今夜は湯田温泉に泊まることにした

午前中は奈良東大寺の再建に活躍した重源上人の里を巡った。徳地周辺に位置していた。山深いところにあった。

南へ南へ下りてきて防府の町へ来た。目指す防府天満宮は初詣客で車は大渋滞。山腹の駐車場近くまで来たのだが動かない。忍耐出来ずについに引き返した。

その後、心酔する山頭火の新しい記念館を訪ねた。昨年１０月に完成したばかりの。彼はここを古里にしていた。入館できてラッキーだった。味わい深い自由律俳句をたくさん読ませてもらった。いよいよ好きになった。

それから真言宗の防府国分寺にお参りした。古い古い時代からのお寺だった。本尊は薬師如来。本堂にずらりと列ぶ国宝級の仏像に迎え取られた。ここでゆっくりと過ごした。境内の一角に歓喜天を祀った堂宇があった。ここにもお参りをした。

今夜は湯田温泉に泊まることにする。ビジネスホテルに。夜は町へ出て飲むことにしよう。

宿のホールで白居易の長恨歌の一節を読む

後宮佳麗三千人　三千寵愛在一身　　　　　白居易「長恨歌」より

後宮の佳麗　三千人　三千の寵愛は一身に在り

皇帝を取り巻く美しい女官たちは三千人もいるが、三千人に注がれるはずの皇帝の寵愛を楊貴妃がその一身に受けている。

泊っている宿のフロントに縦の額が下がっていた。この長恨歌の一節が墨痕鮮やかに書かれていた。声に出して読んでみた。そして改めて長い詩文の長恨歌をネット検索してみた。高校時代に読んで感動を覚えたことが思い出された。

傾国の美女楊貴妃を寵愛した玄宗皇帝は安禄山の反乱を招いてしまった。