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小田原の端々



広く飯泉観音の名称で親しまれている勝福寺の境内で、今年に入り納経塔の建築工事が続いていた。納経塔は2重構造のようで、夏過ぎには足場が組まれ上層部分の建築が行われていたが、10月下旬に立ち寄ったところ足場も外れ納経塔はほぼ完成していた。飯泉の勝福寺境内では、今年度開宗壱千ニ百五十年開帳記念事業として納経塔の建築が行われた。納経塔が建立された場所は仁王門を入りすぐの右手の一画。以前は木食観正碑など数基の石塔があった場所。 10月27日に散策の途中に立ち寄ったら、足場が外されていて納経塔がほぼ完成していた。社寺建築にはあまり詳しくないが2重構造の納経塔のようで、初重部分がコンクリートで2重目は伝統的な木像建築になっている。納経塔の高さは相輪部分まで含めると10m弱はありそうでなかなかの存在感。納経塔なので、完成後はお経を納めるために使われるが、勝福寺は坂東三十三観音の札所なので、巡礼者が納経したお経もこの塔に納められるのかもしれない。納経塔の上の相輪部分。黒く塗装された九輪の上には金色の水煙の装飾が陽光に照らされて輝いていた。打ったばかりのコンクリートに、ぴかぴかの銅板の屋根がなんとも新しくて、境内の他の建築物と調和していないように見えるが、数年もすると銅板が緑青色に変わり、コンクリートの色も落ち着いて境内に溶け込むのかもしれない。

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