<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

戯言のあれやこれやを己に話し掛けて慰めねばならなくなった

2018年01月03日 19時58分06秒 | Weblog

正月三が日が終わる。光陰矢の如しか。

寒かった。風が吹き荒れた。それでもひとり畑に出た。フカネギを堀り上げた。風を避けられるベランダに運んできて、鬚根を切って古くなった葉を落とした。

孫たちは戻って行き、静かになった。余りにも静かになった。その分、自分と向き合う時間が幅を広げた。戯言のあれやこれやを話し掛けて、無聊を慰めねばならなくなった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本のお宮さんには大きな鏡がある

2018年01月03日 09時52分23秒 | Weblog

祇園社というお宮さんに詣でた。払い給え清め給え二礼二拍手して、神前の奥を見るとそこに大きな鏡が置いてあって、ちょうとそこにわたしの顔が映っていた。なあんだ、わたしを拝んでいたのかと思った。「神としてのわたし」或いは「わたしの内に宿る神」「わたしの中心を為す神聖さ」を「わたしの内に見よ見よ見よ」ということなのだろうか。そういうことであるなら、日本の神道はどうやら頗る自己啓発型のように思われる。そういえば、神社に祀られている神々はみな嘗て我々と同じく地上に生きた人たちであった。人が神になったのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたしは固体か 固体であるべきか

2018年01月03日 09時00分05秒 | Weblog

1月3日。子も孫も戻ってしまい、静かになった。霜が下りて寒い。9時。日射しが霜を解かすまでにはなっていない。炬燵から出している手の指が悴む。

物質は条件次第で固体になり液体になり気体にもなる。常に変化を辿っている。気体になれば形がなくなってしまう。形のある雲になっても、ふわりふわり浮いて流動する。超微粒子の分子電子にまで進化すれば、もはや目には見えなくなる。でも存在していないのではない。たしかに存在している。存在のあり方は物によってそれぞれ固有である。変化を辿るうちに、構成の有り様に従って、また目に見えてくるようにもなる。

人もきっとそういう変化を辿っているはずである。人は同時にこの3形態を保持しているようだ。血液や尿や涙は液体である。呼気吸気は気体である。寒気がするときの気も気体である。気分が優れない、気色が悪いときの気も気体である。

人は物質であってしかも同時に非物質でもある。どの部分をわたしとしていいか、すべきか。人それぞれに把握の仕方が異なっている。物質体の変化諸相のどの段階で意識化するか。こころを伴うようになるか。入魂するか。意識もこころも魂もいずれも目には見えない。別次元である。「これがわたしだ」というふうに発言してわたしを認識するようになると、認識体としてのわたしが中心を占めるようになる。

言いたいことはこうだ。わたしが完全なる気体として存在しているときがあるのではないか。そういう期待である。「まったく目に見えていないわたし」が存在しているのではないか、そういう予想が立てられるような気がするのだ。

「見えているときのわたし」をもって「わたし」としている場合が多いが、そうではない「見えて来ないわたしの変化身(へんげしん)」も遍くうやうやうようよしているようにも思える。

意識もこころも魂も感情も精神も意思も、寄生植物のように物質体のわたしに仮に寄生しているだけで、寄生する物体が生滅すれば、「わたしだった諸元素」はそこを離れて、元の居場所に戻っていくだけの話である。離合集散を繰り返しているだけで、変化の一段階を指して「生きている」としているだけなのかもしれない。

「わたし」をどう見るか。わたしは固体だという固定観念だけで割り切ってしまわなくてもいいようにも思う。

あるときの「わたし」はたとえば雲のように完全気体化して、大空を自由自在に楽しく駆け回っている。そういう想像も楽しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忽ち生まれて忽ち死んで 不可思議叡智の極みを尽くす

2018年01月03日 02時50分53秒 | Weblog

億劫の歓尽くすべし 天の意を得る風としてここに生死す     薬王華蔵

わたしは大空を吹く風である。風が大空を吹いて渡るのは天の意である。億劫の間、山に起きて海に止み、海に起きて谷に止んで、生死空に留むるのみ。わたしはそこに在って何を為すべきか。ただ歓を尽くすべし。生まれて死んで、忽ち生まれて忽ち死んで、不可思議叡智の極みを尽くす。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする