今日の新年初日の東京株式市場は暴騰急騰した。終値は前日比プラス741円。それまで一進一退してなかなか越えられなかった壁、日経平均株価23000円を軽々と超えて行った。まさに「天馬空を駆ける」だった。度胆を抜かされた人も多かっただろう。日本経済の力強さを見せ付けた感があるが、この先揺るぎはないだろうか。危ぶむ見方もありそうだ。
安部さんを頭とする時の政権は、日本経済界のこの高騰を己の打った政策の手柄にしたいかもしれない。その要素もあるだろう。
しかし、日本社会に貧富の差は確実に広がっている。若者たちの間にもこの傾向が顕著だ。とりわけ子どもたちの貧困の問題は由々しい問題だ。老人の孤独死の問題も見過ごせないはずである。こうした社会の底辺のアンバランスを是正しないことには、不平は募っていくだろう。財政が安定した右肩上がりを続けていけるという点は素晴らしいことだろうが、そこだけを見て、それで国家の繁栄と国民の幸福が向上したということにはならないはずである。特権階級だけが我が意を得たりでは不平等である。政治は国民全体の暮らしの平等を目指す方向へ進んで欲しいと思う。
水を差して悪いが、経済発展とその効果の恩恵を受けていない人たちがいることを忘れてはならないはずである。今日はそんなことをふっと思った。