山里は静かだ。深い闇に沈んでいる。闇は明るさの収縮の場所。静けさは活力活動の睡眠湖底。全エネルギーの巨大貯蔵庫。これだけ静かであれば、そこには余程大きな活力、活動が満たされて行くことだろう。
１月５日、そろそろ夜中の２３時。僕は眠りから覚めた。第１回目のダム放水が終わった。静かだ。もちろん、わたしの心身も静かだ。
裏返しにしてもなんにもない。ブログに書くことが見つからない。貯えがないからなあ。不勉強だからなあ。
じゃ、早々と寝るかあ。いま寝たら、しかし、夜が長いぞぉぉぉぉ！ 何度も目が覚めるぞ。仕方がないなあ。
俱会一処。
ぐえいっしょ。
我等は俱に一つの処、この娑婆世界にて会いました。そうなった深い深いご縁を思います。ここでそのご縁が途絶えているのではありません。また、俱（とも）に一つの処、次なる世界、仏の国、お浄土でお会いしましょう。
＊
連綿としてこの道は続いているのだ。切断がないのだ。命は永遠を目指しているのだ。向上して向上して向上して行く。仏道という大きな一本の道が、永遠を指向して、続いている。
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会って会って会って行くのである。我等は会って会って会って行くのである。
７
一日がまもなく幕を閉じる。これといって自慢に出来るような殊勲はない。特筆できることはない。お正月らしいこともしていない。いつもの如く、わたしの「平々凡々様」にお仕えした。しかし、それで不平不満はない。
６
夕方５時を過ぎた。空に浮かんでいる小さな雲、シロナガスクジラの大きさの雲に夕焼けがしている。鯨は数頭泳いでいる。潮吹きしているのもある。鯨の腹の部分が赤く明るい。真っ赤ではない。地上部は薄い闇になってきた。
５
草が生えていないとこれができない。草が生えると草取りが出来る。草取りが出来ると身心が寛ぐ。だから、草様、様様（さまさま）なのである。一段落したので、作業を終了した。いまは、炬燵の中。２分の１の「餡入り最中」を１個食べた。
４
で、自ずと、只管打坐の隣の、そのまた隣組に位置するほどの、「只管草取観」になる。だから、ざわめきと雑念が起き難くなるのである。その分、頭が空（す）いて胸が空（す）くことになる。これで身心が軽くなるのである。
３
右手で草刈り鎌を振り上げて振り下ろして、左手で掘り起こされた草を根ごと摘まんで、笽（そうけ）に運び入れる。いっぱいになったら立ち上がって捨てに行く。草取りは、小さい草なので、よくよく手元を見ていないとできない。
２
そうしていると無心に近くなれるからだ。ほんとうに無心になっているか。いないかもしれない。だが、思考がほぼ中止になっている。思考に、体内エネルギーが寄り添って行かない。
１
昼、日中に外に出た。裏の方へ回って行って、お風呂用の小さい椅子に座りながら、小径に生えている草の草取りをして、しばし楽しんだ。日は照らず、寒い風がひゅうひゅう吹いた。でも、やり続けた。
