ冬に入ります。お日様がわたしのいる部屋の奥まで入ってきています。
窓を開けたら、隣家の北側の屋根瓦が見えます。瓦にうっすら霜が降りていました。初霜です。夜中冷え込みました。布団の中に、あわてて電気行火を忍ばせました。
まもなく午前９時。気温は８・３℃です。お日様が東の空を昇って輝いていますから、しだいに寒さがやわらぐでしょう。今日は午後、恩師のご子息様、ご令嬢様、お二人の従姉妹の方が我が家をお訪ね下さいます。はるばるお訪ね頂けることを嬉しく思います。
石蕗の花がいっせいに開花を迎えています。庭のあちこちに黄金を見ます。鼻を近づけるといい香りがします。香りに引き寄せられた虫が飛び交います。
