小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



昨年の10月、小田原城址公園のお堀に突如アヒルが一羽住み着いた。かつて昭和50年代にはお堀に白鳥が泳いでいたりしたが、平成に入りずいぶん長いことアヒルも白鳥もいなかったので住み着いたアヒルの動向が気になり、お堀端を通るときには様子を見るようになった。そのアヒルもお堀の住民となりこの10月で1年が経過した。このブログでも度々登場しているお堀のアヒル。昨年撮った写真を改めて検証したところ10月6日の写真に小さく写っているのを発見。9月29日にもお堀の写真を何枚か撮っていたが、その写真には写っていなかったので恐らく昨年の10月に入ってすぐの頃にお堀に放されたようだ。お堀に住み着いてから1ヶ月ほどは学橋の周辺にいることが多かったが、12月になると行動範囲も広がり三の丸小学校側で見かけることも多くなった。年末になると、お堀は水鳥が多く飛来して一年で一番賑やかになる。カモやユリカモメに混じり、観光客が投げるパンくずを必死で食べていた。年があけ2013年に入ると、カルガモたちと一緒に日中は住吉堀にいるところを良く目にするようになった。ユリカモメが学橋周辺に居座っているので、自然とお堀の中で住み分けが出来ていたようだ。春になってユリカモメは海へ戻り、桜の花が散る頃には、悠々と一羽で泳ぐアヒルを見かけることが多くなった。春から初夏にかけて、日中の日あたりの良い時間帯は観光バス駐車場下のコンクリートの縁で羽を休める姿を頻繁に見かけた。カメの甲羅干しとアヒルのツーショットのユニークな写真も何枚か撮ることが出来た。 7月になり、小田原ちょうちん夏祭りの準備のため、お堀の水位が下がり、いつもの学橋の寝床に登れない状態が数日続いた。どうするのかと様子を見に出かけたら、あるときは露出したお堀の底の岩の上にいたり、またあるときはちょうちんを飾る鉄パイプの上に乗っていたりした。夏になると、日差しを避けて学橋の下でじっとしていることが多かったが、秋になって涼しくなるにつれお堀を泳いでいる姿を見かけることが多くなってきた。とりあえず1お堀に住み着いて1年間無事に過ごせてなにより。これからも長く元気でいてほしい。

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